信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

台風で倒された木々

2017年10月28日 | 樹木

台風21号の風は、この地に引っ越してきて8年の中で最強のものでした。
公園のコナラの古木も幹の途中から折れ、その折れ口を見て感心してしまいました。
太い幹の中で生命活動をしていたのは、樹皮の下に白く見える僅かな部分のみです。
よくぞ、これだけのりっぱな若枝を伸ばし、青々とした葉を茂らせていたものです。


こちらはクリですが、コナラと同じように幹の中はすさまじい虫食い状態です。
虫のかじり跡によって樹皮が傷み、そこに木材腐朽菌が入り弱くなっていたのでしょう。


近所の庭の隅にあったキリの大木、幹の直径は60cm超、中は空洞でした。
空洞であっても、木に活力さえあれば生きていくにほとんど問題はないそうです。
強度の面でも、パイプ(中空管)が強いように、通常であれば大丈夫のようです。
それにしても残っているのは、樹皮と師部付近の約2cmの厚さ、たいしたものです。


標高1450m付近のカラマツの植栽林、急傾斜地に植えられた木が倒されました。
掘れ上がった根を見ると、横には伸びていますが、地中深くに伸びた根が見えません。
りっぱな木に育ったカラマツですが、雨風などの災害には弱いのでしょうか。


ここは標高2050m、篭ノ登山中腹のシラビソの幹がボッキリと折れてしまいました。
登山道の脇にあり、幹肌の特徴やヤニ袋の紹介をした樹でしたが、誠に残念です。
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男の浪漫が創った葡萄

2017年10月21日 | 果樹類

テレビ朝日の「ごはんジャパン」で紹介されたブドウの「真沙果(まさか)」です。
出演者の辻口博啓さんと的場浩司さんは、1kgほどの超特大の房にびっくり。
その粒を皮ごと頬ばり、甘さ、ジューシーさ、食感、そして風味に、またまたびっくり。
この真沙果、友人の飯塚君が創り出した傑作のブドウ、テレビに釘付けで見入りました。
画像は、放映された「真沙果」をYouTubeから失礼してお借りしたものです。


上田市の市長室にも「真沙果」一行が登場、地元の新聞各社もこぞって紹介です。
糖度20度、1粒重30gのブドウが皮ごと食べられる、“まさか”のブドウです。


6年前に飯塚果樹園で撮らせてもらった「真沙果」の母親「アウローラ21」です。
粒の大きさがわかるように、手前の房の基に500円玉を乗せ、大きさ比べをしてみました。
地表の白いシートは、房全面にまんべんなく陽の光を充てる工夫だそうです。
そして、このすばらしいブドウを育てる秘訣の一つは、地中の根にあるとのことです。


健全な根を育てるため、土づくりには時間と手間と資金を惜しまない飯塚君。
美味いブドウづくりに情熱を傾ける彼に、夫人の一言が仲間内で話題になりました。
「男のロマンに女のフマン」、よき伴侶からの最高のほめことばでしょう。


男のロマンが創り上げたブドウ「真沙果」など6品種が、仲間の集いにお目見えです。


「真沙果」を一粒もぎ取っていただくと、しばらくの間はことばが出てきません。


超多忙人ながら、仲間のことも忘れない飯塚君にブドウで乾杯、この日は午前様です。
ほのかに白む早朝、彼は朝食もとらずにブドウのもとに帰っていきました。
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白駒池の紅葉サンデー

2017年10月14日 | 自然

三連休の日曜日、佐久側から白駒池に向かうと、駐車場のはるか手前から渋滞です。
夜明け前には駐車場が満杯だとか、2kmほど車を戻し、そこから歩きました。


そんな苦労もなんのその、白駒池が秋の装いで迎えてくれました。
池の東側に位置する『青苔荘』前からの、紅や黄色に染まる湖畔の彩りです。


彩りの樹その1:サラサドウダン
紅く染まったサラサドウダンが、青い空、緑の針葉樹林、それを写す湖に映えます。


混雑時の湖畔の道は反時計回りの一方通行、北側の緑の森から見た湖畔です。


彩りの樹その2:ミネカエデ(オオバミネカエデ? それにしても眩しい赤色)
オオバミネカエデのようにも見えますが、湯ノ丸山系のそれより葉の裂片が短めです。


池の西側に位置する『白駒荘』前からの景観、池に映す色模様に見入ります。


彩りの樹その3:ナナカマド
サビバナナカマドは葉裏に毛が密生、ウラジロナナカマドは葉下方に鋸歯がありません。


池の南側から青苔荘方面、隣の方に「ここはもっとローアングルが良い」と教わりました。


彩りの樹その4:オオツリバナ(熟した果実は朱赤色で短い翼があり4~5裂開)
仲間の熟果は、ツリバナが丸く4~5裂開、ヒロハツリバナが橙色で長い翼に4裂開です。


もみじの敷き詰められた木道、苔むす森を巡る木道、心身休息の紅葉サンデーでした。

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29嬬恋じゃがいも祭

2017年10月07日 | 

嬬恋村役場や地区農業青年の皆さんが主催する恒例のじゃがいも祭が行われました。
始めに、じゃがいも栽培の指導をされている、嬬恋農場長さんからのごあいさつです。
場長さんの職場の名前はかなり長いので画像中に入れておきました。


役場の皆様が、朝早くから準備した試食用のじゃがいもが、上手にふかし上がりました。


手前は、イノシシなどの獣からジャガイモを守ってきた電気牧柵と蓄電器です。


お目当ての品種の畦に入り収穫を楽しむ皆さん、午前の部が100名超だそうです。


子供達はどろんこ遊びに夢中、これを、嬬恋村広報のお姉さんが激写をしています。


掘り上げた1株、種いもは皮だけが残っていますが、そこから茎が何本も出ています。
地下部の茎からは、根とストロンと呼ばれる茎由来のつるが出て、その先が膨らみます。
それが“おいもさん”、膨らんだ茎なので塊茎(かいけい)と呼ばれています。


ストロンが短い品種の男爵薯は、イモが畦の中でまとまっていて収穫がし易いです。
ストロンやイモの長い品種のメークインは、イモが畦の中のあちこち広がっています。
よく探さないとイモを掘り残してしまいますし、土の外に出て育ったイモもあります。
じゃがいも栽培では、畦に土を盛る培土(ばいど)という作業が重要になります。


祭りの参加料は1000円、10kgほど入るポリ袋いっぱいに5品種を詰め込みました。


家に持ち帰り洗うと品種の特徴が見えてきますので、選別して乾燥です。
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