信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

メジロの食事処作り

2014年10月26日 | 動物
先週からボツボツとメジロの食事処を作り始め、ようやく完成しました。




今年の2月、夫婦と思われるペアーのメジロが野鳥の餌場に現れました。
ミカンをご馳走したところ、いつも仲良く並んで食べていました。
これをヒヨドリが黙って見てるはずはなく、お得意のホバリングで瞬く間に食べ尽くします。
そこで、”のどかに”さんのブログをお手本にメジロ専用の餌箱を作ってみました。




材料は、3種類の板の切れ端、1cm程の太さの剪定枝、5mm幅に割った竹などです。
今後、改良型が必要となった場合の参考に、規格と形状などを画像に残しておきます。




天版と底板にドリルでほぞ穴を開け、木工ボンドを入れます。
そこに、ほぞ径5mmの木の枝とほぞ径3.5mmの竹を差し込み接着します。




長さ30cm、幅15cm、高さ16cmのメジロ専用食事処の完成です。
両脇に4cm幅の板を入れ、上下を皿木ネジ(W40)で固定して強度は万全です。
横に取り付けた木の枝は、メジロの止まり木休憩所になればと思っています。




ミカンやリンゴの入口は、格子を上下に移動する仕組みにしました。
5mm径の竹を使い、間口を18cmにしましたが、やや広すぎたような気もします。
格子の間隔は28mmに設定したのですが、できあがりは27mm~29mmとなりました。
この間隔は微妙で、29mm以上の隙間があるとスズメも出入りができるようです。
メジロのみでしたら26mm前後と思いましたが、シジュウカラもと欲張ってしまいました。




食事処は、丸太の上に載せることにしました。
接続はルーティアンカー1本でも良さそうですが、念のため金折れ具も用いました。
これまでのえさ箱もカラスが載って暴れ、何回か壊しています。




セット完了、丸太の切断面がやや斜めで傾いていますが、手作りの愛嬌とします。
ルーティアンカーの芯棒は全部を打ち込まずに残し、ここにミカンを刺し込みます。
ミカンを固定しておかないと、外からくちばしを入れ、引き出される恐れがあります。
金具はさびにくいようにステンレス製を用いています。




食事処の開店は12月以降、それまでに周りの環境に馴染ませておきます。
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青空に映える紫の実

2014年10月20日 | 山野草
寒くなり、18日の朝は野菜の葉がわずかに凍りつきました。




花がすっかり減ってしまった庭を彩るのは紫の実です。
この木を「ムラサキシキブ」と思っていたのですが、「コムラサキシキブ」だそうです。
庭に植えられているこの仲間は、ほとんどがコムラサキシキブとのことです。
見分け方をいくつか教わり、忘れないようにまとめてみました。




花や実のつく柄の出る位置が、葉の付け根(葉腋)に付いているかを見ます。
葉腋に付いていれば、ムラサキシキブで、数ミリ上から出ていればコムラサキシキブです。
画像の撮影時期は、ムラサキシキブが10月19日、コムラサキシキブが6月26日です。
コムラサキシキブの茎の白い毛は、春に多く、後に落ちてなくなるとの説明文もあります。




葉の縁のギザギザ(鋸歯)の出方も見分けのポイントです。
ムラサキシキブは、葉の縁全体に鋸歯が見られます。
コムラサキシキブは、葉の付け根側には鋸歯がなく、半分から先端部分に見られます。
撮影は10月19日で、ムラサキシキブは飯綱町民家庭、コムラサキシキブは自宅庭です。




実の成り方も違い、ムラサキシキブに比べコムラサキシキブの実は豪華です。
画像のムラサキシキブは軽井沢植物園の株で、実の数は1本の柄に数個でした。
昨日見た飯綱町の株も同様で、実が葉の裏側につき株の雰囲気は楚々としていました。
コムラサキシキブがムラサキシキブと思われ、庭に植えられていることも多いようです。




近所の御前水公園の昨日夕方の風景です。
植え込みのコムラサキシキブと白い実の「シロシキブ」が鮮やかです。
シロシキブは分類上、ムラサキシキブの実が白くなる変種を言うそうです。
ですが、コムラサキシキブの白実変種も園芸的にはシロシキブの名で流通しています。




御前水の株はどちらの系統か、にわか勉強の浅知恵で調べてみました。
実の柄が出る位置を見ますと、葉腋から数ミリ離れています。
また、枝がしなるほどたわわに実をつけています。




鋸歯は、葉の半分から先端部分にあり、付け根側は全縁(ギザギザがない)です。
このことなどで、御前水の白い実の株は、コムラサキシキブの白実変種と判断しました。
コムラサキシキブの白実株は、「コシロシキブ」が正式名だそうです。
また、「シロミノコムラサキ」や「シラタマコシキブ」の名でも呼ばれているとのことです。
ややこしくなりますので、親しんだ名前で呼ぶのが一番いいのかもしれません。





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レンゲツツジを守る2

2014年10月11日 | 山野草
3連休の初日はすばらしい青空になりました。




今年最後の湯の丸レンゲツツジ保護活動です。
この辺りまでは下草刈りが進み、レンゲツツジのご機嫌な環境に近づいてきました。




先を見ると、まだまたたくさんの日陰をつくる幼木がはだかっています。
なにしろ270ヘクタールの広大な天然記念物指定地です。




陽が十分に当たっている枝には来年の花芽がたくさんついています。
右下はカラマツ林に生育する株で、陽が当たらないものですから、花芽になりません。




この辺り一帯に種を落として芽を出す樹木です。
陽の当たる環境が大好きで、成長の早いカラマツ、シラカンバ、ズミなどです。
ノコギリやナタを使って切り倒していきますが、ズミは若枝が刺状でやっかいです。




レンゲツツジ同様に保護対象になっている、メギとクロマメノキです。
高山蝶の食草でメギはミヤマシロチョウ、クロマメノキはミヤマモンキチョウです。
かってクロマメノキは『あさまぶどう』と呼ばれ食用に採取されていました。
現在はもちろん採取禁止となっていますので、ミヤマモンキチョウも安心です。




今年もメギにはミヤマシロチョウの幼虫の巣が見られます。
メギの葉を糸で織り込み立派な’棲家’を作っています。




シラカンバとともにダケカンバもたくさん見られ、似ていますが、幹でも見分けられます。
シラカンバは枝周辺の黒ずみ、ダケカンバは、樹皮のむけが見分けのポイントです。
幼木の場合は、幹を見ての見分けは難しいです。




葉での見分けは大変に分かり易く、葉脈を見れば一目瞭然です。
シラカンバは6~8対で、ダケカンバは10対前後です。
その他、葉の形や葉の付け根の形なども特徴があります。
落ち葉が拾える秋は、普段手にとれない葉から樹を見分けられるチャンスです。



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収穫日和の一日

2014年10月04日 | 
暑くもなく、寒くもなく、風もなく、収穫日和の一日です。




嬬恋じゃがいも研究会主催の『じゃがいも収穫祭』が今年も大盛況です。
研究会、嬬恋村農林振興課、(独)種苗管理センターの皆様には毎年お世話になります。




参加費は1人1000円、好みの品種を袋いっぱい詰めほうだいです。
10kg以上になりますので、1人での運び出しが無理なら、二人で運び出します。




試食用の品種がおいしそうに蒸け上がっています。
手前の赤い品種は「アンデス赤」で、いわゆる”粉が吹いて”ほくほくです。
標高1300mの高原のじゃがいもは格別なおいしさ、毎年収穫祭を楽しみに待っています。




午後からは、東御市に戻り、もち米の脱穀を手伝いました。
脱穀は30分もすれば終わる量なのですが、お米の収穫はお祭りです。
今年も新米で暮れにお餅つきができることを感謝しての作業です。




落花生も収穫時期になりました。
熟した実は干し、未熟な実はサヤつきのまま塩茹ででビールのお供に楽しみます。




根にはびっしりとコブがついています。
『根粒』といい、土の中にいる微生物の根粒菌が植物の根に侵入してできたものです。
落花生や大豆、小豆、インゲンなどのマメ科植物と根粒菌は共生関係にあります。
植物のメリットは、菌が空気中の窒素を固定し吸収できるようにしてくれることです。
根粒菌のメリットは、植物の根に入ることによって土中の外敵から守ってもらえます。
なお、化学肥料などで窒素成分を与えすぎると植物は『根粒』をあまり作りません。
収穫時に根を見ることによって、その年の肥培管理が適切だったかが分かります。
ですから、栽培者のメリットは、肥料の節約と、肥培管理の評価をしてもらえることです。



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