信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

元年の晩秋に咲く野花

2019年11月30日 | 山野草

この辺りで晩秋の野の花といえば、キク科のキクタニギクでしょう。
と思いつつ探していると、他にもたくさんの野の花に出会いました。


秋晴れの青空に映えるキク科のヒメジョオン、この日は主役級です。
きれいな空気の中で育つと、花弁が淡紫を帯びる個体ができるとか。


左はキク科のハハコグサ、秋に咲くハハコグサを初めて見ました。
右はキク科のオニノゲシ、葉には刺が多く葉の基部は半月状に茎を抱きます。


キク科のコシロノセンダングサとゴマノハグサ科のビロードモウズイカです。
ともに外来種、ここに掲載した野の花12種のうち半数以上が外来種です。


サギゴケ科のトキワハゼ(常磐爆)、見過ごしてしまいそうな小さな草本です。
名の由来は、葉がほぼ一年中あり(常葉)、果実がはぜる様子からだそうです。


アカバナ科のメマツヨイグサ、花は鮮やかな黄色で花径は5cm程と目立ちます。
しぼんだ花の色や茎の毛の付け根の色が似た仲間との見分けになります。


アブラナ科のナズナ、春の七草でお馴染みのごく身近な野の花です。
果実の形から、ぺんぺん草やしゃみせん草の愛称で親しまれています。


マメ科のオオバクサフジ、長さ5㎝程の紫色の花序が目を引きます。
つる性で小葉は15~30mmと大きく2~5対、葉軸の先に巻きひげがあります。


オオバコ科のオオカワヂシャ、晩秋の水辺にたくさんの花を咲かせています。
特定外来生物に指定されており、在来のカワヂシャの生育地がピンチです。


シソ科のホトケノザ、仏様の台座に似た葉の舞台でモダンな花のコーラスです。
通常は秋に芽生えて早春に開花しますが、晩秋に花を咲かせる個体もあります。
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湯の丸渓流コース無残

2019年11月23日 | 自然

21日に湯の丸渓流コースの19号台風被害状況を見に行ってきました。


東御市内から上ると最初の入口は百体観音の41番の横、ですが、立入禁止です。


大きく回って近づいて見ると、水力発電用の貯水ダムが土砂で埋まっています。
さらに悲しいことに、希少な植物の生育地も埋まったり流されたりしています。
2016年9月10日投稿の「日本固有のスグリ」もこの場所でした。


渓流コースには所沢川本流だけでも10個ほどの丸太橋が渡されています。
41番観音から入り1番目の丸太橋は跡かたなく流されていました。
今年の春までは、橋のわきにはニッコウネコノメの群生地があったのですが。


2番目の橋は高い位置にあったため残っていましたが、3~5番目は無残でした。


1kmほど歩くと車道に出ますが、目の前の52番観音の横から入ります。
入って直ぐの6番の橋も流されておりましたが7~8番目は無事でした。


500mほどで車道に出て最上位のコースは55番観音横から入ります。
ここは「あづき橋」、この付近に五郎丸という年老いたムジナがいたそうです。
雨が降ろうとすると大暴れしたとか、五郎丸がいれば今回も暴れたのでしょう。


9番目の橋の上は流木などで覆われていますが、よくぞ持ちこたえました。


この間も500mほど、車道に出るとそこは60番観音で標高は1500mです。
画像右手に「五郎の滝」がありますが、車道とつながる丸太橋も落ちました。


50番の馬頭観音と大きなシナノキ【森の巨人たち百選(林野庁)】です。
馬頭観音様の功徳の一つは道中安全、渓流コースを楽しめる日が来ますように。
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高台に目立つ赤い屋根

2019年11月16日 | グルメ

上田市側から烏帽子岳方向を望むと、高台に建つ赤い屋根が目を引きます。


県道4号線(旧菅平有料道路)沿い、道脇のしゃれた看板の店「風香」です。


真壁の和風木造家屋は、新潟県糸魚川市の古民家を移設し改築したそうです。


店に入ってすぐにギャラリーがあり、木彫りの上田獅子が迎えてくれます。


広い店内、黒光の柱と漆喰の白壁に灯やステンドグラスが調和しています。


見どころいっぱい、高い天井の奥間、梁で遊ぶリス、柱にはトンボが一休み。


癒しの空間です。


オープンテラスに立つと、上田平から白い頂の北アルプスが独り占めです。


メニューは全て手書き、今日はリッチに? Dランチをいただきます。


今日の昼食会、眼の保養をして体に優しい食事をいただき、寿命が延びました。
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令和元年11月5日初霜

2019年11月09日 | 自然

令和元年11月5日(火)、東御市内に今季初の霜が降りました。


カマキリのカマちゃん、さすがに寒かったようで物陰に隠れていました。


この日は日本晴、通称くるみ街道から望む三方ヶ峰です。
道路の左はクルミで右はワインブドウ畑、いずれも収穫は終わっています。


標高1300m付近は紅葉の盛り、赤色がヤマモミジで黄色がダンコウバイです。


標高2000mまで登ると樹の葉は落ち、小鳥の水場には厚い氷が張っています。


日本一の富士山と、2番目に高い南アルプスの北岳がはっきりと望めます。


葉を落とした草木に代わり、この時期の注目のひとつは地衣類です。
幹に生えた黒ヒゲはハリガネキノリ、白ヒゲはホネキノリです。


登山道には高い霜柱、サクサクの踏み音を聞くと山の晩秋を実感します。


東篭ノ登山の山頂は眺望が誠によろしく、山の紹介には時間がかかります。
遠方は北アルプスや北信5岳(戸隠山、飯縄山、黒姫山、妙高山、斑尾山)です。


昨日11月8日(金)、標高2000mのカラマツの樹上が白銀に輝きました。
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玄関に棲むカマキリ②

2019年11月02日 | 動物

菜園のダイコン葉についた芋虫を捕り、カマちゃんの目の前に置いてみました。


カマちゃん、瞬く間に芋虫を捕えて前脚で上手に挟み、ムシャムシャです。


玄関先に同居するアマガエルのゲエ子が上目遣いにその様子を伺っています。


カマちゃん、アリにも興味がありそうです。
身体を中脚と後脚で支え、左右の前脚を揃えて胸に折りたたんで狙っています。 


体の小さなアリでも上手に挟み込み、ご機嫌でいただいています。


脛(すね)の1列の刺で腿(もも)の2列の刺の間に獲物を挟み込みます。
小さな獲物も大きな獲物も、いったん挟み込んだらめったに逃しません。


カマキリは動かない昆虫をごちそうと思っていないようです。
元気の良いハエをピンセットで挟み、足をバタつかせた状態でお出しします。
待っていましたとばかりに捕え、あっという間に完食します。


今週に入り寒さが増したためか、動きがにぶり壁から離れません。
この1週間、1日1回ですがカメムシをごちそうしています。


夜の間は前脚を下にぶらっと垂らしていますが、温かくなると前脚をたたみます。
晴れた日は8時過ぎに前脚をたたみますので、それを見たら朝食のカメムシです。


庭のカイザイクには多くの昆虫が集まり、強い霜が降りるまではにぎやかです。
カメムシもカイザイクの花がお気に入りでまとわりついて困っていました。
でも今年は、少しでも長い間まとわりついてもらいたいものです。

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