信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

雷電生誕250周年

2017年05月27日 | 文化財

江戸時代の名力士“雷電為右衛門”は信濃国小県郡 大石村(現東御市)の出身です。
今年は生誕250周年にあたり、東御(とうみ)市では様々なイベントが行われています。
東御市役所前に立つ雷電の銅像にはビニール製の祝いの化粧まわしがまかれました。
雷電は21歳のとき、松江藩主、松平治郷(不昧公)のお抱え力士になったそうです。
不昧公より拝領した化粧まわし、えんじ色の地に金糸で稲妻模様が刺繍されています。


東御市にある雷電の史跡等の案内図で、立像が2ヶ所、生家、墓、碑などがあります。


33歳のとき、生家を再建するため多額の建築費などを支払ったと伝えられています。
その家は、少年時にお世話になった庄屋さんの屋敷よりも大きくしなかったそうです。
相撲に強いばかりでなく、謙虚に心配り細やかで人情深い雷電の人柄が伺えます。
現在の家は復元されたもので市の文化財として公開され、屋内には土俵があります。


大相撲の人気や雷電250周年で、恒例の当地区子供すもう大会は大盛り上がりです。
軍配は2本あり、1本には「区内豊楽」の4文字が書かれています。


役員さんは大忙し、大会の安全祈願と、参加者百数十人の腹ごしらえの支度です。


今年は50名ほどの豆力士が集まり、熱戦が繰り広げられました。
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さみしいツバメ

2017年05月20日 | 動物

鳥たちのペアーの季節とおもいきや、いつも1羽で電線にとまっているツバメがいます。
その様子が我が家の窓からよく見え、「さみしいツバメ」と呼んでいます。
ときたま、玄関の街灯の上などで夜を過ごしているようです。


もてないのか、孤独好きなのか、それともサボり上手なのか、はてはて?
身だしなみには気を遣っており、ていねいな毛づくろいは欠かしません。
良く晴れた今朝の5時16分、しばし磨きをかけてから元気よく飛んでいきました。


昨夜のことですが、妻が玄関の床上に鳥の落とし物を見つけました。
なんとカーテンレールにツバメが止まっています。
夕方、客人を見送る際に玄関の戸を開けておいた時に入ったものと思われます。

「さみしいツバメ」、話し相手が欲しくなったのでしょうか。
背中は藍黒色、額と喉は赤茶色、腹は白色で尾は長く二叉に分かれています。
雄と雌の見分けは尾の長さで、雄は長めとのことです。
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里山の豊かな自然

2017年05月13日 | 自然

里山の自然観察研修が小諸市大久保地区で行われました。
ここは「鴇久保(ときくぼ)ビオトープ」、地区の方々が自然の生態系を守っておられます。


ビオトープの会長さんの許可をいただき、ため池に棲む昆虫の観察です。
ため池の水面を覆う葉は、アサザ(環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類)だそうです。


短時間でしたが、こんなにたくさんの水生昆虫やタニシを間近で見ることが出来ました。
驚かせてしまったお詫びと、見せていただいたお礼を言って、池にお帰りいただきました。


昆虫の先生から、名前や生態などを教えていただきました。
細いヤゴはイトトンボの仲間、黒く太いヤゴはシオカラトンボだということです。


背中につぶつぶを付けたコオイムシ、雌が雄の背中に卵を産み付けるのだそうです。
2mmほどの甲虫は、コガラミズムシの仲間かゲンゴロウの仲間でしょう、ということです。


水生昆虫の観察後は林道に入り、里山の春に咲く植物の観察です。
こちらはニリンソウ、イチリンソウやサンリンソウとの見分けは茎葉に柄がないことです。


レンプクソウは15cmほどの小さな野草で、気をつけないと踏みつけてしまいそうです。
別名をゴリンバナ (五輪花)と呼び、5個の花を固まってつけます。


緑の中に鮮やかな瑠璃色の花を咲かせているのは、ホタルカズラです。
蕾や咲き始めの花は赤紫色ですが、次第に瑠璃色に変わっていきます。


雌雄同株ですのでヒメコウゾと思われますが、コウゾかもしれません。
コウゾはヒメコウゾとカジノキの雑種、通常は親のカジノキと同様に雌雄異株です。
ですが、雌雄同株の株もあり、その場合はヒメコウゾとの区別は難しいそうです。
さらにややこしいことに、ヒメコウゾの別名をコウゾとする場合もあるそうで、混乱します。


春の木漏れ日の中に一面のヤマブキソウ、そっとしておきたい里山の豊かな自然です。
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北ア一望の里大岡

2017年05月06日 | 

5月2日、素晴らしく澄み渡り遠くの山並みがくっきりと見える朝でした。
前から気になっていた「北アルプス一望の里」長野市大岡に向け19号線を走りました。
信州新町から小花見高原へ向かうと、リンゴ園から北アルプスが見え始めました。


標高830mほどの小花見池は桜の見頃、小花見は‘こげみ’だと教えていただきました。


道の脇にはたくさんのキブシが空から降り注ぐように花を咲かせていました。


キブシは雌雄異株、雄株は雄花を、雌株は雌花を咲かせますが、両性花もあるそうです。
雄株はたくさんの花をつけ、雌株より株数も多いのか、あちこちで見かけます。
雌株を探すには、花房が少なくやや短めで花弁が緑がかるなどの株に見当をつけます。
そして花の中を覗くと、柱頭が見え、花の奥には退化した雄しべが残っています。


小花見池からわずか走ると長野市大岡、北アルプスの連山が目に飛び込んできます。
春の花々が咲き競う「大岡ひなたアルプス展望台」付近からの眺望です。


温かいおだやかな5月初旬、聖高原の展望台でゆっくりと北アルプスを眺めました。
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