信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

ナンジャモンジャの木

2024年07月06日 | 山野草

虚空蔵山山頂から見る上田市の一角です。


この日のお目当てはナンジャモンジャの木に咲く花です。
案内板の先にはナンジャモンジャの大木がそびえています。


見上げると枝の先にたくさんの白い花、初めての出会いです。
ナンジャモンジャの木とは、見慣れない立派な植物の愛称だとか。


虚空蔵山のナンジャモンジャの木の種類は、マメ科のフジキだそうです。
フジの葉に似ていることから付けられた名前とのことです。


目の高さほどの下の枝にも咲き始めの花房がついていました。
純白の花弁をひかえめな黄色の斑紋と葯が飾る清楚な花です。


登山道沿いで出会ったいくつかの花のうちの一つ、マメ科のキハギです。
今の時期、近隣の里山はどこへ行ってもキハギの花見が楽しめます。


こちらもマメ科でトウコマツナギ、高さ2m前後の低木です。
花がそっくりのコマツナギは草本状の小型の低木、今、山頂付近で花盛りです。


ハマウツボ科ママコナ属、ミヤマママコナと思ったのですが?
画像が不鮮明ですが、花の喉の両側の斑は黄色、苞には疎らな低歯牙があります。
これらのことから、シコクママコナではないかと思われます。


ムクロジ科のモクゲンジが2,3輪の花を開きました。
黄金色の花弁の基部を赤色に染め、目の覚めるような色彩の花です。


立科町の津金寺に咲くナンジャモンジャの木(モクセイ科ヒトツバタゴ)です。
ヒトツバタゴは、各地のナンジャモンジャと呼ばれる木の種類の代表格です。
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姫木平~男女倉山散策

2024年06月29日 | 山野草

朝6時の姫木湖です。


セリ科のエゾボウフウが咲き始めました。
花序の基部(黄色→)に総苞片や小総苞片を持たないことが特徴です。


先月、花見を楽しませてもらったスミレの仲間が種子を稔らせました。
種子の先に白く見えるのはアリの好物のエライオソームです。


大笹峰の山頂付近のカンボクが花盛りです。
カンボクの花とミヤママタタビの葉、白の共演です。


姫木平から登ってきて男女倉山までを往復し、帰りは南の耳方向に向かいます。


男女倉山(おなくらやま)の北斜面はコバイケイソウの見頃です。
バイケイソウとの花での見分けは、花弁白色、子房無毛、雄蕊は花弁より長です。


霧ヶ峰付近のシカは人馴れしているのでしょうか。
右側のオニゼンマイの先はシカがごちそうになったようです。


地衣類のワラハナゴケモドキ?がゴゼンタチバナを包んでいます。
センニンゴケが灰白色の地衣体から柄を出し可愛い桃色の子器をつけました。


登山道脇にたくさん見られるツツジ科、ハナヒリノキでしょうか。
ハナヒリノキは緑色と思っていましたが、どの株も赤色を帯びています。


帰り道の北の耳から蓼科山や八ヶ岳連峰の眺望です。
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男女倉山みちくさ道中

2024年06月08日 | 山野草

6月3日の男女倉山(旧ゼブラ山、標高1776m)はややガスっていました。
山頂でシナノタンポポを見つけ、枯れ草ごしにシカがこちらを伺っています。


姫木平から入りましたが、少し登るとイボタヒョウタンボクの花の見頃です。


大笹峰を望むレンゲツツジの群生地では朱色の花が咲き始めました。


この時期の登山道はスミレ探しが楽しみです。
出会いの多いスミレはサクラスミレにシロスミレです。


これらのスミレの他にヒナスミレは結実の時期を迎えています。


花正面の見分けのポイントは、花の色、側弁基部の毛の有無、花柱の形などです。
チシオスミレはサクラスミレの品種で、葉脈の斑入り以外は同じです。
今回のスミレは全てが側弁基部に毛を有しています(毛の多少あり)。
花柱の先は4種がカマキリの頭形で、エゾノタチツボスミレは棒状です。


花側面は、距や萼の色、形、毛の有無などが見分けのポイントになります。


断崖にゴゼンタチバナが花を開き始めています。


高原を彩るコバイケイソウの花の季節が始まりました。


茎頂に円錐花序をつけ、白色の花をたくさんつけます。
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コンロンソウはてな株

2024年06月01日 | 山野草

山で出会ったこの花、コンロンソウかと思ったのですが?
ヒロハコンロンソウの名も頭の隅をよぎる“はてな株”です。


両者はふつう葉で容易に見分けられ、細めで先が尖る葉はコンロンソウです。
ヒロハコンロンソウは丸みのある葉です。


“はてな株”は葉が細くて尖り気味、ですが、ヒロハ・・の雰囲気もあります。


そこで、葉の形以外の見分け方を調べてみると、いくつかありました。
忘れないうちに、写真をとっておくことにしました。


葉の裏の毛ですが、コンロンソウは毛が密生しています。
“はてな株”は側脈の上に剛毛がわずかに見える程度です。


葉柄の基部は、“はてな株”が明瞭に茎を抱いています。


果実(長角果)の毛の有無もはっきりと見分けられます。
これらの結果から、“はてな株”はヒロハコンロンソウと確信しました。


5月下旬の野山の花、山のズミは今が花の盛りです。
メグスリノキはムクロジ科ですのでカエデの仲間、似た花をつけます。


ヤマクワガタは茎の毛が開出し、クワガタは曲がります。
ラショウモンカズラは見事な花を咲かせますが、名の由来は不気味です。


水辺の花のタチカメバソウ、茎が直立で送出枝がなく、花序は分かれて2個です。
似たツルカメバソウは、花茎が倒れ、葉腋から送出枝を出し、花序は1個です。
緑が覆う清流に真紅の花を咲かせるクリンソウ、癒しのエリアです。
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R6湯ノ丸高原花便5月

2024年05月11日 | 山野草

令和6年5月8日、心配された湯ノ丸高原の天気でしたが青空になりました。
地蔵峠はタカネザクラが花の盛りを過ぎ、オオカメノキが咲き始めました。


池の平湿原の駐車場はガラガラ状態、今の時期の平日駐車は無料です。
午後からは子供たちが東篭ノ登山(ひがしかごのとうやま)に登ります。


昨年の秋に着工した板敷きの遊歩道が完成しています。
傷む前の舗装道は車いすで湿原まで下りられましたが、木道はどうでしょうか。


池の平湿原の鏡池を望むタカネザクラももう少しで開花を迎えます。
地蔵峠の標高が約1700mで、鏡池が標高2000mジャストです。


花の時期にはちょっと早く、なかなか出会えません。
コセリバオウレンは地蔵峠からの登山道沿いの原生林で見られます。


見晴歩道脇のやや日の射す土手のヒメイチゲは蕾が開けかけてきました。
駐車場近くの湯ノ丸高峰林道脇の株は下旬頃と思われます。


歩道のあちらこちらでタチツボスミレが花を開きかけています。
隣の葉は、オオヤマフスマ、シロバナヘビイチゴ、イブキフウロです。


今年はじめて気が付いたこの花、クロウスゴによく似ます。
クロウスゴの花期は6-7月、この株はちょっと早すぎ、経過を見ます。


お昼時に4台のバスが到着し、山は一気ににぎやかになりました。
気温は10℃以下、都会から来た子供達は寒さにビックリです。


東篭ノ登山(標高2228m)登山、距離は短いのですがハードな山です。
苦しい登り、気の抜けない下り、それでも全員が無事に帰って来られました。
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