近隣市町村合同のスポーツ祭り「百体観音ふれあいウォーク」です。
百体観音は古くから地域の人たちに親しまれてきました。
今日は50番観音までの折り返し18kmさわやかコースに参加しました。
絶好の好天に恵まれ、運動公園には老若男女がぞくぞくと集まってきます。
コースは、一番観音、二十番観音、五十番観音、八十番観音の各折り返しです。
百体観音は、2011年3月10~23日に湯道百体観音めぐりで紹介してあります。
ここが東御市の新張にある1番観音で、地蔵峠を経て嬬恋村の鹿沢温泉まで続きます。
通称「湯道」に一番から百番までの観音様が1町(約110m)ごとに祀られております。
一番観音は、大きな如意輪観音で、願いをかなえてくれる観音様だそうです。
報道のお姉さんが、カメラを抱えて忙しく移動中です。
二十番観音の千手観音で、千手千眼で万人を救ってくれる観音様だそうです。
百番までは6種類の観音石像があり、五十番までは以下のとおりです。
如意輪観音 にょいりんかんのん(1,7,14,18,20,39,44,47番)
十一面観音 じゅういちめんかんのん(2,4,31,34,42,48,49番)
千手観音 せんじゅかんのん(3,5,6,9,12,16,19,20,22,23,25,26,30,32,33,37,41番)
聖観音 しょうかんのん(8,10,13,15,17,21,24,28,35,36,38,43,45,46番)
准胝観音 じゅんていかんのん(11.40番)
馬頭観音 ばとうかんのん(29,50番)
8時45分に運動公園を出発し9kmを登り、11時に五十番観音に到着です。
五十番観音は、大きく存在感のある秀作の馬頭観音です。
大きな岩の上で、片足を伸ばした半跏の姿をしています。
顔が3つに腕が4手、大変な恐ろしい顔の古典的な姿です。
胸の前で馬頭印を結んだ指に力が込められ、強い願いがうかがわれます。
湯治客の無事を祈り、悪や障害を取り除く慈悲心をあらわしているそうです。
馬頭観音様のすぐ近くには巨大な「シナノキ」があります。
弘法大師や木曽義仲の伝説が残るといわれる由緒ある銘木です。
根元には二つの祠があって、いかにも神々しい樹です。
林野庁の森の大樹百選にも数えられる樹だそうです。
推定樹齢三百年以上、幹まわり3.7m、樹高17m、枝張り18mと案内されています。
弁当をいただき、馬頭観音様とシナノキにお祈りして、いよいよ復路の出発です。
1時過ぎにスタート地点の運動公園に戻ってきました。
入り口には今年の1月25日に掲載した、なぞのシナノキの仲間が待っていました。
葉を開いていましたので、帰りにのぞいてみました。
葉柄、葉の裏、若葉には柔らかい毛が密集しており白っぽく見えます。
これはシナノキではなく、仲間のオオバボダイジュではないかと思います。
情報から察するに、ボダイジュ、フユボダイジュ、ナツボダイジュでもなさそうです。
あと残った情報不足の、セイヨウシナノキを調べて結論を出そうと思います。
なお、公園を設計した方は造園会社に「ボダイジュ」と依頼したそうです。