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春先から畑の周りのゲンノショウコの仲間が気になっていました。
花が咲き始めて、ようやくオトメフウロと分かりました。
ヨーロッパ原産の外来種だそうで、フウロソウ科フウロソウ属です。
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生育初期のころは、アメリカフウロかなと思っていました。
やがて、地際部の下葉と茎の上葉では、裂片の幅か異なるようになってきました。
この頃、アメリカフウロとは違う、一体何か? ちょくちょく覗きに行きました。
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花を見てようやく名前が分かりましたので、両者を比べて見ました。
草姿の違いは、オトメフウロが立気味で、アメリカフウロが伏せ気味です。
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花の色の違いは最も分かり易い見分けポイントです。
花の咲かない時期は、上の葉の裂片の幅で見分けられます。
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花を近くで見ると、いくつもの違いがよく分かります。
オトメフウロの花は紅紫色で、花弁の先が少しくぼみます。
また、葯や柱頭も紫系で、全体が白系のアメリカフウロとは全く違います。
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茎の色と毛も異なり、オトメフウロは、緑色で下向きの剛毛が密生しています。
アメリカフウロは、茎の色は紅紫色で、軟毛が生えます。
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果実の萼の様子も異なり、オトメフウロは果実のでき始めから萼は開いています。
アメリカフウロは果実が熟するまで、萼は閉じたままで果実を包んでいます。
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その萼を取り除いてみると、果実の表面の毛の長さが異なることが分かります。
また、柱頭の色や開き程度が異なり、オトメフウロは紅紫色で先が開いています。
そして、オトメフウロの花柱には腺毛が密生しています。
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オトメフウロの果実が熟しています。
萼を取り外していると、その振動で果実が種子を跳ね飛ばし状態に入りました。
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種子の跳ね飛ばしが終わった果実は、“みこし”状になります。
種子の表面はハチの巣状で、表面が平滑なゲンノショウコなどとは異なります。