信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

謎にたどりつく

2014年01月25日 | 植物
昨年1月12日に見た、葉から実のなる植物の正体が分かりました。




昨年の今頃、ユキヤナギの垣根に不思議な実を見つけました。
葉の主脈から柄を出しいくつかの実をつけているのです。
どんな植物?春からその垣根を覗いていたのですが、とうとう見つかりませんでした。
もう絶えてしまったとあきらめていたのですが、また、たくさん落ちています。




これは上か、ようやく気づいて上を見上げて周りを見回しました。
なんと、1本の樹に探し続けた実と同じ実がついていました。
1年の間の謎にようやくたどりつきました。




運動公園の入り口に植えられている立派な株です。
普段はなにげなく通っており、樹種を気にしたことがありませんでした。
「シナノキ」あたりに見当をつけ、心ウキウキで家に帰り調べてみました。



やはりシナノキの仲間で、葉と思っていたものは苞葉だそうです。
花をつける枝(花序)と花序の付け根にある苞葉が途中まで合着したものとのことです。
苞葉の上に花序がつくのが本科の特徴とのこと、樹が高く実に気が付きませんでした。
この苞はプロペラの働きをして、実を母木から遠くに散布させるのだそうです。
樹皮は、帯灰褐色で縦に裂けています。
冬芽は、2枚の芽鱗が見え、外側が小さく、内側が大きく芽全体を包んでいます。
果実は、ほぼ球形の堅果で、灰褐色の短毛を密生し、6mm~8mm程の大きさでした。
シナノキに似ている「オオバボダイジュ」は実の大きさが10mm程だそうです。
また、葉裏で見分けがつきオオバボダイジュは毛が密集して白く見えるとのことです。
シナノキであれば葉裏の脈腋に褐色の毛があるそうで、春になったら確認してみます。

シナノキを調べて、いくつかの新発見がありました。
お寺などに植えられている菩提樹(ボダイジュ)もシナノキ科で、中国原産。
お釈迦様が悟りを開いた菩提樹は「インドボダイジュ」でクワ科の樹木。
シューベルトの歌曲『菩提樹(リンデンバウム)』は「セイヨウシナノキ」。
セイヨウシナノキは「ナツボダイジュ」と「フユボダイジュ」の交雑種。
シナノキ科は見分けも日本名も奥深く、区別をするには頭の整理が必要のようです。

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運動公園冬景色

2014年01月18日 | 風景
家から600mほどの距離に運動公園があります。
冬の運動不足解消に公園デビューしました。
今日の歩数計は15,197歩を記録しており大満足です。





運動公園には、全天候舗装された1週500mの快適な周回走路があります。
冬は学生らのトレーニング場になっており、熱い若さがみなぎっています。
周囲には、自然林やハーブ園、石の彫刻広場などがあり歩くコースとしても絶好です。




フィールドは自然の地形を残して全面に芝がはられています。
野球部員が入念にストレッチをしており、近づくと大きな声で挨拶をいただきました。




午後になり陽射しが暖かくなる頃、近くの住民の皆さんが多くなります。
お母さんと子供さんが自然に触れながら絆を深めています。




トラック周囲のマレットゴルフコースでは年配の皆さんがグループで競技中です。




芝の上では、親子3人が気持ちを一つにして揚がった凧に集中しています。




歩きながら「ウスタビガ」の繭にレンズを向けたり、石の彫刻を見ながら気分転換です。


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年始め

2014年01月12日 | 
健康診断を受けました。
結果は、「食い過ぎ」「飲み過ぎ」「運動不足」です。
この3連休は体調管理の年始めにしました。





今日はスノーシュー、歩くスキー、ゲレンデスキーの雪遊び3セットを車に詰め込み、
湯ノ丸山をめざして、7時30分に家を出ました。
暖かい朝でややもやっていたのですが、7時45分過ぎに突如として視界が開けました。
予報どおり絶好の好天、高まる気分をおさえ安全運転で地蔵峠をめざしました。




湯ノ丸スキー場第1ゲレンデに8時14分に入ると、すでにスキー学校が始まっています。
リックにスノーシューをくくり付け、スキーを担いでゲレンデの端を登ります。




途中、ミヤマシロチョウの越冬状況を見にヒロハヘビノボラズのある雪原に入りました。
トゲトゲの木には厳冬に耐えるミヤマシロチョウの巣がたくさん見られます。
今年もたくさんの成虫にめぐり合うことができそうで嬉しくなりました。




今朝は山も暖かく、ハクサンシャクナゲの葉はやや開き気味です。
落葉樹の枝先には霧氷気味の半透明の氷層が、朝日を浴びて光輝いています。




頂上に近づくと、かなり発達した樹氷がモンスター様相で迎えてくれました。
稜線の中央には三角に尖った富士山がよく見え、年始めからの運の良さに心弾みます。




9時36分、湯ノ丸山2101mの山頂に到着です。
目の前には烏帽子岳が迫り、はるか遠くには北アルプスの崇高の峰が望めます。
しばしの間、360度の眺望に見入り、ただただ自然の雄大さに浸り込みました。




山を下りきる頃、山頂目指す多くの皆さんと行き交いました。
「絶好の晴天ですね」「楽しんでください」などと言葉を交わし、今日は皆ご機嫌です。
途中からはスノーシューをスキーに履き替え、林道内を漕ぎ歩き汗を流しました。
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淡緑の和み

2014年01月08日 | 趣味の園芸




園芸ではポトスと呼ばる観葉植物で、ライムという園芸品種です。
やわらかなライトグリーンが部屋にとけ込み、我が家に和みを醸してくれます。
小窓からの木漏れ日が射すこの場所が定位置で、4年目の株が元気に育っています。
管理は年に3,4回の置肥、忘れた頃の灌水、春に伸びた茎の切り戻しくらいです。



春に切った茎は水に挿して楽しませてもらっています。
グラスにタカラガイなどの貝殻を支持材として入れ、そこに茎を差し込みます。
やがて発根し茎を伸ばしますが、無肥料で水に入れっぱなしの手間いらずです。
5℃以上の気温があれば育つようで、屋内なら当地の冬も乗り切ってくれます。
冬の低い陽射しが部屋の中まで届き、ライムもご機嫌に淡緑の葉を輝かせています。




管理といえば年に1,2回、貝殻についた藻を洗い流すことぐらいです。
液肥を施すと藻も増えるますが、無肥料なので画像上程度の汚れです。
今回はハイターに1晩浸したので、下のようにピッカピカで新年を出発です。




こちらは、細身の花瓶に差し込んだライムです。
昨年の4月に茎を挿した後は、時おり水を替えるだけで手間いらずの優等生です。
画像中央の緑に斑入りの葉は、通称アイビー((ヘデラ・ヘリックス・セイヨウキズタ)です。
品種はグレイシャー、これもライムと同時期に挿したもので葉の艶は落ちません。
赤い実は昨年11月に仲間入りしたツルウメモドキです。


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年始めは貝三昧

2014年01月04日 | 貝類
お正月は家族が増え、にぎやかに美味しいお酒をごちそうになり、
駅伝の応援と貝殻の手入れで楽しみました。
休みもあと2日、今日は白いものがチラリラと舞っています。




元日は北向観音に初詣、昨年一年に感謝し、今年の平穏を祈願してきました。
暖かな元日、初詣に並ぶ参拝の人々の顔はおだやかで良い年になりそうです。




部屋のあちらこちらをを飾る貝殻オブジェに磨きをかけて1年がスタートします。
玄関の靴箱の上の「スイジガイ」には、火難除けや魔除けの願いを込めています。
6本の太く長い角状の突起の形が“水の字”であることから、この名があります。
古くから奄美などの南西諸島では、魔除けとして家の軒先や門先に吊しているそうです。
正月なので、スイジガイの横に「ナンテン」を飾り、福を招く年の初めを迎えました。




スイジガイは、装飾品や貝細工の材料として利用される他、食用にもなります。
画像の貝はかって西之表市のスパーで買った食用のスイジガイで1個100円でした。
背面は藻で覆われていますが、腹面の殻口は鮮やかな紅色で、中心には蓋も見えます。
まずは肉を抜き、これは酒の肴になりますが、ほどよい甘みと歯ごたえが抜群です。
貝殻を標本にするには肉抜きをしますが、内臓が残った場合は腐らせて水洗します。
殻の付着物は、針、刃、スケラー(歯石取り)などを使い根気よく削り取ります。
頑固な付着物には漂白剤など薬品の力を借りますが、強酸は模様や艶をなくします。
原価100円の貝も手間を掛けて磨き上げると立派な装飾品です(自己満足ですが)。




スイジガイはスイショウガイ科の巻き貝で、幼貝と成貝では殻の形状を異にします。
画像左のように幼貝は殻が薄く6本の突起はなく別種のように見えます。
この幼貝を拾ってから半年以上は同定ができず、ようやく本種にたどり着きました。
画像中は突起が生え始めた若貝です。どうやって突起が形成されるのか不思議です。
右の画像は背中が割れて打ち上がった成貝で、巻き貝であることがよく分かります。
この個体の上部中側の巻きを見て、左の幼貝がスイジガイではとのヒントを得ました。




玄関を開けた正面には「トウカムリ」3体を、夫婦と子に見立てて配してあります。
種子島の長浜さんからいただいたもので、大切に飾らせてもらっています。
右の個体の大きさは、26cm×18cm×17cmで、重さは1750gの大物です。
トウカムリ(唐冠)は、形が唐人が冠る帽子に似ていることに由来するとのことです。




トウカムリはトウカムリ科の大型巻き貝で装飾品としても人気の貝です。
画像左は幼貝で、いかにも赤ちゃんという感じ、右が存在感いっぱいの成貝です。
成貝の背側は肩に強いこぶ状突起を持ち、腹側は淡紅橙色の滑層が広がっています。
種子島の鮮魚店では時折食用のトウカムリが1200円程で売られていました。
磨き上げた貝殻が土産店で8000円程でしたので、肉と殻が千円での入手は魅力です。
問題は肉と殻の両方を手に入れるための肉抜き作業で、素人の私には苦心惨憺でした。




風呂には徳永さんと松尾さんからいただいた「ホラガイ」と「ダイミョウイモガイ」です。
ホラガイは映像などで戦国時代の合戦の合図や山伏が吹く姿がおなじみの貝です。
この吹奏具のホラガイが『ほら話』の語源になったとのことです。




ホラガイ(法螺貝)はフジツガイ科の日本に産する最大級の巻貝です。
沖永良部島の太さんからいただいた個体は、殻高331mm、殻幅155mmです。
黄褐色の地に暗褐色の半月形の斑紋が特徴で、ヤマドリの羽の模様に似ています。




戸棚の上はヤコウガイ(夜光貝)3体と、貝や珊瑚で浜辺を模したオブジェです。
左は土産店で買った若い貝(1600円)で、重さが420g、殻高137mm、殻幅136mmです。
中は中島さんが沖永良部の海から上げ、真珠層まで磨き上げていただいた逸品です。
右は沖縄で徳永さんにいただいた貝で、重さが1100g、殻高167mm、殻幅187mmです。
奥は松尾さん作の珊瑚オブジェで、埃よけにアクリル板を加工してカバーをしました。




ヤコウガイはリュウテンサザエ科の巻貝で、殻は厚くて堅固な貝です。
画像①は、徳永さんが海産物屋さんで食用を買い、ごちそうしてくれたヤコウガイです。
海のプロがまたたく間に貝殻から身を抜き出し、その夜の宴会の肴になりました。
ヤコウガイの肉は硬いとのことで刺身は薄く切り、②の貝殻に盛りつけてありました。
残った貝殻をお土産にいただき、画像③、④程度に付着物を除いて保存してあります。
今後、時間ができたら磨き込み、殻表面の緑層や内側の真珠層を楽しむ計画です。
また、真珠層に緑がとけ込む色彩は非常に美しく、アクセサリー造りも目指したいです。

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