信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

秋の立山黒部・大観峰

2020年10月31日 | 自然

黒部湖から黒部平までは、トンネル内を黒部ケーブルカーで移動します。
日本で唯一の全線地下式ケーブルカーは、雪害防止のためだそうです。
標高差は約400m、最大勾配は31度の急斜面を走り、約5分で到着です。


黒部平で立山ロープウェイに乗り換えますが、待ち時間に庭園に出てみます。


庭園に立つと、立山方向も赤沢岳方向も圧倒される景観です。


乗降口の近くまでロープウェイのゴンドラが降りてきました。
全長1700m、標高差約500m、途中に柱が1本もないワンスパン方式です。
柱が雪崩に流されないためで、この方式としては日本最長だそうです。


立山の断崖絶壁の大観峰(だいかんぼう)に建つ駅の施設が見えます。
ゴンドラに乗ると迷うことなく後ろの窓際に張り付きました。


後ろの窓からのこの景観が見たかったのです。
約7分の間、黒部湖と後立山連峰、そして紅葉の移り変わりを堪能しました。


到着して駅構内に入ると、立山黒部主要地の気温や景色が映し出されていました。


標高2316mの大観峰からの一望する黒部湖や後立山の大パノラマです。


葉を落としたダケカンバの枝振りが、厳しい風雪を語っています。


大観峰から室堂平までは、立山トンネルトロリーバスで移動します。
トンネルは立山の主峰の雄山を貫き全長3.7km、この区間を10分ほどで走ります。
雄山の山頂直下付近がトンネルの中央で、上下線のバスがすれ違います。


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秋の立山黒部・黒部湖

2020年10月24日 | 自然

10月21日の黒部湖は、素晴らしい秋晴れに恵まれました。
黒部湖は中部山岳国立公園内にあり、神秘的なエメラルドグリーンの水を貯えます。


立山黒部アルペンルート横断と黒部渓谷トロッコ電車の旅のコースです。


黒部湖畔の案内図(左下は作者サインと思われます)を拝借し一部を変えました。
あまり意識したことがない富山県側の地理的位置が分かってきました。


長野県の扇沢から富山県の立山駅までの間を7つの乗り物で巡りました。


go to トラベルで山と渓谷巡り、上田駅温泉口を朝の5時50分に出発です。
バスは1人2席、共通クーポン券付き、見事な秋晴れ、旅気分は盛り上がります。


長野県側の出発点の扇沢は紅葉真っ盛り、立山連峰がくっきりと映えています。


扇沢から黒部ダムまではトンネルの中を電気バスで16分です。
途中、破砕帯や貫通点がアナウンスされ、子供のころ見た映画を思い出しました。
石原裕次郎主演の「黒部の太陽」、苦難と感動のトンネル掘削シーンでした。


トンネルを抜けると黒部ダム、黒部湖、立山連峰が目前に迫ります。
黒部ダムの高さ(堤高)は186mで、日本一高いダムだそうです。


黒部湖遊覧船ガルベに乗るには、大変な急階段が待っています。
満水時には湖面の標高が1,448mとなり、日本一高所を航行する遊覧船だそうです。
画像左の奥の山は、標高2,864mの赤牛岳です。


椅子席もありますが、写真を撮るには後ろのデッキが最適との案内がありました。
おかげ様で、エメラルドグリーンの湖面と赤沢岳(画像中央)の勇姿が撮れました。
この赤沢岳の直下を先ほど通ってきた関電トンネルが貫いています。
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近所に咲くヒルガオ属

2020年10月17日 | 山野草

近所に咲くヒルガオ属は、ヒルガオとコヒルガオです。
いずれも雑草扱いで刈取られ、花を咲かせることができない株もあります。


ヒルガオ属の特徴である2又に分岐した柱頭を持っています。


見分けのポイントです。


見分けの位置です。


葉の側裂片の張り出し方が違いますが、微妙な葉もありますので株全体を見ます。


花はヒルガオの方が大きく色も濃い株が多く、目立ち気味です。


苞の先も分かり易い見分けのポイントです。


葉や花で見当をつけ、花柄を覗いて翼の有無を確かめれば確実です。


ヒルガオもコヒルガオも自家不和合性で、果実をつけることは稀だそうです。
運よく見つけたヒルガオの果実、種子が4個入っていました。


ルコウソウを近くの庭で見つけ、近所のサツマイモ属が1種類増えました。
マルバルコウと花の形は似ていますが、葉が全く違い花も赤色です。
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近所のサツマイモ属

2020年10月10日 | 山野草

初めて我が菜園に咲いたサツマイモの花、この辺りで咲くことは極めて稀です。
品種は「安納芋」、種子島勤務時に出会い、それ以来の付き合いです。
短日期でも温かい鹿児島県や沖縄県では、サツマイモの花をよく見ました。


近所の散歩などで7種類のサツマイモ属に出会いました。
花の大きさ、葉の形、萼片や毛の様子などが見分けのポイントになります。


葉が丸くアサガオにしては小さな朱赤色の花、極めて特徴的なマルバルコウです。
近縁種のルコウソウは、葉が細く切れ込み、赤色や白色などの花を咲かせます。


こちらも花が小さいマメアサガオ、白色で星形の花はホシアサガオに似ます。
見分けは葯の色と花柄のいぼ状突起の粗密度、マメアサガオは赤紫色で密生です。


4種類の見分けのうち花の大きさでですが、アサガオは品種などで異なります。
アメリカアサガオは4種の中では一番小さく、花の直径は3~4cmです。


葉での見分けは、葉が分裂するか、分裂しないかがポイントです。
分裂する2種類の見分けは、中央葉片の基部のくびれ程度です。


4種類の見分けで、私が最もこだわるのは萼です。
妻からは「そんな細かいこと、全部アサガオでしょう」と言われています。


茎や葉柄の毛の有無も見分けのポイント、「細かいこと・・」の部類です。
ソライロアサガオのみが無毛で、ツルツルと光って見えます。


マルバアサガオは花が咲き終わると花柄が曲がり、果実は真下を向きます。
葉の表側の毛は、ソライロアサガオが無毛、他の3種類は有毛です。
花序柄と葉柄の長さの比も種類によって異なり、見分けのポイントになります。


花の色はいずれの種類も様々で、見分けにはなりません。
マルバアサガオも赤紫色、白色、青紫色、絞り、曜斑点など変化に富みます
曜(よう)とは、花の中心部から放射状にのびる筋をいうのだそうです。

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近所のアサガオの仲間

2020年10月03日 | 山野草

10月に入りましたが、まだ道脇などに咲くアサガオの仲間が目立っています。


公園の植え込みの中に咲くコヒルガオ、雑草扱いで刈られる運命です。


アサガオ似の花を咲かせる植物には、サツマイモ属とヒルガオ属があります。
この2つの属の見分けは雌しべの先の「柱頭」です。


近所に咲くサツマイモ属を調べてみると、7種類もありました。


ヒルガオ属は2種類でした。


2つの属の見分けの「柱頭」の位置です。


花が開いてすぐの柱頭は葯に覆われ、上から見えないこともあります。


サツマイモ属の柱頭は横から見ても球状です。


近所にはありませんが、石垣島で見たグンバイヒルガオです。
名はヒルガオですが、柱頭が丸くサツマイモ属です。


こちらも石垣島撮影、別名が琉球アサガオ、当地ではお馴染みのアサガオです。

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