信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

レンゲツツジ花情報

2017年06月24日 | 山野草

湯の丸高原のレンゲツツジ祭イベントの18日(日曜日)は寒い日でした。
例年に比べ人出は少なめでしたが、野点の温かいおもてなしは盛況のようでした。


標高1850m程の花の名所ツツジ平の開花株はちらほらでした。
霧に包まれたレンゲツツジ「咲き始めはきれいね」とありがたいお言葉。


お目当てのレンゲツツジが咲かない際のお助け隊は、牛さんや下草の山野草です。
まだ固い蕾のレンゲツツジ群の中に座り込んだ牛さん、お客様を歓迎です。


足下にはスズランやヒメイズイ、イワカガミやミツバオウレンが花盛りです。
これらを見つけては楽しまれておりました。


それから暖かい日が続き、峠のリフト乗り場辺りは見頃になりました。
ツツジ咲く草原に牛がくつろぎ、紫花のアズマギクや黄花のキンポウゲも咲きました。


昨日23日金曜日のツツジ平、朱色の花が7分咲きほどとなってきました。
これから山に向かって咲きますので2週間ほどレンゲツツジの花が楽しめます。
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白駒の森

2017年06月17日 | 山野草

苔に包まれた原生林の神秘な世界、北八ヶ岳苔の森への入口「白駒の森」です。
今年は、苔にとって十分な梅雨の恵みがないのか潤い不足のような気がします。


コメツガやシラビソの樹幹越しに、満面に清水をたたえた「白駒の池」が広がります。


原生林の苔に包まれていくつかの植物が花を咲かせています。
これはユリ科のタケシマラン、下からのぞかないと花を見逃してしまいます。


亜高山帯の針葉樹林下にみられる繊細なスミレはウスバスミレです。
特徴は葉のギザギザ(鋸歯)、ぎょうざの皮を指でつまんだ状に重なり合います。


コミヤマカタバミが花盛り、本種は小葉の角が丸いことが特徴です。
ミヤマカタバミは小葉の角が角張り、オオヤマカタバミの角はいっそう角張ります。
明日は湯の丸レンゲツツジ祭、今年は花が遅めですがボランティアガイドで出ます。
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アツモリソウ連綿と

2017年06月10日 | 山野草

山村の旧家の庭にアツモリソウが見事な花を咲かせています。
70歳代の方が子供の頃に家の裏山で見つけ、庭に移した1株の子孫だそうです。
この村で自生のアツモリソウが見られなくなって久しい昨今、感激の対面です。
地元由来の株が60年以上もこの庭で連綿と生きながらえていたのです。


裏山から移した後の株は母親が大切に育て、株分けをして増やしていったそうです。
ここには50株以上が育っていますが、知人などにかなりの株を分けたそうです。
60年もの間、育てるだけでもすごいことなのに、株分けでこれほど増やしたとは!
アツモリソウ栽培の達人お母さん、数年前に百歳目前で他界されました。


今になって、栽培と増殖の極意を教えていただきたかったものだと悔やまれます。
株の周囲はトタン板で囲まれていますが、おそらく獣よけだろうと思います。
用土は腐葉土を使っていたとかで、腐葉土が入った発砲スチロール箱がいっぱいです。
北側はシャクナゲに囲まれているので、冬の寒風からは守られていそうです。
東側から日が入り、上はモミジの木ですので夏の日中は木陰になりそうです。


茎の長さや太さ、葉の大きさや緑の濃さ、蕾の形や色艶などが見事です。
株は全て発砲スチロールに植えられていますが、住み心地は良いのでしょう。


裏山で最初に出会ったときは、不思議な花が咲いていると思ったそうです。
アツモリソウ(敦盛草)はラン科アツモリソウ属の植物で、花の形態は独特です。
特に唇弁は長さが4cm、幅が3cmほどと大きく目を引きます。
敦盛草の名は平家の武将、平敦盛(たいらのあつもり)に由来します。
流れや矢の防具として背負った母衣(ほろ)に唇弁が似ていることからついた名だとか。
コメント (4)
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湯ノ丸高原花便り17603

2017年06月03日 | 山野草

長野県側から湯の丸高原地蔵峠に向かう車道沿は、標高に準じて花々が楽しめます。
フジの花が満開なのは、標高1200m付近の奈良原地区、ここから花街道が続きます。


ミツバウツギの白花が道路の両脇を飾っています。
大雨が続きお腹が空いたのか、ウスバシロチョウが花から離れません。


ウスバシロチョウはアゲハチョウ科、春の蝶で今が成虫の活動期です。
幼虫の食草はムラサキケマンなどで、この辺り一帯には豊富にあります。


今年のレンゲツツジは花数が多く、燃えるような朱色の花を開き始めました。
これから山に向かって開花が進み6月18日(日)のツツジ祭の主役になります。


林床にはギンラン、ササバギンラン、ベニバナイチヤクソウなどが開花しました。
画像左のギンラン、葉や茎の緑色が抜けていますが、毎年この辺りで見かけます。


道路脇にはアブラナ科タネツケバナ属のコンロンソウの花が見頃です。
コンロン(崑崙)の名は、白い花を中国の崑崙山脈の雪の尾根に見立てたとか。


名残惜しそうなヤマブキの花、散り終わる頃には夏の花が咲き始めます。
カーブミラーの横は、百体観音57番の十一面観音様です。


57番観音のカーブを曲がりきると、数本のミヤマザクラに出会えます。
晩春を飾る深山の女王、白い清楚な花を咲かせます。

山からしみ出した水辺にサンリンソウが気持ちよさそうに花を開いています。
イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウの見分けは、葉の切れ込みや葉柄の有無です。


クリンソウが湿地一帯を紅色の花で飾っています。
これから花穂を上に伸ばし、9段の花輪を次々に咲かせますので2週間は楽しめます。


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