信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

続いてハチ

2011年07月31日 | 動物
昨日、ニホンミツバチを見た後、家庭菜園で草取りをしました。
石垣にカボチャのつるが登り始めたので下におろそうとした時のことです。
強烈な激痛が腕を走り、その瞬間はなにがおこったのかわりませんでした。
気をとりなおしてあたりを見回すと、なんとスズメバチの攻撃を受けていたのです。
とっさに身をかがめ、その場を静かに離れました。
家に帰り刺された2カ所を水で冷やした後、殺虫剤を買いに走りました。
早速、ジェット噴射型の殺虫剤を巣めがけて噴射一発。
今日は、成果を画像に納めるために出かけてみました。
さされた腕の状況はというと、腫れ上がってかなりたくましくなっています。
トホ・・・





これが、その石垣です。
真ん中片の隙間の中に巣を作っていたのです。




石の隙間を覗いてみると、巣と巣の入り口とスズメバチの姿が見えました。
スズメバチは多くの種類がいるようです。
オオススメバチやキイロスズメバチなど攻撃的なスズメバチの仲間だと思われます。
スズメバツは人に攻撃したり、果樹などに被害を及ぼすことから嫌われ者です。
しかし、好んで人を襲うわけではありません。
また、虫を食物とすることから農作物の害虫を食べてくれるなど、
生態系のバランスを保つには重要な役割を果たしています。
今回も、できれば巣を残しておくべきなのですが、
近所に大勢の方が畑を作っているので、安全面から致し方ありませんでした。
人間本意でスズメバチには申し訳ありませんでしたが。


 

石垣に巣を作っていたのでオオスズメバチかとも思いましたが、
死がいを近くで見ると、キイロスズメバチのようです。
体長は3cm程でした。
さて、右側の一見オオスズメバチに似た昆虫はいったい何者でしょう。
実は、クビアカスカシバという名のスズメバチに擬態しているガです。
ブドウの害虫として農家の大敵です。
写真はなさけない姿ですが、
先週ぶどう畑に仕掛けたフェロモントラップに捕らえられた成虫です。
フェロモントラップとは性フェロモンによる性誘因材で雄虫がおびき寄せられます。
スズメバチに擬態するとは、いつも感心しますが自然はしたたかです

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ニホンミツバチの好みの家は

2011年07月30日 | 動物
近くにニホンミツバチの愛好家がおられます。
その方から興味深い話を聞かせて頂きました。
ニホンミツバチはセイヨウミツバチに比べ気が優しい(弱い)のだそうです。
しかし、アジアで進化したニホンミツバチはアジアだけに生息するオオスズメバチとの戦い方を知っているそうです。
巣を襲われたニホンミツバチは、オオズズメバチを取り囲み胸の筋肉を振動させ熱を発し、
オオスズメバチの致死温度45度程の熱で蒸し殺しにするのだそうです。





そんなニホンミツバチの巣が2つあります。
愛好家の方の巣です。


 

赤矢印の方は自然木を利用した古風な家で、黒矢印の方はモダンな住まいです。
春からのぞいているのですが、モダンな家はお気に召さないようで住み着きません。




古風な家の出入り口はニホンミツバチが群がっています。
雨の日を狙って写真を撮りに行ったせいか、外には出てきません。
なお、ニホンミツバチは性格が穏和で近づいてもめったに刺さないそうです。
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今日の花と実、3題

2011年07月24日 | 植物
今日は日曜日。
1週間ぶりに家から少し離れた家庭菜園に行くとすばらしい花や実に出会いました。





この花、見たことありますか。
アピオスとも呼ばれるアメリカホドイモの花です。
一見してマメ科の花とわかりますが、なんとも奇妙に引きつけられる花です。
原産は北米で、日本には明治時代に北米から青森へ輸入されたリンゴの苗木に
種がついてきたことで伝わったとされています。




地上部はつる状になり、地下部は小さなイモを数珠状につけます。
そのイモは、カルシュウム、ビタミンE、イソフラボン、鉄分などに富むそうです。
昨年、始めて食べてみました。
塩をふって蒸し、皮ごといただきました。
口いっぱいにイモのこくが広がりすっかりやみつきになました。
アピオスの紹介に「アピオスは花で人の心を癒し、実で身体を癒す」とありました。




畑の淵にはナワシロイチゴが鈴なりです。
キイチゴ属でクサイチゴやニガイチゴともとに小さい頃よく食べました。
茎は木質化しますが、立ち上がらず、他の草の上に覆います。




この実を摘んで口にほおばると、
きいちごの香りと甘みが身体いっぱいに広がります。
子供の頃、母がキイチゴでゼリーをつくってくれたのを思い出します。



今年はクルミもたくさん実をつけました。
これは、ヒメグルミです。
ヒメグルミは殻を二つに割ると簡単に実が取り出せます。
食べても、口に含んだ瞬間の皮の渋みがなく甘さを感じるおいしいクルミです。





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ヒノキの仲間4種の見分け方

2011年07月23日 | 樹木
長野県林業総合センターの樹木観察等のコースは一般人も自由に利用させてもらえます。
樹木には和名、学名、科名、属名、分布、特徴などの標記があり、とても参考になります。
本館棟の前にヒノキの仲間が1本ずつ植えられていました。




4種の樹木の葉を少しいただいて並べてみました。
左から、ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロです。
並べれば、何となく違うような気もします。
「サワラは葉の先がヒノキより鋭い」とあり、
「アスナロは葉が鱗状でヒノキに比べて大きい」とありました。
なるほど、確かにアスナロは見分けられそうです。
ですが、葉の表で4種を見分けるのは私には無理そうです。



次に葉の裏を比べてみました。
かなり特徴が異なり、見分けるには葉の表より良さそうです。
ヒノキは「葉の裏の気孔線は白いY字形」、
サワラは「白い気孔線はヒノキより広い」と書かれています。
なるほど、わかりやすいです。
白いすじは気孔線なのですね。
ネズコには白い模様はありませんでした。
アスナロはかなり幅広く白い模様が広がっています。




アップでヒノキ(左)とサワラ(右)を比べてみました。
ヒノキとサワラの見分け方が紹介されている記事を思いだし、
ついつい「なるほど」と感心して笑ってしまいました。
ヒノキの気孔線をY字形とすれば、サワラは少し無理してH字形でしょうか。
そこで、次のように覚えるのだそうです。
「卑猥(ひY)なヒノキ」、「H(エッチ)、サワラないで」
ヒノキやサワラには大変に失礼ですが、覚えやすいです。
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涼を求めて

2011年07月18日 | 自然
昨日は猛暑の中、家庭菜園の手入れや庭の草取りを一気に済ませました。
3連休最終日の今日は、心身の手入れに近くの山に行くことにしました。




車で20分も走ると、所沢川の最上流の「五郎滝」にたどりつきます。
沢におりると心地よい冷気がほてった身体を癒し、
滝から発するマイナスイオンが、活力を注いでくれます。
そこからさらに車で5分ほどで地蔵峠につきます。
今日は湯ノ丸山(標高2103m)、烏帽子岳(標高2066m)のコースです。




湯ノ丸山の中腹まで登った頃、山道の石の上に獣の糞らしき物体を発見。
黒い実が、ほとんどそのまま落とされています。
なんの実でしょう。




探しながら登っていくとありました。
ミネザクラです。
どの樹もたくさんの実をつけ豊作でしょうか。
実を口に含むとソメイヨシノより味が濃く、甘みを感じ後はほどよい苦みが広がります。


 

花もたくさんの種類が咲いています。
これはオトギリソウです。
葉が卵形に近く、全体に黒点を有し、明点もわずかに混じっています。
これらのことから、イワオトギリとしました。




湯ノ丸山から鞍部に下りる山道の中腹にヒロハヘビノボラズがありました。
メギとともに高山チョウのミヤマシロチョウの幼虫の食樹です。
幹にはナンバープレートがついておりました。




さらに下るとミヤマモンキチョウがニガナの密を吸っていました。
ミヤマモンキチョウの幼虫はクロマメノキを食樹としています。
高山チョウ保護の皆さんの活動のおかげで、
湯ノ丸山に登れば貴重なチョウを見ることができ和ませてもらえます。



烏帽子岳ではムカゴトラノオがたくさんの花を咲かせて迎えてくれました。
今日もいい一日でした。
大自然に感謝です。


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