信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

秋晴れの菅平・峰の原

2021年10月30日 | 自然

菅平高原のダボスの丘、雪が積もるとダボスエリアのシュナイダーゲレンデです。
冬を前に一帯の草刈りが進んでいますが、ハイキング道の草は残されています。


キキョウなど多くの草花が種子を結び、散布活動中です。
ヤマハハコの奥の山は大松山、雪が積もるとパインビークスキー場です。


センブリの花、花も茎も紫色でひょっとしたらムラサキセンブリ? 
見分けポイントの雄しべと蜜腺を画像で確認のはずが、なんとピンボケです。


ダボスの丘に建つシュナイダー記念塔から見た根子岳と四阿山です。
10月24日(日)快晴、秋の澄んだ青空にうっすらと雪化粧した山容が映えます。


カメラを右に振ると、お馴染みの山並みが一望、テンション上がります。
さらに右に振ると、八ケ岳の山並みと蓼科山がくっきりと見えました。


ダボスの丘から草原を抜け須坂市の峰の原高原にやってきました。
ここはこもれびホール駐車場、根子岳登山の起点にもなります。


周辺のペンション通りは高原の秋の風景がいっぱいです。
青空を背景に、葉が落ちたシラカンバの白い幹とナナカマドの赤い実です。


根子岳登山口は、そのペンション通りをとおり抜け、川沿いに左折します。
途中、「大笹街道」の案内板横をとおり、菅平牧場や奥ダボスの草原に出ます。


思いっきり両手を挙げて背伸びをしたくなるような広大な草原からの眺望です。
雪を冠った北アルプスの景観、ついつい山の名前を載せてしまいました。


牧場脇の登山道をさらに上ると緑の牧草の上には白い雪模様です。
もう少しすると、この辺り一帯の根子岳山麓はスキーヤーで賑わいます。
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深山幽谷の大谷不動尊

2021年10月23日 | 自然

須坂市峰の原高原スキー場の一角から、大谷不動尊と一の滝を目指しました。
画像の車道は林道大谷不動線とか? 車道沿いの梯子山登山口に車を置きました。
行きは道草道中で昼食を含めて4時間かかり、帰りは直行で2時間でした。


車道から山道に入りわずか歩くと大笹街道に出ますので、宇原川方向に下ります。
北信濃と上州を現須坂市の福島宿⇒菅平⇒鳥居峠⇒大笹宿とつなぐ脇街道です。
大笹は現群馬県嬬恋村大笹、その大笹方面では仁礼(現須坂市)街道と呼んだとか。


道は険しそうですが、善行寺平から江戸への物資輸送で賑わったそうです。
今も山道には当時の石仏が残り、1700年代設置の案内板もあります。


ササの茂った道脇はにキノコが、石仏にはコケや地衣類が生え目を引きます。
山の神の設置は安政六己未年五月三日(1859年で己未は干支)とあります。


タカオチバ林道に出たところに、クマ除けの鈴があり、思いっきり鳴らしました。
ここからはほぼ平らな林道を歩き大谷不動を目指します。
ロットの滝に寄る予定でしたが、すでに12:30分になりましたので通過です。


メンバーの道草を誘っているのは、菌類(きのこ)、地衣類、シダ類です。


600年の歴史があるとの大谷不動尊(奥の院)に到着しました。
まずは、五穀豊穣や家内安穏の守護仏「大日大聖不動明王」におまいりです。
きれいに整備されている境内で昼食をとり、一の滝に向かいます。


山道沿いには幾種類ものシダ類が生い茂り、その生育の旺盛さに圧倒されます。


高い絶壁が連なる崖下の道を頭上から落ちそうな岩を見上げながら進みます。


深山の幽谷、かって一帯は多くの行者が修行に励んでいたのだそうです。
ブナ、トチノキ、サワグルミなどの巨木のてっぺんは霧の中です。
一の滝目前で道はガレキに埋もれ進むことは危険と判断し引き返しました。
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上田市東山遊歩道巡り

2021年10月16日 | 自然

上田市の塩田運動公園の裏山には東山を中心に遊歩道があります。
遊歩道は荒れていたのだそうですが、有志の方々が整備され、今は快適に歩けます。
マツタケ山につき秋の入山注意ということで、近隣の方に案内をお願いしました。


山の木々はみのりの秋、森林コース沿いの種々の果実は熟れ時です。
鳥や獣たちに果肉をごちそうし、種子を運び拡げてもらう準備ができました。


林内にはあちらこちらでシカやイノシシが元気に暮らしている痕跡が見られます。


遊歩道沿いには各所でマルバフジバカマが群生し、お花畑化しています。
本種は繁殖力の強い外来種で、種子が靴底について拡がったのかもしれません。


今日のお目当てのひとつの「博打岩」、岩穴の中は広く中央はサイコロ台とか。
朽ちた博打岩の説明版の断片を、有志の方が集めて並べたのだそうです。


岩にはピンクの花を咲かせて彩るコシオガマと、数種のシダが目立ちます。


東山山頂からの眺望、手前は独鈷山とその周辺の山並み、奥手は美ヶ原です。
遊歩道の要所に設置された真新しい表示板は有志の方の手作りだそうです。


陽当たりのよい林道コースに出るとヤマラッキョウの群生に出会いました。


秋の野花がいっぱいで、足がいっこうに進みません。


ここはセンブリが花盛り、しゃがみこんで激写です。
9時ころに出発し3時ころまで、秋の東山をたっぷりと楽しみました。
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保育園年長さん山登り

2021年10月09日 | 自然

穏やかな10月8日(金)、保育園の年長さん6名があの山を目指します。


少し息の上がったころ、シラビソの幹から樹のエネルギーをもらいます。


急坂を前に水分補給です。


準備してきた手袋をはめ、3点確保で上手に石ごろを登ります。


下山してきた小学5年生のお兄さんやお姉さん達と交流です。


後ろを振り返ると日本一の富士山が見え興奮気味です。


難所の胸突き八丁ですが、力強く黙々と進みます。


2228mの篭ノ登山に全員が余力を残して登頂、たくましく見えます。


360度を見渡す山頂で、おやつのおにぎりを頬張ります。


たくさんの思い出や、成し遂げた自信を胸に山を下ります。

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草藪で見つけた希少種

2021年10月02日 | 山野草

耕作されず荒地になってしまった田や畑、よく見かける光景です。
この草藪の中で、長野県絶滅危惧ⅠA類にランクされる植物を見つけました。
(ⅠA類:ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)


キンモウワラビ属のキンモウワラビ(金毛蕨)です。
最新の分類ではキンモウワラビ科とされています。
人里の石垣が適地のようですが、人目にふれない草藪で息づいていました。


葉は鮮やかな緑色で、両面には白色の短い毛があります(腺毛なし)。
小羽片は長楕円形で先は丸く、基部は軸に流れています。


葉の裏にはたくさんの胞子嚢をつけていました。
包膜は灰色がかった白色で、表面には毛が密生しています。


名の“キンモウ”は葉柄の基部につく鱗片の様子に由来するのだそうです。
鱗片は光沢のある褐色で、3cmほどある長さの毛が黄金のように輝いています。
これが見つかれば本種に間違いないのですが、多くは石垣の奥に隠れています。


こちらは以前に活躍した田に水を引く水路、今もたくさんの水を貯えています。
アオウキクサに囲まれて浮かんでいる大きめな葉を見つけ、釘付けになりました。


初めて出会った、サンショウモ科サンショウモ属のサンショウモ(山椒藻)です。
葉の並び方が、サンショウの葉に似ていることからつけられた名だそうです。


家に帰り、水と容器を持って引き返し、一株をすくって容器に移してみました。
葉の表面には規則的に並んだ突起があり、その先には数本の白毛が生えています。
この毛のおかげか、葉に水がかかってもすぐさま弾いて表面は濡れません。


サンショウモはシダ植物、葉の下に胞子嚢果をつけ、胞子で繁殖します。
普通は1年草で、株が枯れる冬には胞子が放出され、春に発芽するのだそうです。
葉は三輪生、2個は葉状で水に浮く浮葉、1個は糸状で水中に伸びる水中葉とか。
根に見えますが先端に根冠がなく、葉が変化したものと考えられているそうです。


貴重なサンショウモ、写真を撮り終わった株を元の場所に戻します。
かっては水田の雑草だったようですが、除草剤などで激減し今や絶滅危惧種です。
この場所は、水は枯れず人の手は入らず、サンショウモには絶好の安穏の地です。
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