信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

梅雨時の水玉コマクサ

2019年06月29日 | 山野草

濃い霧に包まれた梅雨の深山でコマクサが迎えてくれました。


大きな霧のスクリーンに淡いピンク色の花が映ります。


コマクサの葉や茎を、いっぱいの水玉が飾っています。


高嶺の女王ともいわれるコマクサの花、来山者を笑顔にしてくれます。
 

花基部のハートのカーブに水玉が連なっています。


僅かですが白花のコマクサも見られます。


白磁のような花に乗った水玉が輝いています。


人の手によって持ち込まれた株が増えたと思われる、濃い紅色のコマクサです。


紅色のコマクサもたくさんの水玉をまとっています。


淡いピンク色、白色、そして紅色のコマクサを並べてみました。
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湯ノ丸高原花便り19.6

2019年06月22日 | 山野草

今年の湯ノ丸高原一帯の植物の開花は、例年に比べてかなり遅れています。
画像は浅間2000パークスキー場に咲くショウジョウバカマで、開花盛期です。


池の平駐車場横の林道沿いを飾るシロバナヘビイチゴ、奥の山は東篭ノ登山です。


湯ノ丸山の山頂付近は今がイワカガミの花盛りです。


烏帽子岳稜線のミヤマハンショウヅルは例年になくたくさんの花をつけています。


無数の花をちりばめるズミ、あちらの山もこちらの山も白い花でいっぱいです。


小さな淡いピンクの花を下向きにつけるツガザクラ、とても可愛いく癒されます。


三方ヶ峰の林内に咲くアズマシャクナゲとその株元のミツバオウレンです。


コヨウラクツツジが小さなちいさな赤ちょうちんを灯しています。


春の烏帽子岳登山道を登る楽しみのひとつはムラサキヤシオツツジとの再会です。


明日23日の日曜日は湯の丸高原つつじ祭りのイベント日です。
レンゲツツジの開花は遅れていますが、地蔵峠付近は見頃直前の6分咲きです。




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バラモンジン属花盛り

2019年06月15日 | 山野草

キク科バラモンジン属のバラモンジン(婆羅門参)です。
根や新芽が食用になるそうで、古くに移入され、それが野生化しているようです。


花の径は5cmほどと大きい紫色の花で、観賞用としても親しまれていたそうです。


総苞片は8個です。


こちらは、やや小さな黄色い花で総苞片は8個、バラモンギクと思われます。


上記の2種に比べてやや大振りのフトエバラモンギク(太柄婆羅門菊)です。


花径5cmほどの大きな黄色い花が、方々の道端や空き地に目立って咲いています。


頭花の柄が先端に向かって著しく太くなることから「太柄」です。
花色や花径、総苞片が13個ほどあることなどから、他種との見分けは容易です。


果実も大きく目立ちます。


陽に向かって花を開き、開花は早朝のみ、お寝坊さんには見ることができません。


9時頃には花を閉じてしまいます。
外来種なのですが、花が目立つので草刈りから逃してもらえる果報株もあります。
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草むらの小さな白い花

2019年06月08日 | 山野草

道路脇の土手の草むらで、草丈25cmほどの小さ植物を見つけました。
ムラサキ科でムラサキ属のイヌムラサキ(犬紫)と思われます。


葉は披針形で、長さが2cmほど、やや厚く圧剛毛が生えています。


花は上部の葉腋につき、花冠は5裂して3mmほどの小さな白い花です。


果実は4個が並び、先が尖った卵形で表面にはつぶつぶがあります。


こちらは、排水池の土手の芝生に群がる植物で、初めて気に留めて見ました。
ビャクダン科カナビキソウ属のカナビキソウ(鉄引草)と教えていただきました。


葉は線形で、長さは2~4cm、毛はなく粉白を帯びています。
花は葉腋に1個つき、白い花の下部側は果実で、上部側は蕾です。


白い花弁と思ったのですが、萼の内側が白くて花弁に見えるのだそうです。
萼は5列し開いた状態での径は3mmほど、雄しべ5個、雌しべが1個です。


果実は独特の形で、長さが2mmほど、先端に閉じた萼をつけています。


半寄生植物でイネ科植物が好みとか、周囲はイネ科の植物がいっぱいです。


根に丸い膨らみが見えますが、これが寄生する部位の吸根と思われます。



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ナンジャモンジャの花

2019年06月01日 | 山野草

立科町にある津金寺の鐘楼脇に白い花を咲かせる樹が目立っています。


緑の杜の中の樹もここだけ雪を冠ったように真っ白です。


この樹は、通称「ナンジャモンジャ」と呼ばれています。
見慣れない気になる樹、いったい何?で、ナンジャモンジャと呼ばれたようです。


ナンジャモンジャと名の付く樹は、いくつかの樹種があるそうです。
津金寺の樹は、ナンジャモンジャと呼ばれる樹の代表種の「ヒトツバタゴ」です。


「一つ葉タゴ」と書き、同じ科のトリネコ(別名がタゴ)に似ているそうです。
トリネコは複葉、本種は小葉を持たない単葉ですので、いわゆる「一つ葉」です。


幹は灰褐色で、縦に切れ目が入り特徴的です。


深く4裂した白色の花弁は繊細で、高貴な雰囲気を醸します。


雌雄異株ですが、雄花をつける株と両性花をつける株があります。
雄株・両性花異株というそうですが、画像は両性花のようです。

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