信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

実生山野草開幕

2014年03月30日 | 実生
昨日は汗ばむほど気温が上がりました。
今年の実生山野草もいよいよ開幕です。
3月最後の日曜日は小雨の落ち着いた早春の朝を迎えました。





10日ほど前の19日、実生山野草置き場は、まだ雪で埋もれていました。




26日には暖かい雨が降り、残った雪は全てが大地に浸みこみました。
27日の朝、鉢の上を覆った稲ワラと不織布を取り除き、昨秋以来の対面でドキドキです。
昨年の春の対面時には、10鉢ほどの素焼き鉢が割れており、かなりのショックでした。
今年は外見無事そう、一通りの確認をした後に再び不織布で覆い、しばらく馴らします。




山野草は様々な状態で厳寒の冬に絶え、春をじっと待ちます。
マツムシソウはロゼット葉で越冬します。
7鉢の実生株を保存しましたが、ロゼット葉の切れ込みが微妙に異なります。
特に、画像上側の中央の個体は他の株とかなり葉の切れ込み程度が異なります。




実生2年目のゴゼンタチバナです。
紫色の色素で染めた葉を付けたまま越冬しました。




実生2年目のリンネソウは秋のままの姿でお目見えです。
右上は昨年の秋に発芽した株で、小さな本葉がみえています。




実生3年目のギョウジャニンニクが雪の下で芽を出していました。
この春は植え替えてやらなければなりません。
あと4,5年すれば食べられるようになることでしょう。




上はカタクリの種からの発芽で、下がその種の親株の発芽です。
覆いを除くのが遅かったため、軸が長くひょろひょろの芽生となってしまいました。
当地でのカタクリは、3月上中旬に日に当てるような管理が必要なようです。




ヤナギランも芽を出していました。
27日には画像右下のように白色の芽だったのですが、数日で見事な紅に染まりました。




元気な発芽を見た瞬間、自然から生の活力をいただきます。
ヤマシャクヤクは実生3年目、ハクサンイチゲが実生2年目です。




土曜日は暖かい陽射しに誘われて、今年初お目見えのチョウも姿を現しました。
左上のチョウはヒオドシチョウに似ているのですが、成虫で越冬できたのでしょうか。
満開のフキノトウには、ハナバチやハナアブが花粉にまみれて仕事中です。
フクジュソウの花の暖かみを楽しんでいるのはハエの仲間でしょうか。



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いよいよ菜園始まり

2014年03月22日 | 山野草
昨年より1週間遅れましたが、いよいよ菜園が始まりました。




まずは、畑に貯蔵しておいた大根の掘り出しです。
雪の中でも掘り出せるように、埋めた場所にはパイプを挿して目印にしています。
左から、ニンジン、ビタミンダイコン、青首ダイコンです。
家の中の貯蔵ダイコンは水分が抜けてきましたが、土中のダイコンはピンピンです。
ビタミンダイコンは硬く貯蔵性抜群で4月いっぱいは美味しくいただけます。




ダイコンを堀上た後、ホームセンターで肥料やジャガイモの種などを買ってきました。
今年の品種は、左から①インカルージュ、②十勝こがね、③インカのめざめ、男爵薯です。
③は極早生で収穫が早く、①は③の風味を持ち貯蔵が良く、②は貯蔵性抜群で美味しい。
強い芽に育てるために窓際の散光があたる暖かい場所に種いもを置きました。
浴光育芽(よっこういくが)といい、じゃがいも栽培では大切な作業です。




暖かくなったので玄関を飾る花の苗も買ってきました。
パンジーにクモマグサ(画像の種名は間違い)、そしてはじめて植えてみるネモフィラです。
ネモフィラの花は澄んだブルーが魅力的で、ルリカラクサともいわれるそうです。




暖かくなり畑も乾いてきたので、いよいよ家庭菜園の畑起こしです。
まずは10平方メートルに(緑のポール内)堆肥を20kgほどまきます。

    


画像の左側が堆肥を撒いた場所で、結構な量になります。
そこに画像右上の炭酸苦土石灰をまきました。
炭酸苦土石灰は略して苦土石灰とも呼ばれています。
石灰(炭酸カルシウム)に苦土(マグネシウム)を加えたものです
土壌pHの矯正、カルシュウムとマグネシュウムの補給という三つの効果があります。
マグネシュウムは葉緑素を作る大事な成分ですので、私は苦土石灰を使っています。




作業中断で陽は西に傾いた中、スコップで畑起こしです。
剣先スコップは長さが30cmですので、すべてを土に差し込むと約30cmの深さに起こせます。




陽が落ちる頃、ビニールトンネルを張ってようやく畑作りが終わりました。
堆肥散布から2週間程度おいてから種まきをしたいのですが、遅れているので来週まきます。
レタスの苗は黒マルチを張って植え付け、寒さよけに不織布(パオパオ)の被覆をしました。
安心・安全で美味くいただける野菜作りがいよいよ始まります。
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春一番花と雪山

2014年03月15日 | 山野草
2月の豪雪から1ヶ月が過ぎ、今日はすばらしい晴天の土曜日です。
久しぶりに家庭菜園に出向きフキノトウを摘んでみました。
その後は、青い空に誘われて山歩きに行ってきました。





フキ畑の中に樹から落ちたウスタビガの繭を見つけました。
その横に緑の葉が見え、落ち葉をかき分けるとりっぱなフキノトウが出てきました。
その後、次々と見つかり20個ほどの大収穫です。
夕食は「ふきみそ」と「ふきのとうの天ぷら」、口いっぱいに春の香を楽しみました。



フキノトウはフキの花茎で、春一番に白い花を咲かせます。
食べ頃は画像の上左~中ですが、花が開いても早春の花はアクが少ないです。
フキは雌雄異株で、画像下は雄花ですが、雌花は20個ほどに1個しかありませんでした。




フクジュソウも我が家では春一番の花です。
長く続いた冬の殺風景な庭に 、春の訪れを知らせてくれる早春の草花です。
山盛りだった庭の雪も僅かになってきました。




画像上はフクジュソウの開いて間もない花で、真ん中が雌しべで周りが雄しべです。
画像下は雄しべから花粉がででいる状態で、白い小さな粉が花粉です。
フクジュソウは虫媒花ですが蜜は持たず、花の中を暖かくして昆虫を呼ぶのだそうです。




10時30分に家を出て、11時15分に車坂峠から山に向かいました。
紺碧の空にウダイカンバの白みがかった林が映えます。




雪が深く枝先のカラマツの実が間近に見えます。
まるで雪の上に咲くバラの花のようです。




今の時期でも標高2300m当たりから「シラビソ」に樹氷が見え始めます。




右手前がトーミの頭、正面の浅間山は浮世絵のようです。




帰りには樹の冬芽を楽しんで下りました。
オオカメノキは、丸い芽が花芽で、2本の長い芽が葉芽です。
元気な子供がバンザイをしているようで可愛い人気の冬芽です。
ナナカマドの赤い大きめな冬芽は白の雪山に似合います。


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イチジク剪定

2014年03月08日 | 果樹類
雪害で倒壊したビニールハウスの撤去作業が続いています。
大勢の力で、当市の片づけは3月中に終わる見通しがついてきました。
連日の作業で我が身はガタつきぎみ、今日は午前中で帰らせていただきました。
午後からはゆったっりと、我が家のイチジクの剪定です。





3年前に挿し木苗を2本植え、昨年は10数個の実を収穫しました。
今年は剪定をしようと思い、剪定法を調べて見ました。
イチジクには、夏果専用種、秋果専用種、夏秋兼用種があるそうです。
我が家のイチジクはいずれの種類か、全くわかりません。



夏果は前年の枝の先端にできた花芽が春に開花し、夏に結実するとのこと。
秋果はその春に伸びた新梢に花芽がつき、秋に結実するとのこと。
どちらの種類かで剪定方法が異なるということです。




いずれの種類なのか、芽を観察してみました。
画像左は、葉痕の上に実を収穫した跡と小さな新芽らしき突起が見えます。
右は実を付けなかった枝先の芽で葉痕の上に丸い芽と小さな芽が見えます。
丸い芽が花芽としたら、この樹は夏秋兼用種かもしれません。



2本の樹がありますので、こちらの樹は秋果用の剪定をしました。
背の届く樹高にして日当たりよく枝を間引いて、新梢を2~3芽残して切りました。




一文字剪定も良さそうですが、枝を放射状に残して剪定しました。




こちらの樹は夏果が成ることを期待し、枝の先端を切りませんでした。
画像中のように丸い芽が充実していそうな枝を残してみました。
いずれにしても、今年は美味しいイチジクがたくさん獲れそうです。




話は変わって、ヒヨドリとの知恵比べ第三弾です。
ミカンネットを巻いてみました。
1週間が経ちましたが、ヒヨドリは食いつきません。
メジロには平和な日々が続いています。

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春近し

2014年03月01日 | 自然
いよいよ今日から3月です。
気温も上がり、夜明け前から雪解け水が道に流れ出ています。





14日からの大雪で多くの農業用ビニールハウスが雪に埋もれ、倒壊してしまいました。
ハウスの加温を始めたぶどう、収穫最盛期のいちご、育苗中の花など大変な被害です。



連日、大勢の農業関係者が雪をはらい、折れ曲がったパイプを切断して運び出しました。
今日は土曜日で東御市民のボランティアも駆けつけ、地域をあげての片づけ作業です。
今だ手つかずの被害ハウスもありますが、春の息吹までの復旧をめざし頑張っています。




昨日も非常に暖かく、いよいよ我が家のフクジュソウが雪の中から姿を見せました。
大雪で埋め尽くされた大地ですが、春は必ずやってきます。




職場の廊下には「カネノナルキ」の花が満開です。
最近はあまり見かけませんが、枝に五円玉を通した株をよく目にしました。




和名は「フチベニベンケイ」といいますが、本名はあまり知られていないようです。
葉の縁に紅をさしたベンケイソウ科の植物なので覚えやすい名前です。
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