信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

続春の花・電飾の華

2015年12月26日 | 植物

先週、ダイコンと思った花は、アブラナ科ダイコン属ではなくキバナスズシロ属でした。
種の和名は「キバナスズシロ」、黄色い花のダイコンと言うことになりますが、白花です。
野菜としてはイタリア名のルッコラで知られ、主にサラダとして葉を生で食べます。
英語名はロケット、スパーなどの野菜コーナーではロケットサラダの名でも並んでいます。


各地で菜の花の便りが聞かれる今初冬、近所の畑もチンゲンサイの菜の花が満開です。
隣には収穫の終わっていない野沢菜、初冬の野菜と季節はずれの菜の花コラボです。


ちらほら咲きのオウバイと満開に咲いたロウバイ「ソシンロウバイ(素心蝋梅)」です。
先週の花は、濃黄色と内側の暗紅色の縁取りが特徴の「トウロウバイ」の系統でしょうか。
今週の花は、透き通るような黄色が特徴のソシンロウバイ、12月咲きも定番です。
他にワロウバイやマンゲツロウバイ、これらの交配種など、見分けはが難しそうです。


昨晩は“満月クリスマス”絶好の満月日和でした。


電飾の森は華やかです。


若い二人のクリスマスロード。
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春の花、季節を勘違い

2015年12月19日 | 植物

今日1日は寒い日でしたが、今年の初冬はぽぽかぽか陽気です。
そんな陽気に春の花も季節を勘違いしたのか、ハクサイが花を咲かせました。


近所の庭の掃き溜めに咲いた花ですが、ダイコンの仲間でしょうか。


春を告げる木々の花、白色のユキヤナギや黄色のレンギョウがちらほら咲いています。
左上の黄色の花はロウバイで早春の花、右下のヤマボウシは初夏の花です。


こちらのお宅のウメは満開、奥では冬の花のサザンカか寒椿の紅い花が咲いています。


今が旬の花のローズマリーが、運動公園の一角にあるハーブ園で花盛りです。
観賞用としても人気が高く、花姿はカリガネソウに似たユニークな形状です。
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最勝洞ワクワク探索

2015年12月12日 | 自然

長野県指定の天然記念物『広河原の洞穴群』を目指し、下仁田・臼田線を走ります。
佐久市臼田の城山北交差点(R141)を左折し、道草しながらの運転でも1時間程度です。
途中、雨川ダムの青い湖面、田口峠の絶景、九十九折りの坂道などが楽しめました。


この日の集合場所、県道沿いにある『広河原の洞穴群』の案内板はすぐに分かりました。
早朝のためか静まりかえった集落、その上にりっぱな楼門を構える禅昌寺がありました。
禅昌寺入口の反対方向にも案内板があり、そこを登ると石仏群が山道で迎えてくれます。


略図をつくってみましたが、洞穴の位置と名は一致していないかも知れません。
特に、七宝穴、屏風穴、蝙蝠(コウモリ)穴、地獄穴、極楽穴、の辺りはあやふやです。


禅昌寺入口の案内板から15分ほど歩くと、沢の水が白糸のように落ちる滝に着きます。
洞穴へは、落ち葉の積もる獣道のような足下のおぼつかない岩肌を登っていきます。


入口は狭く、背のリックはおろし、念のために命綱をセットして探検です(「蛇穴」?)。


お地蔵さんと標柱の前を左に曲がり、最も大きいと案内されている「本穴」へ入ります。
中には3つの地下湖があり、弁天池・御渡池・桟織池との名が付いているとのことです。


画像左の洞穴は「屏風穴」でしょうか、岩壁がそびえ、狭い空間を全身で這い登ります。
右は細い穴が地底に続くので「地獄穴」か、そして頭上には石仏、まさに“地獄に仏”です。
案内標柱は朽ち、洞穴内の特徴から名に思いを巡らしてミステリー気分を盛り上げます。


洞穴内は狭く入り込み、かなりスリリング、ぶら下がりにほふく前進は当たり前です。
鍾乳洞ですとこうはいきませんが、ここは硬い岩石の洞穴、探検隊員絶好の見せ場です。


いくつかの穴にはコウモリがお休み中、ライトをあてても爆睡です。
コウモリの眠る下に糞を見つけました。(この洞穴は「蝙蝠穴:コウモリアナ」なのかな?)


洞穴内の生き物探しも楽しみ、岩肌にはカマドウマ、小さな飛び回る虫もいっぱいです。
ザトウムシ・カタツムリ・ムカデなどの仲間、白い毛の生えた物体は生物でしょうか。


植物では、硬い岩層を突き抜けた根、誰かに持ち込まれたドングリが発根しています。
画像右下は、洞穴内で希に見られるつらら状を呈する岩肌で、長さは10cmほどでした。


「奥の院穴」から見た、屏風・蝙蝠・地獄・極楽穴群の岩壁、木の葉が落ちてよく見えます。
洞穴と石仏が織りなすワクワクワールド、安全装備と三点確保の岩場歩きで楽しめます。



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求女川沿いに咲く冬桜

2015年12月05日 | 風景

近所を流れる求女川(もとめがわ)沿いに咲く冬の桜が、新聞で話題になりました。
以前、ブログに載せた桜(2011.12.3)ですが、少していねいに調べてみました。


咲いている桜の花をよく見ると、明らかに花弁数が異なる3種類がありました。
10月早々から咲き始めた種類から、順に№1、№2、№3としました。


植えられている株を種類別に調べ、道路地図におおよその位置を書き込んでみました。
№1が14本、№2が9本、№3が56本、花がなく判別できない株が22本でした。
下の花は緑色矢印の№3の株で、川沿いの中で一番たくさんの花を咲かせていました。


№1の花:八重咲きで花弁数は15個、雌しべが雄しべよりかなり長く飛び出しています。


№2の花:八重咲きで花弁数は34個、中心の花弁が立ち気味に付き、ねじれています。


№3の花:一重咲きで花弁数は5個、雌しべと雄しべの長さはほぼ同じです。


雄しべ・雌しべ:№1の雄しべから飛び出す雌しべと、№2の複数の雌しべが特徴的です。


萼筒:№1はゆるい壷形で毛を有し、№2は漏斗形、№3は壷形で毛は見えません。
がく片:№1は先が丸く、№2は先が尖り鋸歯が目立ち、№3は船底形です。



東御市祢津(トウミシネツ)の求女川沿いに咲く、冬の桜3種類の花調べの結果です。
№1はジュウガツザクラ、№2はコブクザクラ(子福桜)、№3はフユザクラと思われます。
子福桜の名は、雌しべが複数有り、時に種子を複数つけることからだそうです。
冬と春に咲くこれら3種類のサクラを総称し「冬桜」と呼ぶこともあるようです。
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