信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

フウセンカズラの稔り

2016年09月24日 | 趣味の園芸

フウセンカズラ(風船葛)は、ムクロジ科フウセンカズラ属のつる性植物です。
熱帯性の植物とかで発芽適温は高そう、5月上旬、ポリトンネル内に種子をまきました。
種子の皮が破れて根を出し、軸が伸びて子葉を持ち上げ地表に現れます。
ここまでに種をまいてから約2週間、本葉が出た株を6月始めに移植しました。


7月になると、白色で径3mmほどの小さな花をたくさんつけます。
中心の黄斑は昆虫に蜜のある場所を教える、いわゆる蜜標なのでしょうか。


一見近寄りがたい昆虫が仕事中、花にとってはありがたいお客さんです。


8月には2メートルほどの高さの支柱に、鈴なりの果実をつけました。


フウセンカズラの果実を見ると、子供の頃、薬屋さんにもらった紙風船を思い出します。
果実の中は3つ分かれた部屋があり、そこに一つずつ種子が入っています
黒地に白のハート模様が描かれた愛嬌のある種子で、別名ハートシードと言うとか。


9月になると果実が落ち始め、支柱の下には‘ふうせん’が敷き詰められます。
この果実を拾い集め、種子を取りだして良いものだけを選び出します。


その種子の行き先は、子供達でいっぱいの木工クラフトエリアです。
自然の材料がいっぱいのボックスのひとつに初登場です(画像下左から2番目)。


子供達の発想力は大変に豊です。(ちょっと画像がぼやけてしまい済みません)
初登場1日目の創作品2題、リス君のお耳とハート面にハートシードのお目々です。
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湯の丸高原花便り9中

2016年09月17日 | 山野草

花を咲かせている植物の種類はだいぶ減り、目にとまる花は30種ほどになりました。
登山者からは、実やロゼット葉の正体、見分け方、虫こぶなどの質問が多くなりました。


エゾリンドウの花も終わりに近づいてきましたが、湯ノ丸山麓に花盛りの株がありました。
似たオヤマリンドウも花を咲かせていますが、花の付き方や開き方で見分けています。
エゾリンドウの花は、茎の先から数段下の葉腋まで花をつけ、晴天時には大きく開きます。
ですが、全てが数段の花をつけるとは限らず、先にしか花をつけない茎もあります。
オヤマリンドウは茎の先のみに花をつけ、花の先がわずかに開く程度です。
最近、この辺り一帯にエゾオヤマリンドウがあるとの情報もあり、かなり迷っています。


キク科ヤナギタンポポ属の「ヤナギタンポポ」、この辺りでは稀に見られる植物です。
多年草ですので、株を見つけると、次の年以降の出会いが楽しみです。
湯の丸高原一帯では、その年の有終の美を飾る植物の一つです。


ササの生い茂る登山道はちょっと退屈、そんなときに「タムラソウ」、元気が出ます。
タムラソウはキク科タムラソウ属の多年草、アザミに似ていますが刺はありません。


群生した「ゴマナ」の白花が、車道沿いから山中まで、にぎやかに咲き競います。
ゴマナの葉は長楕円形で柄が短く、似たシラヤマギクは下葉の柄が長く卵形です。


三方ヶ峰から見晴岳への登山道沿いに「ハバヤマボクチ」が10株ほど咲き大人気です。
葉は三角形に近く基部は鉾形、オヤマボクチの葉は卵状長楕円形で基部は心形です。
花の時期はあとわずか、強い種をたくさん稔らせ次代に繋げてもらえるよう願っています。

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日本固有のスグリ

2016年09月10日 | 樹木

「スグリ」(Ribes sinanense F.Maek)【スグリ科スグリ属】の果実が色づき始めました。
『日本の固有植物』(加藤・海老原: 2011)によると、スグリは日本固有種とのことです。
このスグリ、長野県と山梨県のみに分布する希少種のようです。
画像のスグリは、湯ノ丸山系に生育する標高1300mほどの落葉樹林内の株です。
家庭などで栽培されるお馴染みの“スグリ”は、外来種のセイヨウスグリが多そうです。
牧野新日本植物図鑑を参考に、スグリとセイヨウスグリの違いを画像で比べてみました。
画像に用いたセイヨウスグリは近所の畑のわきに植えられている株です。


一つ目は花で、花弁の形、花弁と雄しべの長さの比較です。
スグリは5月に開花、花弁の形は披針形で雄しべとほぼ同じ長さになります。
セイヨウスグリは4-5月に開花、花弁の形は倒卵形で雄しべよりかなり短めです。


二つ目は子房や果実の表面に生える白色の毛の有無です。
スグリは無毛で、セイヨウスグリは毛が多く、熟しても毛が見える果実もあります。


三つ目は果実の形で、見分けの手段としては分かり易い特徴です。
スグリは楕円形、セイヨウスグリは球形でマルスグリとも呼ばれています。
どちらの実も食べられますが、美味しいといえばセイヨウスグリでしょうか。


四つ目は刺の数で、特に、冬は見分けのポイントになります。
スグリは葉腋の下に3つの刺があり、セイヨウスグリはほとんどの刺が1つです。
稀に2つ(画像右の下の刺)や3つに分かれた刺もあります。
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近所のにゃんこ

2016年09月03日 | 動物

何回も出演をお願いしているとなりの『プー』、赤いリボンを首に巻き、ちょとおすましです。


隣のとなりの『しろくろ』、小さい頃はいくじなしでしたが、りっぱな青年になりました。


しろくろと双子と思われる『くろ』、今日は見馴れぬにゃんこが気になります。


見馴れぬにゃんこは『恋太郎』、家なき猫か家出猫か、毛艶よくなかなかのイケメンです。


お気に入りは屋根、日陰とトタン屋根の暖かさで温感調節、雨の時は庇に潜り込みます。


寝飽きると、「あらよっ」と車の屋根に飛び降り、あごを掻いて満足げにかっこをつけます。
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