信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

自然ガイド見習い

2016年05月28日 | 

『嬬恋軽井沢自然倶楽部』の自然ガイド技術の講習会に参加しました。
山奥で、ケガや病気、そして気象災害など思わぬ事態が発生したら!
“こんな時どうする”に体験入門してみると、我ながら情けないほどオロオロ、オタオタ。


1 同行者が倒れた“こんな時どうする”・・・状況を判断・・・捻挫と思われる。
2 捻挫の対応として、足首を固定するため、足首を90度にしてからテーピング。
3 先生お手本:テープを外くるぶしの上から土踏まず内側へ、外側へ回して内くるぶしへ。
4 先生のご指導:三角巾を用いた靴の上からの足首固定、簡単にしっかり固定されます。


変わって、休暇村嬬恋鹿沢の横を流れる湯尻川の支流で、水生動物観察に入門です。
清流に棲む虫が幾種類かみつかり、あちこちで‘還暦わらべ’の大歓声があがります。
先生から教えていただいた見分け方のポイント、忘れないうちに早速まとめました。


カゲロウの仲間で、河川に生息する代表的な水生昆虫。
幼虫の特徴は、翅芽があり、尾は長く2-3本、肢の爪は1本、腹部の両側にエラをもつ。


カワゲラの仲間で、きれいな水の指標生物、この仲間が見つかった川はきれい。
幼虫の特徴は、翅芽があり、尾は長く2 本、肢の爪は2本、腹部の両側にエラはない。


トビケラの仲間で、幼虫はイモムシ型で蛾の幼虫によく似ている。
幼虫の特徴は、翅芽(翅の基)がなく、腹部の末端に肢のようなもの(尾肢)をもつ。
また、自分で作った巣の中に入っている種類も多く見られ、さながら小さな芸術家。


ハコネサンショウウオで、尾が長く、前足に4本、後足に5本の指を持つ。
指の先端に黒い爪状の突起がある。


驚かせてしまったお詫びと、勉強させていただたお礼述べ、住処に戻してお別れです。
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ワダソウの見分け

2016年05月21日 | 山野草

ナデシコ科ワチガイソウ属の似たもの同士が、津金寺のお堂の前に同居しています。
左が「ヒゲネワチガイソウ」、右が「ワダソウ」、開花期は10日ほど違います。
パット見た感じの違いは、ワダソウは全体的に上の葉の縁が波打っています。
ワダソウの和名は、長野県の和田峠に由来するそうで、親しみをおぼえる花です。


よく似る2種の最も見分け易い時期は開花期で、花弁数や花弁の形が異なります。
左のヒゲネワチガイソウは、花弁数が5~7枚、花弁の形は細めで先端は尖ります。
右のワダソウは、花弁数が5枚、花弁の形は丸めで先端のくぼみが特徴です。


両者とも花は茎頂にひとつですが、ワダソウは時に3個前後をつけることもあります。


見分けのもう一つの決め手は、花柄や萼片に生える毛で、肉眼でも確認できます。
左のヒゲネワチガイソウは茎や葉には毛を有すものの、花柄にはなく、つるつるです。
右のワダソウの花柄や萼片には、白色の毛がたくさん生えています。


結実期になった株ですが、ヒゲネワチガイソウとワダソウが隣接しています。
画像左端と下側の株の葉は波打っていませんが、他の株は波打ちが分かります。
葉の縁の波打ち具合でおおよその見当をつけ、花柄の毛を確認します。


前画像の花柄がついている株の拡大ですが、この時期でも毛の有無は明瞭です。
左が前画像の下の株で花柄はつるつる、右が上の株で、毛がたくさん生えています。


雰囲気を変えて、今が花盛りの「トウゴクミツバツツジ」、渓流を紅で灯しています。
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モダンな花、大和草

2016年05月14日 | 山野草

5月12日、軽井沢町植物園の林内にひっそりと咲く花、「ヤマトグサ」(大和草)です。
名付け親の牧野富太郎博士が「大和草は日本草の意味」と、愛着を込めて記しています。
見過ごしてしまいそうな、どこにでもあるハコベのような草姿です。


花を見たとたん、ヤマトグサの魅力にとりつかれ、その場を離れられなくなります。
クルクルっとカールした外花被片、ウェーブのかかった白色の細い花糸と淡黄色の葯。
木陰にひそみながらも、おしゃれで謎めいた花、昭和風にいえばモダンな大和草です。


この時期の園内の主役級「クマガイソウ」、手入れがゆきとどき立派な花をつけています。
大きな袋状で淡いピンク色の部分が唇弁、独特な構造が印象深いラン科の植物です。


鋭いとげを持ち、ミヤマシロチョウの幼虫の食樹でもある「ヒロハヘビノボラズ」です。
花はやさしいクリーム色、名や樹姿からは想像もできない可愛い花を咲かせます。


白色の花弁を雪の色と結晶の形に、葉をササに見立てた「ユキザザ」、名のとおりです。
北海道ではアズキナと呼ばれる春一番の山菜、道民だったころ楽しませてもらいました。


前日の雨が上がり澄み切った空、植物園近くの離山(標高1256m)に初ハイキングです。
雲場池駐車場から1時間ほど登ると山頂、そこから望む浅間山は絶景でした。


登山道沿いには春の花が咲き競い、「ルリソウ」と思われる花に初めて出会いました。
山頂付近はコブシがまだ花を残し、サクラソウが花盛り、サクラスミレも咲き始めました。
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湯の丸高原花便り5上

2016年05月07日 | 山野草

春の陽気に誘われ山歩き、標高1400mあたりは、40種類ほどの花が見られます。
ユリ科のホソバノアマナ、ラン科のアオチドリが咲き始めました。
ミヤマハコベは花弁が萼より長く、萼片の先が尖りますが、ハコベはその反対です。
見上げる高木サワシバや、膝をついてシャッターを押すフデリンドウが花盛りです。


先日は3つの蕾をつけていたヤマシャクヤク、花との出会いを楽しみに登ると、なんと・・・
人それとも獣? 茎の切り口などから、どうやら獣のような気がします。
ヤマシャクヤクは有毒ということですが、花には毒がないらしいとの話もあります。
人は花を愛でますが、獣は花の甘さと栄養価の高さが『生』への貴重な糧となります。


標高1600mあたりでは、カメノキの白い花と、タカネザクラの淡紅の花が咲きました。
2000m以上の高所でタカネザクラ(ミネザクラ)が花を開くのは、6月上旬です。


標高2000mの花は、セリバオウレン、ヒメイチゲが盛り、ショウジョウバカマが始めです。
ショウジョウとは架空の獣で大酒飲み、赤ら顔を花の紅に見立てたとか、かわいそうな話。


山頂付近の岩場では、ガンコウランが満開、ミネズオウは咲き始めたばかりです。


のんびりと、ゆっくりと、楽しそうに早春の山を下る一行、連休疲れをいやして下さい。


静かな山も人のにぎわいを迎える季節、ホシガラスはなにを思っているのでしょか。


設置物の破損や倒木は常、自然の保護や人の安全を守る山の手入れは怠れません。


要注意外来生物のハルザキヤマガラシが山を目指してどんどん侵入してきます。


*** お疲れさまでした ***
山を下ったここは「真田丸」で沸き返る上田城跡公園、若武者真田ニャン丸見参!!?

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