長い触角と黄色い模様でお馴染みの「キボシカミキリ」が遊んでいました。
虫とりに夢中になった子供の頃を思い出し、我が家にお招きすることにしました。
おもてなしは、食品パックのスイートルームにイチジクの葉と若枝のごちそうです。
長い触角をピンと伸ばしスタイル抜群でかっこよし、横顔もなかなかのものです。
食欲モリモリ、カメラを近づけても平気でイチジ゙クの樹皮に食いつきます。
ちょっと失礼、首をつかんでお顔のアップ、なんとすさまじい大あごでしょう。
キボシ君、嫌がってギイギイと音を出し、手足をばたつかせてて大騒ぎです。
妻が大声で「大変、大変」、何事かと駆けつけると、キボシ君が抜け出してお散歩中です。
部屋に戻っていただくと、気に入らなかったのか、壁を『やけかじり』です。
抜け出た穴をさらに拡げ、すさまじいど迫力で身を乗り出します。
子供のころ、カブトムシやクワガタムシに次いで好きな虫がカミキリムシでした。
それがなんと、大事にしているイチジクがカミキリ成虫の食事処になっています。
さらに、カミキリの幼虫に食い荒らされたイチジクの幹が木くずの涙を流しています。
カミキリムシは農業や林業、造園業などの大敵で、有害動物に指定されています。
大切に育ててきた樹木の悲劇は、カミキリムシの交尾から始まるのです。
キボシ君、イチジクの樹のまわりで雌を待ち伏せ、見事に思いを成し遂げました。
子孫繁栄術は“迅速”で、雄は羽化直後から、雌は羽化後5日程で交尾可能とか。
キボシ子ちゃん、早速イチジクの幹にしっかりしがみついて産卵です。
樹皮を大あごで破って穴をあけ、樹皮の下に1個の卵を産み付けます。
次の回の予定は、被害の大きい幹を切り、中を見てみようと思います。