信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

カイワレ大根の発芽床

2022年02月19日 | 食材

2月始めの衆議院予算委員会でアベノマスクの活用についての質疑がありました。
活用例の一つに野菜栽培の発芽床がありましたので、試してみようと思います。
引き出しの奥で寝ていたアベノマスクを発芽床に使いカイワレ大根をつくります。


種子は自前で、6年ほど前に収穫したものを毎年少しずつ使っています。
カイワレ大根用の種子も販売されています。


マスクの端の縫い目に沿って内側を切ると、3層折のガーゼが5枚得られました。
このガーゼを発芽床にして水で育てる水耕栽培、2~3日おきに水を補給します。


栽培容器内に入る光の量を無、中(アルミ箔巻き)、多に調整してみました。
発根は蓋つき陶器製容器の光無が最も早く、光中、光多の順でした。


発芽処理を始めて1日目で発根が見られ、2日目には根毛が見られました。
ダイコンの種子は無胚乳種子で、胚は胚軸と子葉からできています。
幼芽は子葉に蓄えられている栄養分によって育ちます。


6日目には5cm以上に伸長し、収穫できそうな大きさに育ちました。
光無の株は容器の上まで伸びてきたので、明日から光を入れる予定です。


かみ雪(信州語)と冬季オリンピックに影響され、ちょっと楽しんでみました。


1週間で9cmほどに伸びましたので収穫を始めました。
アベノマスクの発芽床は居心地が良さそうで、根がよく発達していました。
光無と光多の幼芽の伸びはほぼ同じでした。


前日に光無の容器に光を入れたら、1日で子葉は緑色になっています。
シャキシャキした食感とピリッとした辛味、しばらくは楽しめます。


2月15日の状況、この日が10日目の3容器は収穫が7割ほど進んでいます。
アベノマスクは使用目的が変わってしまいましたが、グッドな発芽床になりました。
緑の野菜が窓辺を飾り、心身ともにいやされ、ありがたいことでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おイモの美味しさ調べ

2016年07月23日 | 食材

4月下旬に植えた王国農園のジャガイモが、ぼつぼつ美味しくなる頃です。
「男爵薯」と「インカのめざめ」2品種の“美味しさ度”を調べてみました。


掘りあげたジャガイモは、ていねいに水の中で手洗いして土を落とします。
きれいになると2品種の色が違いが良くわかり、「白と黄色だ」との声があがります。


いよいよ美味しさ調べ、唇をかみしめ緊張の一瞬、お友達の手にも力が入ります。
魔法の水に入れたジャガイモが沈めば美味しさたっぷりなのですが、さて、さて・・・


白色のジャガイモは早生(わせ)の「男爵薯」、ポカリと浮かんでしまいました。
魔法の水の正体は、水1リットリに食塩(粗塩)を120gほど溶かした食塩水です。
ここに入れたジャガイモが浮いた場合、イモの中の澱粉比率が13%以下ということです。
これでは男爵薯ご自慢の粉ふきいもはできませんので、カレー用にお勧めしました。
収穫はもう少し先になります。


黄色のジャガイモは極早生(ごくわせ)の「インカのめざめ」、みごとに沈みました。
沈んだおイモを確認し、しばらくしてから緊張がほぐれ、安堵の笑顔がこぼれます。
美味しさがたっぷりと詰まったおイモになり、収穫適期になりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑草イネ抜取り隊

2013年07月13日 | 食材
猛烈な熱さも和らぎ快適な連休初日の朝です。
今日は朝6時に東御市の農業関係者100人超が集結しました。
最近お米栽培で問題となっている『雑草イネ』の抜取り日です。
雑草イネもお米の仲間で、栽培イネとの見分けが大変難しいのです。
お米の検査時に雑草米の混入が見つかると品質等級が落ちてしまいます。





雑草イネは移植した畝間や株間にも生えています。
外見では栽培イネとの区別がつかないので整然と並んでいる株以外は抜き取ります。




今日は12班に分かれ男性陣は田に入って雑草イネの抜き取りです。




女性陣は、抜かれたイネの根本を洗い雑草イネを確認します。
どの程度雑草イネが混入しているのかを調べているのです。




見分け方はモミの色です。
画像の上は、雑草イネと栽培イネ(コシヒカリ)です。
画像の下はモミを接写したものです。
左の黒ずんだモミが雑草イネで、右の黄色いモミが栽培イネです。




昨年8月の画像ですが、穂が出てくると見分けが容易になります。
栽培イネより穂が飛び出し、ふの先が赤く染まり(モミの先)、やがて脱粒します。
雑草イネのルーツに関する所見はいくつかあり、かなり古くからあったようです。




我々の班の今日の抜き取り成果です。
多く関係者の努力によって今年も美味しい東御市のお米が稔ることでしょう。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南の島のミネラル塊

2013年02月23日 | 食材
元気が出るミネラル食材、黒糖が昨日届きました。
南西諸島の皆さんが長寿でお元気なのは、焼酎と黒糖が源なのでしょうか。
黒糖の効能は、1.コレステロール・中性脂肪の低下
2.ストレスへの抵抗力の増強
3.カリウムで血圧降下作用と、至れり尽くせりの食材です。





種子島の沖ケ浜田で作られた沖田さんちの黒糖です。
沖ヶ浜田の黒糖は当集落で栽培されたサトウキビ100%で作られています。
品種は農林8号をベースに多品種をブレンドし美味しさを増しています。
製造は今が最盛期で、糖度が増す11月から3月までの限定品です。
今年の黒糖も色・香りは最高品で、ミネラル豊富で深みのある甘さが楽しめます。




画像の左がサトウキビの茎で、太さはバナナほど、長さは2m以上になります。
茎が白く見えますがこれはワックスで、これに健康に良い秘密があるようです
この茎を、絞り器で絞ると汁が出てきます。
絞り終わった茎は、右のように繊維部分が残ります。
沖ヶ浜田では、この絞り汁を薪だけを燃料 に、3層の釜でじっくりと煮詰めます。
木製のかく拌機でかく拌し、冷えて固まるまで昔ながらの伝統製法で作っています。





私は10年ほど前から、クルミと干しぶどうを黒糖でからめたお菓子を作っています。
上手に作るには結構難しいと自分では思っており、できばえに自己満足しています。
見た目はよくありませんが、味とコクは最高で、健康食品として元気をもらっています。
作り始めた頃は、種子島の中種子町に住んでおりました。
現在は東御市ですので、東御市の名産シナノグルミと巨峰を使って作りたいなと考えています。




左がヒメグルミ、右がシナノグルミで、いずれも東御市産です。
非常に美味しいのですが、値段が高く外国産に比べると何倍もします。




これは東御市産の高級ぶどう巨峰とシャインマスカットです。
干しぶどうにするには、まず、左のように粒を取ってきれいに洗います。
次に、皮の厚い品種は少し皮に傷を付けます。
そして、乾燥機で1日ほど乾燥すると左のような干しぶどうができあがります。
この干しぶどうはシャインマスカットです。
その美味しさと歯ごたえは、食べた瞬間、誰もがこれ以上ないいい笑顔になります。
ですが、値段は1粒の材料費で10円~20円ほどでになるでしょうか。

今年は、沖ヶ浜田の黒糖、東御市のくるみと巨峰で超ぜいたくなお菓子を作ってみたいものです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の香一番

2012年01月14日 | 食材
今朝の最低気温はマイナス2度、今の時期、この辺りではおだやかな朝です。
暖かな陽射しに誘われ、春の香りを探しに出かけました。





ありました。お目当てのふきの枯れ葉です。
枯れ葉の近くには「ふきのとう」があるはずです。
ふきのとうはふきの花茎で、この辺りでは12月の下旬から出始めます。
でも、今の時期にふきのとうを探すのには、ちょっとしたこつがあります。
まず、ふきの枯れ葉を探します。




その葉を静かに引っ張り上げます。
引っ張ると、茎が地面から出ている場所が分かります。
その場所の枯れ葉などをとってやると、十中八九、ふきのとうが現れます。




見事なふきのとうです。
丁寧に地際部を切り取り収穫です。
鼻に近づけ思いっきり吸い込むと、春の香りが肺をとおり身体いっぱいに広がります。
この香り、子供の頃は好きではなかったのですが、今は春一番の楽しみです。
今晩はふきのとう味噌をいただけるかな。
温かいご飯にのせると、味や香りがますます高まり、食の幸せを感じさせてもらえます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする