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トリカブトの花が高原や幽谷の水辺に濃紫の花を咲かせる季節になりました。
この美しい花を咲かせるトリカブトが、強い毒を持つことは皆が知るところです。
その猛毒のトリカブトを目指して昆虫が吸蜜にやってきました。
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全草に毒を有するトリカブトですが、相性の良い昆虫が何種類かいるようです。
この昆虫も前出の花の昆虫と同様にトラマルハナバチのようです。
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蜜を求める昆虫は、花のしべの部分を目指してほぼ水平に飛んでくるのだとか。
それは、昆虫が横から入るような花の構造になっているからなのだそうです。
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いまマルハナバチが止まっている花の部分は、右画像にあるしべの部分です。
目指す蜜はこの奥深くですので、トリカブトの作戦通り花粉の授受が起こります。
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花弁の部分は通常萼片に包まれているので見えませんが、変形花を見つけました。
上萼片が縮み花弁の構造が良く分かりますが、唇部の先が紫色に染まっています。
これが蜜の入口であることを昆虫に教える「蜜標」になるのだそうです。
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この花は、昆虫に萼片を食われたものか、花弁がむき出しになっていました。
距から蜜が浸みだしているのか、アリが距にしがみついて離れません。
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果実を画像に納め、帰って拡大してみると、幼虫の姿を発見しました。
何株かの画像を撮り、数分後に同じ果実を撮ったものが右の画像です。
なんと、幼虫がいた部分に食痕か、2つの穴が開いていました。
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トリカブトの仲間は、キンポウゲ科トリカブト属で、今回は2種を見ました。
画像の特徴の他に舷部もポイント、3つ前の花弁の画像の花はサンヨウブシです。
舷部が膨大しないで、距に向かって次第に狭くなっているのが特徴です。
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