信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

上田市の鞍が淵を歩く

2021年09月25日 | 自然

苔むした巨石の間を流れる産川が造る淵は、大蛇伝説のある上田市の鞍が淵です。


川に沿って車の通れる林道があるのですが、今は車両通行止めとなっています。
歩いて鞍が淵周辺の自然に親しむには、もってこいの遊歩道で助かります。
途中に独鈷山への登山口があり、林道を進むとダム湖の沢山池です。


沢山池(さやまいけ)の堰堤から見た、女神山方向と独鈷山方向の眺望です。
下の画像は、イワヒバの大群落を擁する巨岩と、滝状の流れをつくる巨石です。


うっそうとした林内の岩はコケで覆われ、そこに根を下ろした植物があります。
この岩には十数株のミヤマモジズリが花を咲かせ、実を膨らませていました。


こちらはクモノスシダ、葉を伸ばし、先端が岩肌につくと芽を出します。
葉先から次々と株をつくる様をクモの巣に見立てたことからの名前だそうです。


湿った岩の上にコケに埋もれて生育する小さなシダはカラクサシダです。
似たシダとの見分けは、葉の毛とまとまってつく胞子嚢群です。


林道脇を飾るキツリフネは今が花の盛り、いやし系イエローの花です。


淡紫色の花をたくさん咲かせるクサボタン、花弁状の萼片がカールします。


不思議な魅力のあるノブキの花と果実、いつまで見てもあきません。


ツルニンジン、別名がジイソブ、似たバアソブとの見分けは葉裏の毛です。
ソブはそばかすで花の中の斑点をそばかすに見立て、「お爺さんのそばかす」です。
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三度の修那羅ニャンコ

2021年09月18日 | 自然

突然に屋根の上から修那羅ニャンコ見参!
前回は姿が見えなかったお父さんニャンコ、いつもシッポがピン立です。


しばらくすると全ニャンコ集合です。
右がお父さんニャンコ、左が子ニャンコ、奥がお母さんニャンコです。


相変わらずのハッスルお父さんニャンコに、お母さんニャンコはあきれ顔です。


神社の本堂前にたくさんのニャンコ木札と貼紙があります。
参拝時に芳名帳に記入すると木札1個がいただけるとのことです。


一休みに腰を下ろすと、すぐさま子ニャンコがなついてきます。


この日の見頃の花は、帰りに寄った青木村の大法寺です。
正面左にほんのちょっと、国宝大法寺三重塔の相綸の先が見えます。


参道沿いは羅漢様と黄色のキバナコスモスに朱色のヒガンバナです。
土手にはピンク色のシュウカイドウ、その上は青木村郷土美術館です。


シロバナハギがびっしりと花をつけ、ヒガンバナを包んでいます。


三重塔への階段の土手のヒガンバナ、来週のお彼岸の頃には満開になるでしょう。


強烈な朱色と独特な形のヒガンバナの花です。
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高峰温泉~ねんぼう岩

2021年09月11日 | 自然

小諸市高峰高原の「ランプの宿高峰温泉」から「ねんぼう岩」を目指しました。
イワアカバナの横を通り、ねんぼう岩まではおおよそ3kmの道のりです。


東篭ノ登山山頂からの高峰温泉~ねんぼう岩付近の眺望です。


源泉管理道路を兼ねる急な山道を下り30分ほどで深沢川の上流につきました。
紫色の花はトリカブト、黄色はオタカラコウ、白色はシラネセンキュウです。


山道脇に2種類のトリカブトが並んで咲き競っていました。
花柄の毛が伏せているツクバトリカブトと毛が開出しているセンウズモドキです。


渓流沿いをしばらく下ると古い建物があります。
高峰温泉はかってこの辺りにあったようです。


一昨年の台風19号の爪痕、豊かな植生地でしたが、未だに地肌がむき出しです。


渓流コースから林間コースに入って直ぐ、光輝くシラビソの幹にきのこです。
なんと、針葉樹にキクラゲ?が生えている、神木でしょうか眩しすぎます。


林間コースの中ほどにすばらしいカラマツの大木、いつもここで休んで見惚れます。
山道は高峰温泉の皆さんが整備されているのか、歩きやすくて助かります。


この辺りには、キンポウゲ科トリカブト属のレイジンソウ(伶人草)が見頃です。
名の由来は、花の形が舞楽の奏者(伶人)が被る冠に似るからだそうです。


道草を食いすぎ下りコースで3時間、ようやく神秘の岩が出迎えてくれました。
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絶滅危惧オオアカバナ

2021年09月04日 | 山野草

お盆前、千曲川べりに花を咲かせていた十数株のオオアカバナが見当たりません。
8月12日から続いた大雨で埋まったのか、流されたのか、掘っても出てきません。
長野県版レッドリスト(2014)に絶滅危惧種ⅠA類とされている超希少種です。


近隣の河川敷を探しましたが見つけられず、範囲を広げて探しました。
遠くに草丈の高い赤い花を見つけ、・・あったー‼・・駆け付けました。


護岸ブロックの隙間に根を下ろし、数輪の大きな花を咲かせていました。


紅紫色の花の中心にはオオアカバナの特徴の4裂する柱頭がはっきり見えます。
花弁は4個で先端が2裂し、雄しべは8個、そのうちの4個が長くなっています。


柱頭が4裂するアカバナ属は本種の他にエゾアカバナとムクゲアカバナとのこと。
エゾアカバナとムクゲアカバナの茎の高さは1m以下、花径は1cm以下とのこと。
探し当てた株を測ってみると、茎の高さは94㎝、花径は約2cmでした。
コンクリートブロックの隙間育ちでもこの大きさ、間違いなくオオアカバナです。


茎は直立して多くの枝を出し、高さは1mを超し2mに達することもあるようです。
丸い茎で陵は見られず、長い開出毛と短い腺毛を密生させています。


葉は茎の下部では対生、上部で互生し、葉身は長楕円形です。
両面には長い軟毛が生え、縁には先が丸めの尖った特徴的な鋸歯があります。


果実は長さが3-10cmの細長い柱状で4陵を持ち、腺毛が密生しています。


熟した果実は先端から裂開し(蒴果)、長い白毛をつけた種子が風に運ばれます。


種子は楕円状倒卵形、丸形の先端部分にたくさんの毛がついています。
種子は長さが1mmほどで、表面には白色の突起物が目立ちます。

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