信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

レンゲツツジ花芽豊作

2022年11月26日 | 自然

国指定の天然記念物、湯ノ丸山レンゲツツジ群落の保全調査場所です。


この日は、花芽の調査です。
夏に来年の芽ができますが、花芽は丸く葉芽は細く、すぐ見分けられます。


レンゲツツジの花芽ですが、この状態で冬を越すので冬芽です。
芽鱗は花や葉の原基(お腹の赤ちゃん)を冬の寒さや乾燥から守ります。


調査時に芽鱗の色が違うことに気が付きました。
花芽と株番号を記録して、来年の開花時に花の色と比べて見ようと思います。


天然記念物指定の意義の一つが「花色の紅色に濃淡の差がある」です。
花見の際は、花の色の違いを見比べると楽しみは2倍になります。
また、意義のとおり学術的にも個体変異の資料として貴重な資源です。


保全調査の場所にはこんな立札があります。
天然記念物のレンゲツツジを守るためにいろいろと試みています。


明治37年に湯ノ丸牧場が開設され、ウシやウマやヒツジが放牧されました。
レンゲツツジを食べない家畜は、結果的にレンゲツツジを守り増やしてきました。
現在は放牧牛が減り、人の手で僅かな場所のレンゲツツジを守っています。


2009年のツツジ祭りの頃ですが、レンゲツツジが山の中腹を覆っています。
最近は他の樹木の勢いに押され気味で、この景観は見られなくなりました。


それでも人の手の入っている場所のレンゲツツジは元気いっぱいです。
今年の花芽調査で、この株は500以上の花芽をカウントしました。
調査区の花芽の数は例年の倍近くで、来年の開花時が待ち遠しいです。


冬の凍みと乾燥は冬芽の大敵、守ってくれるのは雪布団です。
23日と25日未明には里に雨が降り、山は雪かと期待したのですが・・・
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錦秋の小諸城址懐古園

2022年11月19日 | 自然

日本100名城のひとつ小諸城址懐古園は紅葉まつり(10/22~11/20)です。
南の丸の石垣ともみじのコントラスト、皆立ち止まってシャッターを切ります。


黒門橋から見る紅葉谷です。


藤村記念館前の小径を紅葉ヶ丘のもみじが染めています。


断崖絶壁の地獄谷には酔月橋が架かります。


水の手門跡の展望台から眺める千曲川です。


木の腰掛に並んで座り、錦秋に浸っています。


人力車は大忙し、弓道場では紅葉狩り客が見学する中ですが集中しています。


色とりどりのもみじです。


茶屋前のもみじの下で記念撮影、ワンコは気もそぞろでカメラ目線になりません。


隣の小諸市動物園のもみじも見頃、ポニーはうっとり? ペンギンは大はしゃぎ?
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ウダイカンバに出会う

2022年11月12日 | 自然

林業用の樹木の育種などを行う試験場内で、ウダイカンバに出会いました。
カバノキ科カバノキ属のウダイカンバ、近辺の野山では見たことがありません。


仲間のシラカンバやダケカンバとの葉での見分けポイントはたくさんあります。


葉の全体の形、葉の先の形、葉の基の形が特徴的です。


葉の大きさも特徴で、同属の中では最大ですが、大きさは一定ではありません。


葉の縁の鋸歯では、側脈の先の鋸歯が他の鋸歯より長く突き出ます。


葉の裏の主脈とそこから出る側脈のまたをルーペで覗くと密生した毛が見えます。


似たカンバ属3種類の見分けのポイント一覧です。


シラカンバ、成木は白色の幹に黒色のへの字が特徴ですが、幼木の幹は赤褐色です。


ダケカンバ、赤褐色の幹が特徴で「への字」はありませんが白肌の場合もあります。


仲間3種類の葉比べ、葉に手が届かなくても落葉後でも落ちた葉で見分けます。
葉によって大きさや形は異なりますので、いくつかの特徴を見ます。
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愛妻の丘で冠雪浅間山

2022年11月05日 | 自然

11月1日は雨降り、浅間山は冠雪と見込み、2日に嬬恋村に行ってきました。
つまごいパノラマライン北ルートを南側から入ってすぐのビューポイントです。


浅間山は今季2回目の冠雪です。


さらに足を伸ばしてパノラマラインを北側に5分ほど走ります。
先着のお二人はご夫婦でしょうか、ビデオカメラでご婦人を激写しています。


ここは『愛妻の丘』なのです。
群馬県の吾妻郡(あがつまぐん)嬬恋村(つまごいむら)にあります。


愛妻の丘に登ってみました。
愛を伝えるいくつかセットが用意されています。


『愛妻家テミル原則』、読んでいると声がだんだん小さくなってきます。
近くには『ハグ台』も、これはどうもご親切に、いやはや・・・・


『叫び台』です。
『愛の鐘』を鳴らしてから、妻への愛を叫ぶのだそうです。


叫び台が空いたので、妻と二人で上がってみました。
眼下の田代湖からせり上がる浅間山が迫ってきます。
思わず「うおォー」と叫びました。


振り向いた浅間山の対面には四阿山がドカンと座っています。


愛妻の丘からの冠雪浅間山、絶景です。
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