信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

湯の丸高原花便り6.27

2015年06月27日 | 山野草

梅雨空の今週、毎日 ”水も滴るいいコマクサ”ガレ場でご機嫌です。


カエデの仲間のオガラバナ、湯の丸高峰林道沿いにはたくさんあります。
ホザキカエデの別名を持ち、カエデらしからぬ穂状の花を上向きに咲かせます。


日照が少なく気温も低めのためか、レンゲツツジの花が長持ちし、見頃が続いています。


ツマトリソウが歩道わきにたくさんの花を咲かせ、ハイカーを楽しませています。
和名の由来は、『妻』ではなく、花弁の先の淡紅色の縁を着物の『端』に見立てたとか。
ところが、この辺りでは紅色に縁取られた花は滅多に見ることはできません。
多くは右下のような白一色の花、左の株は大人気のスポットに毎年咲く紅つまの花です。


ハクサンシャクナゲが清楚な白系の花を咲かせ始めました。
名残の花:ハクサンイチゲ、イワハタザオ、ミネズオウ、ズミ、タチツボスミレなど。
見頃の花:コケモモ、クロマメノキ、ウスノキ、オオバスノキ、コヨウラクツツジ、ウツギ
サラサドウダン、ヒメシャクナゲ、レンゲツツジ゛、イワカガミ、ナルコユリ、ヒメイズイ、
ツマトリソウ、シロバナノヘビイチゴ、スズラン、コマクサ、オオヤマフスマ、ミネヤナギ、
キバナノコマノツメ、ミヤマニガイチゴ、イチョウラン、ハクサンチドリ、ミツバツチグリ、
ミヤマハンショウズル、ミズキ、ゴゼンタチバナ、ナナカマド、オガラバナ、ミネカエデ、
カンボク、ウマノアシガタ、カラマツソウ、グンナイフウロ、ノイバラ、キバナハタザオなど。
はしりの花:アヤメ、タカネナデシコ、ミヤママタタビ、シャジクソウ、ギンリョウソウなど。
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小噴火で緊迫の山道口

2015年06月20日 | 

長野県と群馬県境にある浅間山(標高2568m)の活動が気になる毎日です。
画像は17日の信濃毎日新聞の朝刊、16日の浅間山噴火が一面に掲載されています。
昨日(19日)午後5時頃にもごく小規模の噴火があったようです。


16日は浅間山登山道口のひとつ、車坂峠登山道付近の植物観察の日でした。
警備の警察官に奥までは入らないなどの事情を説明し登山道に入りました。
下山時、私どもより一足先に登山口に出た一行が、大勢の報道陣に囲まれています。
その様子を見ながら、私どもは、もう一方の登山口を目指しました。
しばらくすると、報道陣がすさまじい勢いで坂道を駈け登っている様子が見えました。


ただならぬ事態が発生したのかと、我ら一同やや緊張気味で足早に出口を目指すと、
なんと、私ども一行に気付いた報道陣が、登山口で待ち受けるために走っていたのです。
近所の植物観察ですからとお話しし、なんとか行く先を開けていただきました。


それでもさすが報道の皆さん、登山口のハクサンイチゲの観察状況を取材しています。
これには一同気もそぞろ、楽しみにしていた白花の観察どころではありません。
結局インタビューに応じてようやく解放され、緊迫した車坂峠を後にしました。


16日観察の画像で、左上はタマザキクサフジ(クラウンベッチ)です。
菱野の土手に生えた1株が花盛り、本種は帰化植物で牧草にも利用されます。
右上は車坂峠のハクサンイチゲ、花の時期が長く、訪れる人々を和ませています。
下はゴゼンタチバナ、山々は今、6枚の葉に咲かせる白い花の群生が見頃です。
明日21日は湯の丸のレンゲツツジ祭、今年の花は数も色も非常に見応えがあります。
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湯の丸高原花便り6.13

2015年06月13日 | 山野草

前回の池の平の開花状況で「ヤマハタザオ」と書きましたが「イワハタザオ」でした。
近辺のハタザオの仲間の生育状況を写真に撮り、見分けてみました。
見分けのポイントは、長い果実が茎に添って直立するか、茎から開出するかです。
そして、もうひとつのポイントは、茎葉が茎を抱くか、抱かないか、とのことです。


ハタザオ属「ハタザオ」、撮影:6月9日、百体観音57番付近(標高約1480m)
花は咲いていませんでしたが、茎葉は茎を抱き、花後は長角果が茎に添って立ちます。
全体が緑白色、茎葉の縁が全縁(ギザギザがない)で、果実に種子が2列ずつ入ります。


ヤマハタザオ属「ヤマハタザオ」撮影:6月9日、布引観音登り口(標高約550m)
ハタザオと同様、長角果は茎に添い直立で、茎葉は茎を抱きます。
ハタザオとの違いは、茎や葉は有毛、茎葉は鋸歯を有し、種子は1列ずつ入ります。


ヤマハタザオ属「イワハタザオ」撮影:6月11日、見晴岳(標高約2093m)
長角果は茎に開出してつき、茎葉は茎を抱きます。


ヤマハタザオ属「ミヤマハタザオ」撮影:6月9日、百体観音48番付近(標高約1350m)
長角果は茎に開出してつきますが、茎葉は茎を抱かないのが、見分けのポイントです。


キバナハタザオ属「キバナハタザオ」撮影:6月11日、百体観音54番付近(標高約1420m)
種名にハタザオがつきますが属が全く異なり、見分けは容易です。


湯の丸スキー場は朱色のレンゲツツジや黄色のウマノアシガタが満開です(6月11日)。


池の平自然保護指導員詰所前のカラマツの雌花が水玉を飾り付けています(6月12日)。
名残の花:ツバメオモト、ツガザクラ、ミツバオウレン、タケシマラン、ミネズオウなど。
見頃の花:ハクサンイチゲ、イチョウラン、コケモモ、イワカガミ、ナルコユリ、ツマトリソウ、
    シロバナノヘビイチゴ、スズラン、イワハタザオ、コマクサ、メギ、オオヤマフスマ、
    レンゲツツジ゛、ヒメシャクナゲ、キバナノコマノツメ、フデリンドウ、アズマギク、
    ミヤマザクラ、ミヤマニガイチゴ、ズミ、ツリバナ、コヨウラクツツジ、ミネヤナギなど。
はしりの花:ハクサンチドリ、ヒメイズイ、ミヤマハンショウズル、シャジクソウなどです。
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池の平幕開け

2015年06月07日 | 山野草

6月1日から池の平の駐車場が開き、山も緑のシーズンが始まりました。


とはいえ、池の平入口は標高2061m、昨日6日の正午の気温は5℃(12:48分)でした。


池の平のグリーン広場には、くつろぎの腰掛けが整備され、準備万端です。


三方ヶ峰へ通じる木道にはタケシマランが花盛りです(6月2日)。


山頂のコマクサ園は、これまでの金網の柵に比べ、環境に馴染んだ良い感じです。
コマクサもすでに咲き始め、例年より10日ほど早いということです。


画像は2日のイチヨウラン、コミヤマカタバミ、オオカメノキです。


この画像は6日のツバメオモトにイワカガミです。以下はこの他の開花状況です。
終花:ミネザクラ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、ミヤマエンレイソウ、ミツバオウレン、ツガザクラなど。
盛花:シロバナヘビイチゴ、アズマシャクナゲ、カラマツ、ミネズオウ、ヤマハタザオ、タチツボスミレなど。
始花:コケモモ、ツマトリソウ、レンゲツツジ、スズラン、オオヤマフスマ、ミネヤナギ、ヒメシャクナゲなどです。
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