ウスノキに混じって違う株があることに花を見て気づきました。
ツツジ科スノキ属のアクシバ(灰汁柴)です。
蕾は長さ1cmほどの披針形で、紅紫色が鮮やかです。
開くと花びらを外側にくるくると巻き込み、雄蕊と雌蕊を突き出します。
花びらが落ちると、長さ1.5mmほどの鐘形の萼筒と雌蕊を残します。
ハマウツボ科ママコナ属のミヤマママコナ(深山飯子菜)が花盛りです。
半寄生植物で、イネ科やカヤツリグサ科の植物の根に寄生するのだそうです。
特徴は、苞の縁にはギザギザがなく全縁で、下唇喉部に黄色い斑があります。
白花を品種として、シロバナミヤマママコナと呼ぶ説もあります。
ママコナ:苞に長いトゲ状の歯牙が多数で、喉部に黄斑がない。
シコクママコナ:苞に短い少数の歯牙があり、喉部に黄斑がある。
タカネママコナ:苞は全縁、花は白~黄色を帯び、下唇中央の突起は濃黄色。
サクラソウ科オカトラノオ属のオカトラノオ(丘虎の尾)です。
白色の花を穂状にたくさんつけ、花穂の先が虎の尾のように垂れ下がります。
ガガイモ科カモメヅル属のスズサイコ(鈴柴胡)です。
花は夜間に開き、日が出ると閉じて鈴を思わせる形になります。
オトギリソウ科オトギリソウ属のサワオトギリ(沢弟切)です。
花柱が子房より短く、葉に多数の明点が入り、花弁や葉の縁に黒点があります。
キンポウゲ科キンポウゲ属のバイカモ(梅花模)です。
初夏になると梅の花に似た白い花を清流の中に咲かせます。
キキョウ科ホタルブクロ属のシロバナヤマホタルブクロ(白花山蛍袋)です。
ヤマホタルブクロの白花品種で、萼に毛がなく、萼片の間は膨らむだけです。
ホタルブクロは萼の毛が目立ち、萼片の間に反転した付属体がつきます。
アジサイ科イワガラミ属のイワガラミ(岩絡み)です。
白色の花弁のようにも見える萼片が1個で、葉の鋸歯は粗く尖ります。
よく似たツルアジサイは萼片が4個で、葉の鋸歯は細かく多数です。