信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

6年7月末の里山の花

2024年07月27日 | 山野草

ウスノキに混じって違う株があることに花を見て気づきました。
ツツジ科スノキ属のアクシバ(灰汁柴)です。


蕾は長さ1cmほどの披針形で、紅紫色が鮮やかです。
開くと花びらを外側にくるくると巻き込み、雄蕊と雌蕊を突き出します。
花びらが落ちると、長さ1.5mmほどの鐘形の萼筒と雌蕊を残します。


ハマウツボ科ママコナ属のミヤマママコナ(深山飯子菜)が花盛りです。
半寄生植物で、イネ科やカヤツリグサ科の植物の根に寄生するのだそうです。


特徴は、苞の縁にはギザギザがなく全縁で、下唇喉部に黄色い斑があります。
白花を品種として、シロバナミヤマママコナと呼ぶ説もあります。
ママコナ:苞に長いトゲ状の歯牙が多数で、喉部に黄斑がない。
シコクママコナ:苞に短い少数の歯牙があり、喉部に黄斑がある。
タカネママコナ:苞は全縁、花は白~黄色を帯び、下唇中央の突起は濃黄色。


サクラソウ科オカトラノオ属のオカトラノオ(丘虎の尾)です。
白色の花を穂状にたくさんつけ、花穂の先が虎の尾のように垂れ下がります。


ガガイモ科カモメヅル属のスズサイコ(鈴柴胡)です。
花は夜間に開き、日が出ると閉じて鈴を思わせる形になります。


オトギリソウ科オトギリソウ属のサワオトギリ(沢弟切)です。
花柱が子房より短く、葉に多数の明点が入り、花弁や葉の縁に黒点があります。


キンポウゲ科キンポウゲ属のバイカモ(梅花模)です。
初夏になると梅の花に似た白い花を清流の中に咲かせます。


キキョウ科ホタルブクロ属のシロバナヤマホタルブクロ(白花山蛍袋)です。
ヤマホタルブクロの白花品種で、萼に毛がなく、萼片の間は膨らむだけです。
ホタルブクロは萼の毛が目立ち、萼片の間に反転した付属体がつきます。


アジサイ科イワガラミ属のイワガラミ(岩絡み)です。
白色の花弁のようにも見える萼片が1個で、葉の鋸歯は粗く尖ります。
よく似たツルアジサイは萼片が4個で、葉の鋸歯は細かく多数です。
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R6年梅雨明けの山模様

2024年07月20日 | 自然

梅雨が明けた日、富士山や北岳の山容が映えています。


青空に咲くニッコウキスゲの黄花は元気いっぱいです。


開花始めのミヤマホツツジと、ウズラの卵状になったマイヅルソウの果実です。


午後からは雲が出てきましたが、子供たちがやってきて明るくなりました。


池の平湿原はアヤメからノハナショウブに花が変わる時期になりました。


三方ヶ峰のコマクサ保護柵にホシガラスが羽を休めています。


梅雨明けの翌日、午前中は曇天でしたが、午後からは青空がのぞき始めました。


10cmほどの草丈で見逃しそうなミヤマフタバランとコフタバランです。


春花から夏花へと移ってきました。


人気のリンネソウは見頃です。
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梅雨時の庭に咲く花々

2024年07月13日 | 自然

梅雨時の今週、庭のユウスゲが開花始めです。


雨粒をいっぱいつけた夕暮れ時のユウスゲです。


絶滅危惧種のオオアカバナですが生育旺盛、庭の片隅を覆っています。


梅雨の中でも花粉を散らし、雌蕊にも白い花粉の粒をびっしりとつけました。


雨の日のムギワラギク(テイオウカイザイク)は花を固く閉じて開いてくれません。


キキョウは花弁が雨傘のように広がり、雌蕊や雄蕊は濡れていませんでした。


アデノフォラポタニニーの花、雨粒が似合います。


ムラサキツユクサの名残花一輪です。


大雨の中、ヤマホタルブクロの花の上で小さなアリが働いています。


今日13日は梅雨の晴れ間、青空に咲くヒマワリを見ると元気が湧き出ます。

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ナンジャモンジャの木

2024年07月06日 | 山野草

虚空蔵山山頂から見る上田市の一角です。


この日のお目当てはナンジャモンジャの木に咲く花です。
案内板の先にはナンジャモンジャの大木がそびえています。


見上げると枝の先にたくさんの白い花、初めての出会いです。
ナンジャモンジャの木とは、見慣れない立派な植物の愛称だとか。


虚空蔵山のナンジャモンジャの木の種類は、マメ科のフジキだそうです。
フジの葉に似ていることから付けられた名前とのことです。


目の高さほどの下の枝にも咲き始めの花房がついていました。
純白の花弁をひかえめな黄色の斑紋と葯が飾る清楚な花です。


登山道沿いで出会ったいくつかの花のうちの一つ、マメ科のキハギです。
今の時期、近隣の里山はどこへ行ってもキハギの花見が楽しめます。


こちらもマメ科でトウコマツナギ、高さ2m前後の低木です。
花がそっくりのコマツナギは草本状の小型の低木、今、山頂付近で花盛りです。


ハマウツボ科ママコナ属、ミヤマママコナと思ったのですが?
画像が不鮮明ですが、花の喉の両側の斑は黄色、苞には疎らな低歯牙があります。
これらのことから、シコクママコナではないかと思われます。


ムクロジ科のモクゲンジが2,3輪の花を開きました。
黄金色の花弁の基部を赤色に染め、目の覚めるような色彩の花です。


立科町の津金寺に咲くナンジャモンジャの木(モクセイ科ヒトツバタゴ)です。
ヒトツバタゴは、各地のナンジャモンジャと呼ばれる木の種類の代表格です。
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