信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

姫木平~男女倉山散策

2024年06月29日 | 山野草

朝6時の姫木湖です。


セリ科のエゾボウフウが咲き始めました。
花序の基部(黄色→)に総苞片や小総苞片を持たないことが特徴です。


先月、花見を楽しませてもらったスミレの仲間が種子を稔らせました。
種子の先に白く見えるのはアリの好物のエライオソームです。


大笹峰の山頂付近のカンボクが花盛りです。
カンボクの花とミヤママタタビの葉、白の共演です。


姫木平から登ってきて男女倉山までを往復し、帰りは南の耳方向に向かいます。


男女倉山(おなくらやま)の北斜面はコバイケイソウの見頃です。
バイケイソウとの花での見分けは、花弁白色、子房無毛、雄蕊は花弁より長です。


霧ヶ峰付近のシカは人馴れしているのでしょうか。
右側のオニゼンマイの先はシカがごちそうになったようです。


地衣類のワラハナゴケモドキ?がゴゼンタチバナを包んでいます。
センニンゴケが灰白色の地衣体から柄を出し可愛い桃色の子器をつけました。


登山道脇にたくさん見られるツツジ科、ハナヒリノキでしょうか。
ハナヒリノキは緑色と思っていましたが、どの株も赤色を帯びています。


帰り道の北の耳から蓼科山や八ヶ岳連峰の眺望です。
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巣栗渓谷をぐるりっと

2024年06月22日 | 自然

梅雨に入る直前の27日に巣栗(すぐり)渓谷に行ってきました。


武石観光センターは広い駐車場と公衆トイレがあり、そばと釣り堀も楽しめます。


巣栗渓谷入口から5分ほど歩くと「お仙ヶ淵橋」です。


広場は東屋と展望台が目につきます。
展望台からはモミジがたくさん見られ、すばらしい秋の紅葉が目に浮かびます。


しばらく車道を歩き「巣栗渓谷遊歩道」を進んで右折すると「かじか橋」です。
橋を渡ると東屋があり、さらに歩道を下ったのですが途中で行き止まりでした。


来た歩道を戻ってⓅの横から渓谷への急傾斜の階段を降りました。


そこは景勝地、上流は滝、渓谷の下流には先ほどの東屋が見えます。


急階段を登り車道を上方に進むと「焼山登山口」ですが、今は通れないそうです。


さらに登ると「滝ヶ淵ダム」です。


ダムの周囲をぐるっと回って上流からみた「滝ヶ淵ダム」、のどかな景観です。
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クヌギとアベマキ比べ

2024年06月15日 | 樹木

クヌギは大きな樹になり、ゴツゴツした樹皮が特徴的です。


葉の縁に並ぶ鋸歯は針のように尖り同属の仲間との見分けのポイントです。
ドングリも特徴的で、椀型の帽子には反り返ったイガ状の鱗片をつけます。


上田市の太郎山山系にはクヌギによく似た近縁のアベマキがあると聞きました。
クヌギとの見分けは葉裏の色だそうで、上を見上げて探し回りました。
この木の葉の裏は緑色です。


こちらの木の葉の裏は白みがかっています。
ドングリの赤ちゃんもついています。


葉の裏を並べてみると、色の違いがはっきりします。


解説によれば、緑色がクヌギ、白色がアベマキということです。
葉の裏以外にも違いがあるのだそうですが、この日は確認ができませんでした。


拡大して見ると、アベマキの葉の裏の白色は白い毛でした。


今週、出会った花々。
里山はミヤマママコナの花の時期です。
近縁のママコナとの見分けは、苞に歯牙がなく、花の喉の両側に持つ黄斑です。


豪華なトチノキの花も見納めの時期になりました。


緑の森に明かりを灯すように眩しく輝くショウキランです。
この名は、花の形が烏帽子をかぶった鍾馗様に見立てたとの説があるそうです。
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男女倉山みちくさ道中

2024年06月08日 | 山野草

6月3日の男女倉山(旧ゼブラ山、標高1776m)はややガスっていました。
山頂でシナノタンポポを見つけ、枯れ草ごしにシカがこちらを伺っています。


姫木平から入りましたが、少し登るとイボタヒョウタンボクの花の見頃です。


大笹峰を望むレンゲツツジの群生地では朱色の花が咲き始めました。


この時期の登山道はスミレ探しが楽しみです。
出会いの多いスミレはサクラスミレにシロスミレです。


これらのスミレの他にヒナスミレは結実の時期を迎えています。


花正面の見分けのポイントは、花の色、側弁基部の毛の有無、花柱の形などです。
チシオスミレはサクラスミレの品種で、葉脈の斑入り以外は同じです。
今回のスミレは全てが側弁基部に毛を有しています(毛の多少あり)。
花柱の先は4種がカマキリの頭形で、エゾノタチツボスミレは棒状です。


花側面は、距や萼の色、形、毛の有無などが見分けのポイントになります。


断崖にゴゼンタチバナが花を開き始めています。


高原を彩るコバイケイソウの花の季節が始まりました。


茎頂に円錐花序をつけ、白色の花をたくさんつけます。
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コンロンソウはてな株

2024年06月01日 | 山野草

山で出会ったこの花、コンロンソウかと思ったのですが?
ヒロハコンロンソウの名も頭の隅をよぎる“はてな株”です。


両者はふつう葉で容易に見分けられ、細めで先が尖る葉はコンロンソウです。
ヒロハコンロンソウは丸みのある葉です。


“はてな株”は葉が細くて尖り気味、ですが、ヒロハ・・の雰囲気もあります。


そこで、葉の形以外の見分け方を調べてみると、いくつかありました。
忘れないうちに、写真をとっておくことにしました。


葉の裏の毛ですが、コンロンソウは毛が密生しています。
“はてな株”は側脈の上に剛毛がわずかに見える程度です。


葉柄の基部は、“はてな株”が明瞭に茎を抱いています。


果実(長角果)の毛の有無もはっきりと見分けられます。
これらの結果から、“はてな株”はヒロハコンロンソウと確信しました。


5月下旬の野山の花、山のズミは今が花の盛りです。
メグスリノキはムクロジ科ですのでカエデの仲間、似た花をつけます。


ヤマクワガタは茎の毛が開出し、クワガタは曲がります。
ラショウモンカズラは見事な花を咲かせますが、名の由来は不気味です。


水辺の花のタチカメバソウ、茎が直立で送出枝がなく、花序は分かれて2個です。
似たツルカメバソウは、花茎が倒れ、葉腋から送出枝を出し、花序は1個です。
緑が覆う清流に真紅の花を咲かせるクリンソウ、癒しのエリアです。
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