信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

上手に栗を食べてる獣

2019年09月28日 | 動物

今年も豊かな実りの秋を迎えました。


東御市祢津の御姫尊に通じる参道を栗の大きな枝がふさいでいます。


上を見上げると、参道横の斜面の上に大きな栗の木があります。


どうやら獣が栗の実をごちそうになったようです。


皮ごとムシャムシャという様子ではなく、上手に中実だけを食べています。


栗の木に向かう斜面に獣道でしょうか? 食べ残しの皮が落ちています。


栗の木の元に立って斜面の下を望むと、稲田にはざかけが見えます。
栗の木を見上げると下枝のない高木、そして、幹に新しい傷が見えます。


どうやら熊の爪痕のようです。
木に登り枝先の実を手繰り寄せる際に折れた枝が参道に落ちたのでしょう。


御姫尊は「お姫さん」と呼ばれて親しまれ、ご本体は巨石に彫られた二尊像です。
現在はお堂の立替中、お陰様でご本体の正面が空き地になっています。
新しいお堂が建てば、この位置からのご参拝は叶わぬこととなるでしょう。


案内板によると、お姫さんはご婦人の守り神様とのことです。
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カメラ目線のカモシカ

2019年09月21日 | 動物

あ!! カモシカだ!!


向こうもこちらに気が付いたようです。
右耳に特徴があり、これまでに見たことがない若いニホンカモシカです。


どんどん近づいてきます。


はっきりとこちらを意識しています。


急に進む方向を変えました。


ごちそうを探し当てたようです。


ズミの葉がお気に入りです。


カメラ目線でモグモグ、下あごを横に動かして噛んでいます。


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カバキコマチグモ見参

2019年09月14日 | 動物

ススキの葉をちまき状に丸めたお馴染みのクモの巣です。


葉先をひっぱり、ちょっと失礼して中を拝見させていただきました。


姿を現したクモは、なんとカバキコマチグモ(樺黄小町蜘蛛)です。
樺黄は茶色がかった黄色の体、小町は小野小町からきているそうですが、はて?


なんとも不気味な上あご、近くで見るとちょっと腰が引けてしまいます。
このクモ、日本のクモ類の中で最も毒性が強い、いわゆる毒蜘蛛です。
咬まれると、針でえぐられるような激痛や点状の出血があるそうです。
重症化すると発熱、頭痛、呼吸困難、食欲減退などが数日間続くとか、恐ろし!


カバキコマチグモは、強烈な母性愛の持ち主としても知られています。
100個ほどの卵を産んだ母グモは、孵化するまで巣の中で卵を守ります。
卵は10日ほどで孵化し、1回目の脱皮をした子グモは母グモに食いつくのだとか。
母グモは体液を吸われる間も、敵が近づけば威嚇して子を死守するのだそうです。
母性愛というべきか、種を存続するためのすさまじさです。


カバキコマチグモは、いわゆるクモの巣をはらず、夜間に動き回り餌を探します。
体長は1cmほどの小さなクモ、積極的に人を咬むことはないそうです。
生息地は限られているようですが、草むらは長そで長ズボンで歩きます。
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湯ノ丸高原花便り19.9

2019年09月07日 | 山野草

山の人気花、マツムシソウ科マツムシソウ属のマツムシソウ(松虫草)です。
名の由来は、マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くからとの説があるようです。


こちらも人気のナデシコ、夏から咲き来山者を和ませてくれます。
苞が2対でエゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)、ナデシコ科ナデシコ属です。


烏帽子岳(標高2066m)のイワインチン(岩茵蔯)、キク科キク属の多年草です。
インチンとはカワラヨモギの漢名で、岩場に生えるカワラヨモギ似の植物の意味。


篭ノ登山(標高2227)にエゾリンドウ(蝦夷竜胆)が咲きました。
仲間のオヤマリンドウも花を咲かせ始めています。


花冠の形が船の碇に似るハナイカリ(花碇)はリンドウ科ハナイカリ属です。
花の色は目立ちませんが、形が奇妙なことから関心が多い植物です。


キンポウゲ科トリカブト属のセンウズモドキ(川烏頭擬)と思われます。
日当たりの良いトーミの頭付近で見つけ、こんな日向によくぞと感心しました。
葉は3全裂で花柄に開出毛、センウズモドキは絶滅危惧II類(環境省)です。


黒斑山(標高2404m)一帯のオオシラビソが球果をつけています。
球果は熟すと形を残しませんので、見ることができるのは10月初旬までです。


ニシキギ科ウメバチソウ属のウメバチソウ(梅鉢草)、白い花が眩しいです。
ピンク色の花をつけるイブキフウロやシャジクソウとともに山道を飾ります。


ヒガンバナ科ネギ属のヤマラッキョウ(山辣韭)です。
いよいよ今年のラストを飾る花が、池の平に咲き始めました。


池の平の鏡池(標高2000m)、タカネザクラの葉が色づき始めました。
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