信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

種から育てる山野草

2011年04月30日 | 山野草
なるべく簡単に山野草を種から育ててみたいなあと思っています。
山野草の種まきは採種してすぐまく「採りまき」がいいようです。
ところが、次の年まで芽が出ないものが多く、その間の管理が大変です。
そこで今年は、①採りまき、②年明け後に低温湿潤処理(下記に説明)をして種まき、
③年明け後の春に種まき、の3つの方法を試みました。
今日は②の方法でまいた区が芽を出し始めましたので紹介します。



3月20日に40種類ほどの山野草の種子をまきました。
種子は昨年採種して冷蔵庫にしまっておいたもので、
2月22日~3月20日まで「低温湿潤処理」という方法で芽の出を促しました。

種子はいつの時期でも発芽するとは限りません。
生育に適さない時期に発芽すると絶滅してしまう恐れがあるからです。
ですから、都合のよい時期まで芽を出さないで寝ているのです。
これを種子の休眠といい、種を守るための手段のひとつです。
休眠から人工的に目覚めさせる方法のひとつが「低温湿潤処理」です。
今回は、低温条件を4℃ほどの室内とし、
湿潤条件はシャーレー内に水を含ませたテッシュペパーを敷き、
テッシュの上に種をまいて、1ヶ月間処理しました。

これまでの発芽は18種です。
画像の左上から、オケラ、サワギキョウ、タムラソウ、ヒメシャジン、
2段目左から、ヤマラッキョウ、ソバナ、トモエソウの芽生です。



ちょっと細かいことを書きましたので、リラックスタイム。
前日紹介しましたコモロスミレです。
昨年300円で買った小苗が、すごいりっぱな株になりました。
花を数えたら153個ありました。
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布引観音の春

2011年04月24日 | 自然
布引観音も春爛漫。
岩肌の白い布模様の辺り一帯はコブシの花盛りです
山道はヤマエンゴサクの花が見頃を迎えていました。




遠くに浅間山が見えます。
昨日、こちらは雨だったのですが浅間山は雪だったようで真っ白です。
今年のしだれ桜は花が少なく、樹の元気がないようで気がかりです。


アケビの花盛りですが、ピントがかなりはずれてしまいました。
実りの秋が楽しみです。


がけの上から、動物がこちらを伺っています。
カモシカです。
春の恵みを堪能したのか、5分ほどしてから登っていきました。

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カエデの芽吹き

2011年04月23日 | 樹木
上田市丸子御嶽堂の「宗龍寺」は、しだれ桜の名所です。
今日は見頃時期、小雨にあたりながら山道を登ってみました。
唐様造りの「龍宮城の門」と親しまれている山門をくぐると
すぐ脇の鐘楼堂に、通称「おやすみの鐘」があります。




今日の話題はしだれ桜ではなくカエデです。
山門をくぐるとなんとも見事なカエデの古木が迎えてくれました。
カエデは紅葉もきれいですが、芽吹きは柔らかでいいですね。
お寺には1年をとおしてぴったりの樹木だと思います。



若枝と冬芽の芽鱗や小さな蕾が赤く、若葉の黄緑との取り合せがなんともいえません。
この感動を記録と、雨の中、車までデジカメを持ちに戻り、パチリ。



鐘楼堂に登りカエデにみとれている御仁、しだれ桜ごしから見てみました。

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早春の花 4題

2011年04月17日 | 山野草
今日もポカポカ陽気で、さくらも3分咲きになりました。
昨日に続き、わが家のメンバーを紹介します。




オキナグサです。
なぜオキナグサと名付けられたのかは、もう少し生育が進むと分かります。
以前、子供の頃はチンコログサと言ったと紹介しましたが、
チンコロバナだったかもしれません。
いずれにしても、「チンコロ」は可愛い名前で「オキナ」よりは愛着があります。


ミツバツチグリです。
昨年の春に引っ越した際、植木についてきた株を植え替えたものです。
今までは雑草としてじゃまにしていたのですが、なかなかみごとです。


ヒトリシズカです。
白い糸状の花が咲いているように見えますが、実は白い糸はおしべです。
フタリシズカはおしべが白い長楕円ですので、区別は容易です。
通常、「ヒトリ」と「フタリ」は花序の数が1個か2個かで見分けますが、
フタリシズカもたまには花序が1個の場合もあります。


アズマシャクナゲです。
シャクナゲの花は里でもひときわ目立ちます。ですが
深山にかかる霧ににじんだシャクナゲの花の紅に包まれた瞬間、
一瞬ですが、気が飛んでしまいます。
もうすぐ近くの山にそんな季節がやってきます。
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早春の花 2題

2011年04月16日 | 山野草
わが屋の小さい野草園、咲き始めた花たちが朝日を浴びて輝いています。
オキナグサに続いて、スミレの仲間が花盛りです。
そして、待ちに待ったカタクリが大きく元気な花を開いてくれました。
また、ヒトリシズカは白い花穂を出し始め、ミツバツチグリの黄色い花は満開です
アズマシャクナゲは蕾に紅がさしかかり、可愛い時期です。




昨年、種をまいて育てたコモロスミレです。
コモロスミレは小諸市の海応院というお寺で発見されたスミレの八重咲きの一品種です。
先週、海応院に行ってみましたが、今年は生育が遅く開花は4月下旬とのことでした。
このスミレの特徴のひとつは、閉鎖花によっても種ができることです。
閉鎖花とは花が開かなくても自家受粉してしまう現象のことです
コモロスミレは小諸市の懐古園近くのみやげ店などで1鉢300程度で売られています。
1鉢あれば、秋まで次々と閉鎖花をつけて種を実らせ、まけば困るくらい増えます。
画像の株もそのうちの1株です。


感激のカタクリです。
なぜ、感激かというと、親株の周りに8株の実生が発芽したからです。
この株は、父が15年から20年程前に1株を入手したものです。
それ以来、花は咲くものの、落ちた種からいっこうに発芽しませんでした。
なぜ、今年は芽を出したのか、カタクリに聞きたいものです。
この株は7~8年後には開花するでしょう。
これからも毎年実生が萌えれば、8年後からは開花株が増え続けます。
老後の楽しみに今から種をまいて育てましょう。

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