信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

春の霜で新葉枯れる

2013年04月27日 | 果樹類
21日のブログに「春の花、白無垢の装い」と題し自然の妙を楽しんだのですが、
翌日の22日と23日の2日間にわたり、農作物が強い凍霜害を受けました。
今日は我が家の被害状況を調べました。





カキの葉は4月15日からの暖かさで18日に芽吹きとなりました。
それから3日後、下側の10芽ほどを残してすべて枯れてしまいました。
葉はまた出てくると思いますが、花芽がどうなったか気がかりです。




クルミは萌芽していた芽のほとんどが黒ずんでしまいました、
でも、23日以降に出た芽が赤みを帯びて元気に伸びてきました。
まだ硬い芽がたくさんありますので、遅れますがやがては茂ってくるでしょう。




これはクルミの雄花です。
左側が凍霜害を逃れた雄花で、右が枯死してしまった雄花です。
我が家のクルミの雄花は全て黒くなってしまいました。
『クルミの里』東御市の今年の生産が非常に心配です。




隣のお宅のリンゴの花です。
左側の花は雌しべも雄しべも茶色くなっています。
凍霜害を受けたのかもしれません。




今年のアスパラガスは4月7日に初採りでした。
右側のアスパラは凍霜害を受けすでに萎れております。
ですが左側には新しく出てきた芽が元気に伸びてきています。
3,4日すれば、また食べれれるようになります。




山野草には目立った被害はありませんでした。
いくつかの花が咲いています。
ピンク色の花がサクラソウ、紫色がコモロスミレ、黄色がラナンキュラスゴールドコインです。


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春の花、白無垢の装い

2013年04月21日 | 自然
4月21日日曜日の当地は雪化粧の朝となりました。
春の花は白無垢に角隠しのお色直しで、
しとやかに、艶やかに装いを変えました。





我が家のアズマシャクナゲ、なんとも淑やかな色香がただよっています。




運動公園のモモの花は今が満開です。
雪の中でも花を開いて受粉の機会を狙っています。




近所のチューリップ、元気に花を開こうとしています。




朝から野鳥がヒマワリの実を求めて押し寄せてきました。
最近はエサを控えていたのですが、今日は特別です。
シジュウカラ、カワラヒワ、シメ、アトリ、スズメの集団です。
ヒヨドリは隣でシャクナゲの蜜を求めて大騒ぎをしています。




春の雪は霜のように農作物の芽を凍らせることはありません。
ですが、ビニールハウスやトンネルをつぶすことがあります。
積もった雪を取り除かなくてはなりません。




トンネルの中では葉もの野菜が大きくなってきました。
また、カボチャやモロコシが芽を出し始めています。
雪でトンネルがつぶれると、せっかく出た芽がつぶれてしまいます。
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実生山野草13-1

2013年04月20日 | 山野草
小笠原諸島にはまりきっている間に近所の桜は散ってしまいました。
実生山野草の植え替えの時期で、急がなくてはなりません。
休日の戸外の予定を済ませた3時頃から予報通り雨が落ちてきました。




今日の植え替えは、画像左の「オケラ」に右の「ツリガネニンジン」です。
ツリガネニンジンはトトキとも呼ばれ、いずれも山菜として知られています。
信州の里謡に「山でうまいはオケラにトトキ 里でうまいはウリナスビ
嫁に食わすも惜しゅうござる」と、歌われるほど美味いのだそうです。
おひたし、天ぷら、和え物、そして根茎は薬用、花は観賞用と楽しみいっぱいです。
でも、我が家の美味い野菜を食べ慣れている妻が食卓に上げてくれるかちょっと心配です。




一昨年の11月に種を採り、昨年の4月に種を播きました。
オケラは発砲スチロールの箱に600粒播いて435株がりっぱに育ってくれました。
山菜として育てますので、広い家庭菜園の一角に350株ほど植えました。
珍しいものは周りを巻き込んで盛り上がるよう、近所の畑にも苗を配りました。




これは確実に美味しいといえる「カタクリ」です。
野生の株は採れませんが、自分で増やせば10年後にはなんとかなるかもしれません。
奥の1枚葉の株が一昨年の発芽株、手前の細い糸状の芽が今年発芽した株です。
今年の花も人工授粉をしたので実をつけてくれることでしょう。
土の上にはマワリの実の殻がたくさん落ちていますが、野鳥の食べかすです。




立科町の津金寺自然探勝園で『カタクリ・野草まつり」が始まっています。
今年のカタクリは1週間ほど開花時期が早かったそうです。
カタクリに混じってアズマイチゲやヤマエンゴサクがにぎやかに迎えてくれました。




昨年始めてこの寺で出会った「ヒゲネワチガイソウ」が花盛りです。
見たこともない植物でしたが、写真と植物名の表示があり知ることができました。
小さい可憐な白花なのでこれまで気が付かなかったのかもしれません。
「ワチガイソウ」とは花弁の数や幅で容易に見分けがつくそうです。




今日は津金寺にある『かたくり茶屋』で昼食をいただく予定をしておりました。
かたくり弁当を予約しておいたのです。
雰囲気のあるやや明かりを落とした店の縁でカタクリの灯が優しく迎えてくれました。




かたくり弁当といってもカタクリを食べるわけではありません。
座布団、弁当の上蓋、茶器やお皿など全てにカタクリの絵柄が入っています。
カタクリに囲まれて美味しい弁当をいただき津金寺の園で春を満喫してきました。

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小笠原諸島へ8.感謝

2013年04月13日 | 旅行
小笠原諸島へは8回目で最終とします。




父島と母島の道路のうち、巡ることができた道路を赤にしました。
まだまだ、行くことができなかった場所がたくさんあります。
島の大きさは、父島が23.8k㎡(南北5km、東西4kmほど)で、母島が20.2k㎡です。
人口は、父島が約2,000人、母島が約500人です。




小笠原固有ではありませんが、印象に残った動植物をまとめてみました。
画像左上から、境浦海岸で見つけた「モクマオウ」の実とウニの殻です。
お祭広場の植栽樹「イソフジ」は潮風に強いマメ科の常緑低木で、実が印象的です。
南国の花と言えば「デイゴ」の赤い花、これからが見頃です。
「ヤハズカズラ」の花期は通年で、明治期に養蜂用に導入された外来種だそうです。
海岸に生育する代表的な樹の「ハスノハギリ」が可愛い実をたくさん落としています。
「セイロンベンケイソウ」は今が花期、葉から芽を出すので島名は「ハカラメ」です。
夜の路上に動きの遅い虫、「オガサワラゴキブリ」とは違いそうですが?。




船が出航する日の乗船待合所前には植物防疫担当の方がおります。
小笠原諸島には、サツマイモなどの農作物に大きな被害を与える害虫が発生しています。
これらの害虫が未発生地に広がらないように植物検査を受けるようにお願いをしていました。
透明パック内は「アフリカマイマイ」、標本箱内は「アリモドキゾウムシ」(画像右上)等です。




乗船待合所内は、14:00発のおがさわら丸乗船客でいっぱいです。
今日は波がおだやかだとのこと、一安心です。
乗船券の手続きを終わると128番、129番の券をもらいました。



一般客の乗船が終わると、島内関係の皆さんが乗船口に集まってきました。
レイを首に飾った若者達がたくさんの荷物を手に別れを惜しみながら乗船です。
高校を卒業し島を離れる皆さんでしょうか。
小笠原の学校は、小学校が父島と母島にひとつずつあり、児童数は両校で約170人、
中学校も2校で生徒数は約60人、高校が1校で生徒数が約40人だそうです。




14時ちょうど三日月山を背に出航です。
波止場は見送りの人々でいっぱいです。
『飛翔』と書かれた横断幕には  祝卒業  小笠原高校 と書かれています。
また、『いってらっしゃい』 小笠原高校 の横断幕もあります。
画像左下の園児達は『ちびっこくらぶげんきでね』のメッセージを掲げています。
3月は旅立ちの季節です。




港を離れ見送りの人々の顔が見えなくなる頃、船団が近づいてきました。
小笠原情報誌などでみる船上での見送りパフォーマンスの始まりです。
島から旅立つ人や観光客でデッキは3重4重の人だかりです。
カメラを万歳の形で頭上にかざして何枚か画像に納めました。




10隻以上の船団が規則正しく順番におがさわら丸に近づいてきます。
今日の主役は、この画像の3隻のような気がします。
手前が小笠原高校、真ん中が中学生で奥が小学生のようです。
高校生の船には赤の雷神と白の龍神の応援団旗がなびいています。
そして鍛えた喉で旅立つ先輩への感謝と激励エールを贈っています。
中学生や小学生は両手にかざしたぼんぼりを大きく振って叫んでいます。
都会の学校に進む先輩との別れを惜しんでいるのでしょうか。




見送りの船上からのは 「また帰ってこいよ~」の絶叫エール
おがさわら丸からは「また帰ってくるね~」の感極まって声を詰まらせた約束。
いくつもの声がこだまするなか、船上からのダイビングが始まりました。
乗船客は映画の中のようなシーンに酔いひたり、デッキから身を乗り出しています。




離島船出では日本一の感動ラストシーン、海の中の姿がどんどん小さくなっていきます。
小笠原の自然と島の人々とのすばらしい巡り会いに感謝の気持ちでいっぱいです。
「また帰ってくるね~」
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小笠原諸島へ7.南島

2013年04月09日 | 旅行
小笠原諸島への7回目は南島など巡りです。
南島は貴重な地質を有しており国の天然記念物に指定されています。
自然保護のため入島は、東京都認定の自然ガイドの同行が必要です。
入島ルールも厳しく、立ち入り場所、人数、時間などが決められています。





パパヤマリンスポーツのツアーに参加しました。
今日のコースは南島上陸、ホエールウォッチング、スノーケリングです。
早朝、パパヤ事務所前に参加者が集合してきました。




パパヤの大型クルザーMissPAPAYAで快適に出航です。
田中船長から「100%の大自然に遊ぶ心地良さをぜひ体験してください」との挨拶。
大型高速船なので波に強く、水洗トイレ付きなど長時間のツアーも安心です。
二見港に大型客船『ふじ丸』が入港しています。
今がザトウクジラ数のピークのため、大型客船がウオッチングに立ち寄るのだそうです。




出航してまもなくカメのペアーに大騒ぎをしているうちに15分ほどで南島到着です。
10人ほどの班に分かれ、やや沖合で画像左のようにボートに乗り換えます。
南島には港はありませんので、泳いで渡るか、船先を岩に密着させて上陸します。
上陸の際、波の揺れで落ちないようにガイドさんも安全確保のため必死です(画像右)。




この『鮫池』から上陸しました。
鮫池とはこの池に「ネムリブカ」が棲むことからつけられたそうです。
島を緑で覆っているのは常緑低木の「クサトベラ」です。
南島はサンゴなど石灰質の物質が堆積して隆起・沈降を繰り返し、
侵食や風化を受けてできたカルスト地形です。
溶岩だらけの小笠原の島にあって南島は大変に珍しい地質です。




ガイドさんから、歩道から出ないこと、植物に触れないことなどの注意を受けて出発です。
東尾根に登りつくと、そこは360度の絶景です。
眼下には、まばゆいばかりの白砂とエメラルドグリーンの扇池が見えます。
南島が天然記念物指定を受けているのは『沈水カルスト地形』によるものです。
カルスト地形が、地殻変動等により沈降・沈水した地形を沈水カルスト地形といいます。
扇池や鮫池は、かって鍾乳洞が崩れて窪地になったもので『ドリーネ』と呼ばれます。




小笠原諸島の珍しい地質関連の画像です。
南島の独特の景観を形成しているのは、『ドリーネ』とともに『ラピエ』があります。
ラピエとは、石灰岩が永い年月をかけて風化してできた鋭く尖った岩の状態です。
画像右上は南島の海上から見た父島の南崎にある千尋岩です。
赤くハートの形をしていることから、通称『ハートロック』と呼ばれ親しまれています。
画像左下は小笠原諸島を形成している枕状溶岩で、この画像は小港海岸です。
小笠原のように枕状溶岩の露出が至る所で見られるのは世界的にも珍しいそうです。
画像右下は母島にある鍾乳洞で『清見ヶ岡鍾乳洞』と名付けられています。
船待合い室内にある母島観光協会で入り口の鍵を借り僅かな時間で見学できます。




東尾根から見下ろした『扇池』にやってきました。
我々の班の仲間の大学生がポーズを凝らして記念撮影中です。
ここは波の浸食で穴が開いた岩から外海の海水が入り込んでできた扇型の海岸です。
変化に富み優美な眺めは小笠原屈指の景勝地です。
水の青さはサンゴのかけらに陽の光が屈折してエメラルドグリーを発しているのです。
浜の白砂をズームアップしてみると、画像右下のように鉱物ではなく珊瑚や貝殻です。




南島の沖はイルカやクジラの楽園です。
これは母島に向かう途中のははじま丸で出会った6,7頭のイルカの群れです。
南島方面から船に向かって「ミナミバンドウイルカ」が飛びはねてきました。
小笠原には野生のイルカ達と一緒に泳ぐドルフィンスイムのツアーもあるようです。




パパヤマリンスポーツのクルーザーは南島を背にクジラを探しに出航しました。
船長が代わり、クジラ探しの名人高橋さんです。
高橋船長いわく、個体数が多く、パフォーマンスが大きいクジラを探すとのことです。
早速見つけ、母親と子供の2頭に離れず近かづかずのオス1頭の群れに接近です。
「ザトウクジラ」の子供が全身を高く持ち上げ姿を現しました。
潮噴きの「ブロー」、潜る際に尾びれが水面に出る「フルークアップ」船上は興奮状態です。
シャッターを押すもタイミングが遅れて着水時の水しぶきが写っているのみです。
そこで、パパヤのブログから当日の画像をおかりして、親子の姿を残しました。
子クジラが全身を高く持ち上げ海面にたたきつける豪快な「ヘッドスラップ」の瞬間です。




ホエールウオッチングに盛り上がり予定時間をオーバーして移動になりました。
南島から少しは離れた波のおだやかなキャベツビーチでスノーケリングです。
スノーケリングには、スノーケル、マスク、フィンが必要で有料で貸してくれます。
今の時期は海に浸かるには気温が低いのでほとんどの人がウエットスーツ着用です。
水面にプカプカと浮かびながら南の海の海中自然を観察します。
装備の手軽なマリンスポーツであり、環境にやさしいく自然観察ができる手段です。
小笠原諸島の自然に包まれるとこの楽園を壊したくないと老若男女の誰もが思います。


****次回で小笠原諸島へを最終とします****

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