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「ウソ」はスズメよりやや大きく、頭と翼と尾が黒色で、背中は灰青色の野鳥です。
雄は頬と喉が紅色で目立ち種の判別が容易で、雌は紅色がなく雌雄の区別も容易です。
「フィフィ」と口笛のような澄んだ小さな鳴き声を針葉樹林内でよく聞かせてくれます。
その昔、口笛をウソ(嘯)と言ったそうですが、それがウソの名の由来なのでしょうか。
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そのウソが、人通りの少なくなった山道脇の草むらで、ペアー仲良く食事中でした。
足音しのばせて近づいたのですが、雌鳥はいちもくさんに飛び立ってしまいました。
雄鳥は、気にする様子もなく、夢中でワレモコウの実をついばんでいます。
ところが、ワレモコウの茎は細く、茎に捕まっての食事はできず、もどかしそうです。
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そこで一計、人の侵入防止用ロープに止まり、ワレモコウの多い場所まで移動しました。
絶好の食事処を見つけたウソ、ワレモコウを見ながら、なにやら作戦を練っている模様。
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次の瞬間、ロープを握り、スーパーE難度の大技でワレモコウの実を見事にゲットです。
見事、ぶら下がっても身体がフラフラしないよう、尾をロープに添えて固定させています。
ウソが食事で見せた大技を何度も駆使する本当の話、息をするのも忘れて見入りました。
後に残ったワレモコウの穂軸、わずかに残された種子が芽生えることを祈るばかりです。
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昨日の朝、小鳥の水場にホシガラスが降り立ち、美味しそうに水を飲んでいました。
毎日の山のノンフィクション、動物も植物も自然全体が語りかけてくれます。