信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

ジビエ

2012年01月21日 | 
昨晩「ジビエ」料理をごちそうになりました。
シカなどの野生鳥獣の肉を「ジビエ」と呼びます。
秋冬の味覚として楽しまれている食材です。





ニホンジカの竜田揚げとシチューです。
非常に柔らかく美味しくいただきました。
ジビエ料理の達人に感謝です。
また、ジビエの場合、狩猟後の処理が重要なポイントだそうです。
銃弾によって食肉部が損傷したり、内臓が飛び散れば味が落ちてしまいます。
また仕止めた後も、血抜きや解体を上手に行わないと生臭くなるのだそうです。
今回の鹿肉は猟の達人によるものだそうで、非常に美味しくやわらかい肉でした。

今、ニホンジガの生息数は大変増えています。
これは、農山村の過疎化や、温暖化でシカが苦手にしている雪の減少、
狩猟をする人の数が減っていることなどがあげられています。
そして、農作物や樹木、高山植物などの食害が大変な問題になっています。

そこで、捕獲して個体数を減らす対策を講じているのですが、昨年度長野県で、
食肉として使われたのは、全捕獲数のわずか7%(1400頭)ほどだそうです。
ジビエ料理ブームか起き、
野生鳥獣のことを多くの人が身近に考えるきっかけになってくれればいいのですが。

鹿肉は低コレステロール、高ビタミン、鉄や銅などのミネラルも豊富で、
脂質は青魚や植物に似て獣肉で最もヘルシーだそうです。
また、雄鹿は50日間に100頭を妊娠させることが可能で、雌鹿も受胎率がよく、
鹿は世界中で精力剤として活用されているそうです。
美味しくてヘルシーで、しかも活力増強効果をもつ夢の食材です。




昨日、今日と久しぶりに白銀の世界となりました。
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春の香一番

2012年01月14日 | 食材
今朝の最低気温はマイナス2度、今の時期、この辺りではおだやかな朝です。
暖かな陽射しに誘われ、春の香りを探しに出かけました。





ありました。お目当てのふきの枯れ葉です。
枯れ葉の近くには「ふきのとう」があるはずです。
ふきのとうはふきの花茎で、この辺りでは12月の下旬から出始めます。
でも、今の時期にふきのとうを探すのには、ちょっとしたこつがあります。
まず、ふきの枯れ葉を探します。




その葉を静かに引っ張り上げます。
引っ張ると、茎が地面から出ている場所が分かります。
その場所の枯れ葉などをとってやると、十中八九、ふきのとうが現れます。




見事なふきのとうです。
丁寧に地際部を切り取り収穫です。
鼻に近づけ思いっきり吸い込むと、春の香りが肺をとおり身体いっぱいに広がります。
この香り、子供の頃は好きではなかったのですが、今は春一番の楽しみです。
今晩はふきのとう味噌をいただけるかな。
温かいご飯にのせると、味や香りがますます高まり、食の幸せを感じさせてもらえます。
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八日堂大縁日

2012年01月08日 | 風物詩
年賀状に寄せて、東西の旧知の友人知人から、
震災・原発事故、また台風災害の復興に懸命に勤めている様子が届きました。
今、自分が進もうと練っている方向を考え直させるような今年の正月でした。


1月7日、8日は、近くの八日堂信濃国分寺の大縁日です。
まずは、国分寺建立の趣旨、「国泰らかに人楽しみ、災を除き福至」を祈り、
2日続けて詣でてきました。






早めに出かけたのですが、露天の並ぶ山道は人でいっぱいです。
にぎわっていると、うきうきと興奮し、楽しくなります。




信濃国分寺の鐘楼は1801年上棟で、梵鐘は昭和27年に再鋳されたものだそうです。
鐘楼の急な階段を上ると、時計があります。
そして、30秒以上開けて優しくつくように書いてありました。
寺周辺の方々への気配りでしょうか。
東北各地、栄村、奈良県野迫川村などの一日も早い復興を祈り、心を込めてついてきました。





これは「蘇民将来符」(そみんしょうらいふ)です。
蘇民将来符とは八日堂縁日の8日に家族の幸せを願って分けられる護符です。

昨年始めて縁日でこの護符を授かり、家に帰ってからゆっくり見てみました。
六角錐形の符には、「蘇民将来子孫人也」と「大福長者」が1角に2文字ずつ入っていました。
しばらくして気づいたのです。
「蘇民」の「蘇」「蘓」になっているのです。
とっさに、誤字の護符を授かってしまった、換えもらわなければ、とあせりました。
玄関を出ようとして、まてよ、一瞬冷静になり調べてみました。
すると、「信濃国分寺では護符の「蘇」の字は、昔から「蘓」の文字が使われており、
意味は同じとされています。」とありました。

今年はそれを確かめるために符所に訪れると、すべてが「蘓民」でした。

なお、蘇民将来符はドロヤナギを材料にした手彫りで、形状と図柄は民芸的に格調が高く、
昭和43年4月に上田市の民俗文化財に指定されているのだそうです。




信濃国分寺史跡公園・資料館へ行くと江戸時代からの蘇民将来符が展示してあります。
その中には、「蘇民」「蘓民」がありました。





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