信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

アゲハの変態

2013年09月28日 | 動物
すばらしい秋晴れの土曜日です。
早起きをしていつもの場所に栗拾いとキノコ狩りに出かけました。
収穫皆無、細い畑道で石垣に車をこすりさんざんな週末です。
9月に入ってすぐにアゲハチョウの幼虫を玄関で飼ってみました。




ニンジン畑にアゲハチョウの幼虫が増えすぎ、葉がなくなりそうそうです。
そこで、とう立ちしたニンジンを鉢に植え、幼虫を飼うことにしました。
9月2日の朝6時に畑から3匹の4齢幼虫を家の玄関に移しました。




翌日の3日の朝、見ると3匹の内1匹が5齢幼虫になっていました。
玄関に糞がちらばり、妻に不評ですので、早起きして掃除をします。
糞に混じって脱皮した抜け殻が落ちていました。
蛹化場所として馴染ませるように枝を3本たてましたが、馴染むかどうか。




9月4日には3匹とも5齢になり、食欲モリモリです。
9月7日にはニンジンの葉が食べ尽くされてしまいました。
蛹化も間近ですので、玄関をうろつかないよう、発泡スチロールの箱に入れました。
新しいニンジンの葉を入れ、夜は蓋をすることにしました。




翌日の8日、3匹ともそれぞれ1本の枝に止まり食べることを止めていました(上)。
そして9日、枝に糸を張り粘らせて後ろ足と胴体を固定して逆さになっています(下)。
下図の発泡スチロールの隅に黒いべとっとした二つのかたまりが見えます。
これまでの糞は丸い固形でしたが、蛹になる前に体内の水分をはき出したようです。




9月10日、3匹とも無事に蛹化しました。
各蛹とも脱皮した皮を落としています。
画像下中図に黒い模様が見えますが、顔のあごあたりであることが下右図からわかります。




変態の様子を並べてみました。
ニンジンの葉を食べているときは緑色で、蛹は茶色になっています。
そして10日後の19日に、1匹が身体の半分ほどを茶色に染めました。
この日は忙しく画像を撮る間がありませんでした。
この短い期間に幼虫から蝶に変身するのですからなんとも神秘です。




その日の午前中、アゲハチョウの羽化です。
妻が携帯電話のカメラで誕生の瞬間を納めてくれました。
そして、飛び出さないように蓋をしめておいてくれました。




日も落ちて薄暗くなる頃、仕事から帰りチョウと対面しました。
箱の蓋に止まっていた蝶を手に移し、庭の花にかざしてみました。
いよいよ自然界に美しい姿のお披露目です。
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トチ稔るまで4ヶ月

2013年09月14日 | 樹木
3連休の初日は神社の掃除当番、朝6時からいい汗をかきました。
神社の杜のトチは実が落ち切っており学校のトチが気になりました。





春から見てきた学校のトチノキが見事にたくさんの実を稔らせました。
丸い果実が熟すと厚い果皮が3枚に割れ種子を落とします。
輝く茶色の丸い大きな実で、ついつい拾いたくなる不思議な魅力を持っています




5月18日に大きな穂状の花序にたくさんの花を咲かせました。
その5日後に花が散り始めると丸い子房が見えてきました。
これがトチの実の赤ちゃんです。




拡大してみると、花は白を基調に薄い紅色を染め、雄しべを長く伸ばしています。
花が散った後は、花柱の痕跡を残して子房がふくらみ始めています。




6月に入ると果実の形がはっきりしてきました。
落花以降これまでも実の数は減っていますが、6月中はさらに数を減らしているようです。





7月下旬になると、真夏の太陽の強い光を受けてどんどん成熟してきます。
この頃になると未熟果の落下は見られなくなります




そして今日の画像ですが、3日ほど前から落果が始まりました。
樹上で割れて種子が落ちるものや割れないで果実が落ちるものなど様々です。




果実のまま落ちた場合も地表にあたった衝撃で割れるものもあるようです。
校内の庭や側溝に落ちたトチの実は学生が気づいて拾いあげてくれるでしょうか。
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ユーモラスな極悪害虫

2013年09月07日 | 動物
秋雨の合間の週末、咲き始めたバラを覗くと大変なことになっていました。




チュウレンジハバチの幼虫でしょうか、尾を同じ方向に上げ一見ユーモラスな芋虫です。
若齢幼虫は2cmほどで、頭部は丸くて黒く、体は透き通るような緑色をしています。
その芋虫は、バラの葉をバリバリ食べ、主脈を残し食べきると上の葉に移動します。
バラにとっては警戒すべき極悪害虫(ハバチはそう思っていません)の一つです。




バラへの被害は主に葉ですが、画像左は萼片に若齢幼虫が食いついているところです。
画像右はチュウレンジハバチに卵を産み付けられたバラの幹が裂けた跡と思われます。
産卵痕はバラの生育に影響はなさそうですが、かさぶた状で見栄えはかなり悪くなります。




芋虫の付いている葉を親指と人差し指ではさんで引くと、極悪害虫は我が手中に。
丸い頭に6本の短い足がマンガチックで憎めない芋虫ですが、ここは成仏願います。




目をこらして幼虫探しをしていると、なんと、2匹の成虫がうろついています。
カップルで産卵場所を物色中なのでしょうか。
バラにつくハバチで腹がオレンジ色のものは4書類がいるとのことです。
「チュウレンジハバチ」の他、「アカスジ・・」、「ニホン・・」、「シリグロ・・」です。
「ニホンチュウレンジ」は後脚にオレンジが入り見分けは容易ですが、他は分かりません。
ハチといっても針はありませんので、捕まえてつぶさせてもらいました。




骸骨っぽい滑稽なトゲトゲ虫は「ブドウスカシバ」というガの仲間かと思われます。
ブドウスカシバとすれば、この幼虫はぶどうを食い荒らす極悪害虫です。
隣の家のぶどう棚で蛹が羽化し、バラで一休みしているところなのでしょうか。




葉から白い糸を引きその先に乳白色の細長い粒がゆれる、何とも神秘的な風情です。
クサカゲロウの卵でしょうか。
クサカゲロウは、アブラムシやカイガラムシをモリモリ食べるありがたい益虫です。




庭のフシグロセンノウが次から次へと花を咲かせ、20日ほど楽しんでいます。
その花に、頭部と胸部がオレンジ色で、上翅と脚が真っ黒な虫が花弁をムシャムシャ。
可愛い虫なのですが、大切なフシグロセンノウを守らねばなりません。
クロウリハムシと思われますが、やさしく潰させてもらいました。



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