信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

イヌノフグリの仲間2

2020年04月25日 | 山野草

オオイヌノフグリはヨーロッパ原産の外来種です。


イヌノフグリにそっくりで、それより花が大きいことから付いた名だそうです。


ルリ色の花が目立ち、春のイメージ野花のひとつだと勝手に思い込んでいます。


遠くに浅間山の白い頂を望み、田畑の空き地を彩っています。


強く触るとポロッと花冠が落ち、花弁が基でつながっていることに気づきます。


オオイヌノフグリの種族繁栄戦略のひとつです。


萼片の縁の白毛が目立ちます。


果実はハート型です。


1個の果実には10~20粒の種子が入っていました。


ニホンミツバチの巣箱周辺に咲くオオイヌノフグリですが、ハチとの相性は?  
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イヌノフグリの仲間1

2020年04月18日 | 山野草

イヌノフグリの生育場所を教えていただき、先日訪ねてみました。
かっては道端などでいくらでも見られたとか、今は希少な植物です。


ここは上田市街、人の手がめったに入らない裏小路です。


小さな花なので腰を落として探し、ようやく巡り合うことができました。


萼片は花弁が落ちても残り、果実を包んで守ります。


葉の縁には大きな鋸歯があり、2~3対でした。


白い毛が全身を覆っています。


特徴的な果実、この形がフグリのいわれです。


種子はアリのごちそう(エライオソーム)付きです。


イヌノフグリの仲間の外来種が同居をしていました。


同居といっても、小さな空き地は3種の領地争いがし烈です。

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ヒガンバナ属の葉比べ

2020年04月11日 | 山野草

八重山から帰ってきて1ヶ月ほど、「コロナ」はますます猛威を振るっています。
趣味会などの4つは当面活動中止、時間が空き、野花と過ごす時間が増えました。
こんな時にはと思い、めったに見ないヒガンバナ属3種の葉を見比べてみました。
3種は、春に葉を茂らせて枯れた後、夏以降に花茎のみを出して花を咲かせます。


ヒガンバナ科ヒガンバナ属のヒガンバナ、晩秋に葉を出し初夏に枯れます。
葉に艶があり中脈は淡色で白味を帯びて見えます。


同科、同属のキツネノカミソリ、早春に葉を出し初夏の頃に枯れます。


こちらはナツズイセン、キツネノカミソリの葉とよく似ています。


3種の葉の見分けは葉幅とか、生育条件が同様の庭の栽培株で測ってみました。
なるほど解説書どうりの葉幅でしたので、3種は葉でもなんとか分かりそうです。


我が家の庭の栽培株を掘り、並べてみると、葉幅の違いがよく分かります。
キツネノカミソリやナツズイセンの葉によく似ているスイセンも参考までに。


ナツズイセンの球根(鱗茎)を縦に切ってみました。


こちらはヒガンバナ科スイセン属のスイセン、葉と花茎が冬~春に出ます。
葉と花茎が同時に見られるのは、ヒガンバナ属3種とは異なる特徴です。
ところが、花茎が出ないスイセンもあり、その株の見分けはお手上げです。


スイセンの球根の縦切り、茎も葉も地下茎から出ているようです。


スイセンの花の構造ですが、大きな特徴は副花冠が発達していることです。
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八重山島巡り最終日

2020年04月04日 | 旅行

地図を広げて日本の南方の広さを意識してみました。


与那国島の車道沿いには潮害に強く近年需要の多い長命草の畑が続きます。
長命草は和名をボタンボウフウ、アシタバと同様にセリ科の野草です。
健康的な成分が豊富とか、サプリメントなどに使われ、若芽は春の山菜です。


車道沿いのあちらこちらに下がっているカゴはウリミバエ対策です。
ウリミバエはウリ科やナス科の作物、マンゴウなどに大被害を及ぼします。
国境の島与那国で南方からの本虫の侵入を防ぐために見守っています。


与那国町は冬季の季節風と夏秋季の台風による「風のまち」だそうです。
そのため作物は限られ、風に強いサトウキビが主要農作物となっています。


収穫は12月から翌年の4月、株元から茎を切り取り、葉を除いて製糖工場へ。
収穫作業や製糖作業には多くの労力が必要で繁忙期には応援隊が来島するとか。


始めて出会ったというか、初めて意識して見た植物です。
名前を仮置きしてみましたが、また出会うことがあれば特徴点を確認してみます。


牧場で出会った初対面と思われる野花、雨と風で観察も画像も不十分です。
ホソバワダン(上右2)とイソノギク(下)? 他は残念ながらかなり?です。


この日は、海底遺跡かといわれている海底の岩場に船で案内していただきました。
かなりの波にもまれながら、半潜水艇の船底から海底のロマンを堪能できました。


半潜水艇が久部良漁港に帰着する頃、今回の旅で初めての青空が見えました。
この辺りはどれもこれも日本最西端、信号は子供たちの教育用なのだそうです。


あっという間の与那国島でしたが、荒れた天候も印象深く残ります。
帰りは那覇空港経由、この空港の楽しみは洋ランの飾りです。
コメント (2)
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