信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

遠望楽観のブルーベリー園

2012年07月29日 | 果樹類
オリンピックの応援と猛烈な熱さで目が霞みがちな日曜日です。
そこで、目に良いといわれるブルーベリー摘みに出かけました。





園主の座右の銘「遠望楽観」の旗がなびく、ひだまり農園ブルーベリーの丘です。
標高700mの南向き緩斜面60アールにハイブッシュ系20品種が栽培されています。
園主のこだわりは、「ホッとできる環境の中でおいしいものを安心して食べて頂きたい」
ということから、害虫や雑草は手間をかけて手取りです。
園内に足を踏み入れるとバーク堆肥の柔らかさが山野を歩く足裏の感覚を伝えてれます。




今年もたわわに実をつけています。




実は緑色から紅色に、そして濃い紫色になります。
紫色に熟した実を人差し指と親指の腹で優しくつまんでみます。
耳たぶの柔らかさと弾力を持った実が、もっとも美味しい食べ頃です。




今日の目当ての一つ「ジュン」という品種です。
ジュンは小粒ですが甘くアントシアニンの豊富な品種です。
この品種を1kg摘み取り、1年分のブルーベリージャムを作ります。
ひだまり農園のジュン100%の手作りジャム、
このジャムを手作りで焼かれたパンにつけて頂く、なんとも贅沢な気分になります。




今年の持ち帰り品種です。
小さい順に「ジュン」、「コリンズ」、「ダロー」です。
コリンズは生で食べます。
中粒で香りが良く、甘みと酸味のバランスが良い品種です。
ダローは非常に大粒の品種です。
完熟しないと酸味が強いのですが、焼酎に漬けると絶品です。




20品種のブルーベリー食べ放題、思いっきりほおばってみたり、味比べをしてみたり、
お気に入りの品種を、腰に結んだ摘み取り篭に1kgまで入れて大人が1900円です。
園内は、「おいしーい」や「あまーい」の笑顔と歓声で幸せモードがいっぱいです。
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オオムラサキ観察会

2012年07月22日 | 動物
昨日はオオムラサキの観察会にニプロ松山(株)の社有林に行ってきました。
金曜日までの暑い日とはうって変わり、朝の我が家の気温は17℃とやや低め。
チョウが舞い出るか心配しながら出発しました。





昼近くなり、陽当たりの良い絶好の場所に巡り会いました。
この日だまりに目指して、雄のオオムラサキが群れていました。
正確にいうと、なわばり争いをしておりました。




非常に好戦的な目をして、葉の上から周りを伺っています。




たくさん群がっているジャノメチョウが近寄っても追い払います。




今日は幸運にもジャコウアゲハに出会いました。
この個体は、表の翅が白っぽく、後翅には黄褐色の紋があるところから雌でしょう。
翅の裏に赤い紋があり体側面も赤い雄もいたのですが、はずかしがって隠れてしまいました。
ジャコウアゲハの和名の由来は、雄成虫が麝香のような匂いを発するためとのことです。

食草はウマノスズクサ類です。
私はまだウマノスズクサの花を見たことがありません。
ジャコウアゲハがいるということはこの辺りを探せばウマノスズクサの花が見られそうです。

なお、ウマノスズクサ類には毒があるそうです。
ジャコウアゲハは幼虫時代にその葉を食べ、体内に毒を蓄積します。
そして、ジャコウアゲハを捕食した者は中毒をおこします。
ですから、苦しい思いを経験した捕食者は、それ以降、ジャコウアゲハを食べることはしません。
クロアゲハなどはジャコウアゲハに似せた身体を持ち身を守っているとのことです。
自然界はなんと奥深いものでしょう。
このような擬態をベーツ擬態と呼ぶのだそうです。
そのことを調べて物言わぬ蝶から聞き出した研究所の方もすごいですね。




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やっと見つけたチョッキリ

2012年07月14日 | 動物
今日は花や菜園で気になっているところを見て回り管理をしました。




春先にふくらみかけたバラの蕾が全て萎れてしまい残念な思いをしました。
その後、丁寧に観察していましたところ、切られた蕾を発見しました。




今日、ついに犯人を発見しました。
バラ愛好家からの嫌われ者、通称「バラゾウムシ」といわれる害虫でしょうか。
本名はクロケシツブチョッキリで、黒いケシ粒ほどで細長い口を持つ虫です。
蕾が膨らむ時期に飛んできて、蕾や新梢に穴を開けて産卵するのだそうです。
産卵をされると、その部位は黒変して枯死するので花を見ることはできません。
産卵した場所を丁寧に見つけて切り落とし、少し枯れてきたらも燃やす予定です。




1匹捕まえてアップで撮ってみました。
オトシブミの仲間とよく似ていますが、近縁とまではいかないようです。
オトシブミとは「落とし文」のことで粋な名前です。
新緑の頃、広葉樹の野山に落とし文の様な筒状に巻かれた葉が落ちているのを見かけます。
自然観察会の格好の教材としてよく紹介解説されます。




近所の樹で見かけました。
ツノアオカメムシでしょうか。
体長2cm程で金属光沢のある緑色で美しい種です。




先週咲き始めたシキンカラマツの受粉を行いました。
綿棒で一つ一つの雌しべに花粉をつけました。
種を稔らせてくれればいいのですが。




菜園であさって収穫のスイカを記念撮影しました。
縞王という品種です。
低温でもよく伸張し実のつきが良く、栽培しやすさが特徴です。
7〜8kgの大きさになり、シャリ味が抜群、日持ちも良い品種です。
早く食べたいので小づるの8節目に咲いた1番花に受粉しました。
1番花は良い実にならないとのことなのですが、順調に大きくなりました。
味はどうですか、あさって「海の日」が楽しみです。
なお、通常は15節ほどの2番花以降に受粉しています。
受粉後は収穫の目安となる受粉日を記入した案内棒を立てておきます。
開花から45日が収穫の目安です。
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12-5 梅雨の実生山野草 

2012年07月07日 | 実生
信州は空梅雨から一転、このところ、どんよりした日が続いています。
1日雨の予報でしたが、幸運にも予報がはずれてくれました。
今日は土曜日、ゆっくりと種から育てる山野草とふれあいました。





種を播いて3年目のシキンカラマツです。
今朝、花を開いてくれました。
梅雨の時期に、この優雅で高貴な花穂を見れるとは、幸せ至極です。




5月26日に「幻の花復活」で掲載しましたアズマギクの実生です。
自生地を管理する事業所の職員の皆様には大変お世話になりました。
草刈りは株をよけながらで大変だったことと思います。
また、採種までして頂きありがとうございました。
7つの花托から340粒の種が採れました。
アズマギクの種まきは初めてなので4種類の土壌に50粒ずつ播いてみました。
今日で播種後2週間目ですが、どの用土からも40株ほどの双葉が出ています。




ギョウジャニンニクの種です。
花が終わると葱坊主を作り、1つの花に最大3つの種を稔らせます。
庭には8つの葱坊主ができまして、183粒の種が採れました。

ギョウジャニンニクの実生栽培は発芽までに日数をかかり、発芽率も思わしくありません。
その原因として、硬実種子の場合や、休眠等を考えてみました。
硬実種子とは、種の皮が硬いこともあるのですが、水が通りにくい種皮を持つ種をいいます。
水が種皮をとおり胚乳などに達しないと発芽することができません。
なお、硬実種子も透水性はゼロではないので長い日数をかければ発芽します。

硬実種子の種を播くときは、発芽しやすいように工夫してやります。
種の皮を傷つけておくことと、種まきの前に1日水に浸けておくことです。
また、種まき後、寒冷紗などで覆い乾燥を防ぎます。
種に傷をつけるには、刃物やサンドペーパー、薬品などを使います。

硬実種子の植物には、アサガオ、スイートピーなどがよく例にあげられます。
山野草ではミヤコグサもそうです。




私はすりこぎで種皮に傷を付けます。
割らないように、種子の内部に傷をつけないようにやさしくゴリゴリします。
その後、種を水につけて冷蔵庫に1晩おき播きます。
今年は休眠打破対策に、冷蔵庫で低温処理を1週間ほど行ってみようと思います。
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