信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

若芽摘みを楽しむ

2013年05月26日 | 
毎年この頃になると山菜採りに出かけます。
今日は絶好の山歩き日より、いろいろな山菜を少しずつ摘んできました。
今夜の夕食が楽しみです。





ウドの大きな株です。
山のウドは香りや苦みが強く個性的です。
数本をいただき、来年のために多くは残しておきます。



タラノキの新芽は独特のコクと軽い苦味が あって、非常に美味しい山菜です。
画像の新芽はだいぶ大きくなっていますがタラノキの芽です。
私にとってはこの程度の大きさが好都合です。
柔らかい葉柄を2本ほどかき取り、あとは残しておきます。
そうすることで、来年も恵みをいただけるのです。
夕食はタラの芽とニセアカシヤの花の天ぷらが食卓を飾ってくれるでしょう。




この辺りではコゴミと呼ばれているクサソテツです。
渦巻状に丸まった幼葉を採り、おひたしやゴマ和えなどでいただきます。
アクはなく、湯通しすると鮮緑色になり、サクサクとした食感がたまりません。




空き地になった場所にワラビがたくさん出ていました。
ワラビは日向が大好きです。
木が大きくなり日陰になるとワラビは出なくなってしまいます。
最近は野山の草地が少なくなったので、山より道端や畑の周りの方がよく見かけます。




この辺りではヤワラと呼ばれているヤマドリゼンマイです。
綿毛に覆われた栄養葉の中軸は美味しく食べられます。
ゼンマイより歯ごたえがやや落ちるかなと思う程度で、そう変わりません。




ゼンマイの群落です。
日当たりの良い湿地気味の場所を好みます。
ゼンマイはアクと繊維が強いので食べるようにするのが大変です。
生のままアクをぬいて食べても良いのですが、干したゼンマイはコクが出ます。
茹でて、干して、優しく揉んで、美味しく干し上げるには手間がかかります。
干したゼンマイを美味しくいただくにもいくつかの手間とコツがいります。

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性転換花、初開花

2013年05月18日 | 山野草
チョウセンゴミシがようやく花を咲かせました。
2010年に採種し、その直後に種を播き、昨年の春に植えた株です。
チョウセンゴミシは雌雄異株との紹介が一般的ですが、
山口陽子さんによると、株により、雄花のみ、雌花のみの単性株、
雄花と雌花をつける両性株、花をつけない無性株があるそうです。
さらに、年により性が変わることもあるということです。
それらをこの目で見たくて狭い我が庭ですが5株を植え付けたのです。





5株のうち1株が枯れてしまいましたが、残った4株全てが花を咲かせました。
花の数は左の株から18個中全てが雌花、2番目の株が10個中全てが雌花でした。
3番目の株は103個中、98個が雌花で5個が雄花の両性株でした。
右端の株は32個中、22個が雌花で10個が雄花の両性株でした。
雄花は株の下側に多く、上部の花は雌花でした。




左の花が雌花で、右の花が雄花です。
雄花と雌花は開花すれば見分けがつきます。
その他にも見分け方がないかといろいろと探してみました。
その結果、今年の我が家の花は、花柄の長さで見分けができることに気づきました。
雌花20個と雄花15個の平均花柄長は、雌花が31.7mm、雄花が16.3mmでした。
20mm以下の花柄を持つ花は雄花として間違いはなさそうです。
この基準で開花していない花を開いてみたところ全てがあてはまりました。



雌花も雄花も花径約1.5cm程の黄白色の花を1花柄に1個つけます。
花被は9枚ほどで、基部は赤紫がかっています。



左が雄花で6本の雄ずいから花粉が出ています。
右が雌花で多数の雌ずいがあります。




今朝は近所の学校の庭に植えられているトチを見に行きました。
花盛りです。



ハチが蜜を求めて群がっていたのですが、カメラを向けるとにげてしまいました。
トチの花からは良質の蜂蜜が採れるそうです。




今日の午後、実生山野草部会で津金寺の花めぐりを楽しみました。
黄色の花はヤマブキソウ、白色の花はユキザサ、紫色の花はラショウモンカズラです。




特に、ヤマブキソウは今が見頃で林内を照らしています。


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実生山野草13-2

2013年05月11日 | 実生
久しぶりのありがたい雨の土曜日です。
これで畑も田も生き返るでしょう。





山野草も雨の恵みを受けて嬉しそうです。
左上がヤブレガサ、下がギョウジャニンニク、
右上がムカゴトラノオ、下がアズマイチゲです。




一昨年の10月15日にまいたスズランが2年かかってようやく芽を出してくれました。
右側は親株で今ちょうど花が咲いています。



発泡スチロール箱に播いたニッコウキスゲの実生です。
昨年の10月7日に300粒をまいて252粒の種が芽を出してくれました。
発芽率は82%ということになります。



このニッコウキスゲは平成22年の4月に種を播き、同年10月4日に植え付けた株です。
今年はいよいよ花が見られそうです。




発泡スチロール箱の実生は2枚目の本葉が出かかっています。
本葉2.5枚で移植をしようと計画していたのですが、雨の日になったので移植します。




用土は山野草用の土に緩行性肥料のマグアンプKを加えました。




植え付け容器は25穴のプラグトレー、1穴5.5×5.5cmで深さが4.5cmです。
植える際は、葉先を左手でつかんで根をポット内に入れ、右手で土を入れます。




色々な土を使って生育状況を比べてみようと思います。
左上から、嬬恋村の火山礫、芝の目土、3種混合土、
右上から山野草の土、園芸用花の鉢用土、畑土主体の土の6種類です。
畑土主体の土は水はけが悪く、じょうろで灌水すると表面に水が溜まってしまいます。




順調に育ってくれるよう丁寧に植えた10枚のトレーです。
植え終わる頃には雨がかなり強くなってきました。






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そびえる雪に人集う

2013年05月05日 | 自然
5月のゴールデンウイークはおだやかな連日でしたが明日1日となりました。
昨日は立山黒部アルペンルートの立山駅から室堂間の往復を満喫しました。





立山黒部アルペンルートの基点、立山駅に朝7時30分につきました。
すでに駐車場は満杯寸前、駅からかなり離れた場所になんとか駐車でき一安心。
画像は富山地方鉄道の立山駅と右中央は立山ケーブルカーの線路とトンネルです。




立山駅からケーブルカーとバスを乗り継いで室堂駅まで標高差約2,000mを登ります。
標高は立山駅が475m、美女平駅997m、弥陀ヶ原バス停1,930mで室堂駅が2,450mです。
乗車券の往復の料金は4,190円でした。
この日は大混雑、乗車予約券をもらうと55番、立山駅発は2時間半待ちの10時でした。
1台当たり50人が乗るとして、すでに2,500人以上が登っているのでしょうか。
(**こどもの日の今日、栄光の背番号3と55のお二人が国民栄誉賞に輝きました**)




美女平駅を出ると残雪が残る林内に杉が目立ち始めました。
この杉はタテヤマスギといいアシウスギの一種だそうです。
樹冠が丸みを帯び、葉が柔らかく雪がつきにくい構造をしているとのことです。
樹幹周囲10mという大杉もあり、樹齢300年とのバスの運転手さんの解説がありました。




標高1,180m、この辺り一帯はブナ平と呼ばれたくさんのブナが豊かな森を造っています。
幹の周りの雪は溶け、ブナが盛んにエネルギーを発していることが伺えます。




さらに登り滝見台(標高1,280m)に着くと、バスは止まります。
滝は『弥名滝』(しょうみょうだき)、落差350mは日本一です。
画像は下山後、滝の近くで撮影したものですが、見る方向はほぼ同じです。
流れ落ちる2本のすじが見えますが、左が弥名滝で右がハンノキ滝です。
今の時期は滝の正面に通じる道は雪のため通れませんが、正面からの勇姿が右図です。




標高1,500mを超すとそこは未だに冬の装いです。
道路沿いには8mの木製の支柱が立てられており、2,3mの積雪です。




いよいよ終点に近づいてきました。
この辺りが、雪の大谷と呼ばれる豪雪地帯です。
バス路線は片側になり、一方は歩行者専用となって雄大な自然に触れることができます。
バスの高さが3m程度ですので、いまだ約10m程のそびえ立つ雪の壁です。




雪の壁には縞模様が見られ、この層は様々なことを教えてくれるそうです。
冬の天候や、大陸から飛んできたものなど、雪の壁は大気の記憶装置なのだとか。




ここは、雪の壁に刻むメッセージエリアです。
ここへのメッセージは数ヶ月後には溶けて川に流れ出し、やがては海に届きます。




立山室堂の雪の大谷にたくさんの人々が訪れています。
ここは大谷最高積雪地点、18mの表示板と自分の姿をカメラに納め
雄大な大自然に敬意を払い癒されながら明日への活力を充電しています。


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