信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

凍てつく烏帽子岳山稜

2017年12月23日 | 

地蔵峠を出発して1時間40分ほど、烏帽子岳の稜線は目の前です。
雪は10cmほどで、スノーシューもアイゼンもいりません。(12月13日)


小烏帽子から望む、標高2066mの烏帽子岳(えぼしだけ)です。


白く覆われたダケカンバ、辺り一面は白と黒の世界になっています。


ミネザクラの枝に葉状をなした半透明の氷が、風に吹かれてヒラヒラと舞います。


岩肌のキャンバスに雪と霜の結晶で描かれた作品です。


積もった雪は、ノウサギやキツネなどの動物達が、元気でいることを教えてくれます。


凍てつく山稜に根を下ろしたレンゲツツジ、冬芽をつけた枝が雪を湛えています。


山頂の岩の元に芽生えたゴヨウマツが、雪の布団を被り冬ごもりです。



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北ア一望の里大岡

2017年05月06日 | 

5月2日、素晴らしく澄み渡り遠くの山並みがくっきりと見える朝でした。
前から気になっていた「北アルプス一望の里」長野市大岡に向け19号線を走りました。
信州新町から小花見高原へ向かうと、リンゴ園から北アルプスが見え始めました。


標高830mほどの小花見池は桜の見頃、小花見は‘こげみ’だと教えていただきました。


道の脇にはたくさんのキブシが空から降り注ぐように花を咲かせていました。


キブシは雌雄異株、雄株は雄花を、雌株は雌花を咲かせますが、両性花もあるそうです。
雄株はたくさんの花をつけ、雌株より株数も多いのか、あちこちで見かけます。
雌株を探すには、花房が少なくやや短めで花弁が緑がかるなどの株に見当をつけます。
そして花の中を覗くと、柱頭が見え、花の奥には退化した雄しべが残っています。


小花見池からわずか走ると長野市大岡、北アルプスの連山が目に飛び込んできます。
春の花々が咲き競う「大岡ひなたアルプス展望台」付近からの眺望です。


温かいおだやかな5月初旬、聖高原の展望台でゆっくりと北アルプスを眺めました。
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富士登山道はなめぐり

2016年07月09日 | 

7月5日(火)8寺30分に富士スバルライン五合目(標高2305m)を出発しました。
足慣らしにはちょうどいい平坦な山道、石堤を覆う高山植物に見とれ足が進みません。


オンタデは花を咲かせ、ミヤマヤナギは柳絮(りゅうじょ)を飛ばして迎えてくれました。


六合目に着く頃には森林限界となり、目指す山頂らしき山陰が見えてきました。
落石防止用の擁壁の網目には、フジハタザオなどの山野草が根を下ろし、花盛りです。


10時20分、七合目(標高2700m)の最初の山小屋『花小屋』に到着です。
ここからは急傾斜の岩場になりますが、高嶺の花々が間近に見られるようになります。


極寒乾燥の厳しい環境の中で生きぬく富士山の植物が、花を咲かせ実を結んでいます。
名にフジがつく代表種のひとつ、アブラナ科のフジハタザオはイワハタザオによく似ます。


標高2800m付近で見たベニバナイチヤクソウやミヤマハンノキなどの豊かな植生地です。
さらに100mほど高くなったイワヒゲの咲く山道脇で、イワヒバリに出迎えられ感激です。


12時30分に八合目(標高3040m)に到着、昼食はうどんとコーヒーで1200円なりです。
部屋の奥が二段ベッドの寝室、1畳あたり寝具1組、ここに2名が寄り添いおねむです。


14時20分に本八合目(標高3370m)着、高山病者お助け酸素は1本1500円です。
15時に宿泊する御来光館に到着、冷えたビールと夕食をいただき、18時には就寝です。


2時30分に山小屋出発、闇の中、ご来光を目指すヘッドライトの明かりが瞬きます。


そして、ご来光・・・『 歓喜 』


ご来光・・・・・・・『 祈り 』


そして、ご来光が富士山最高峰の剣ヶ峰を(標高3776m)を照らします。


下りは膝を痛めぬよう慎重に、それでも六合目までの下り所要時間は3時間弱でした。
見上げる山肌の砂礫地には、パイオニア植物が緑の葉を茂らせ花を咲かせています。


タカネバラの大きな紅の花が、疲れきった身体を癒してくれます。


五合目の樹林内に咲く季節の花々に、無事の下山を感謝しました。
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自然ガイド見習い

2016年05月28日 | 

『嬬恋軽井沢自然倶楽部』の自然ガイド技術の講習会に参加しました。
山奥で、ケガや病気、そして気象災害など思わぬ事態が発生したら!
“こんな時どうする”に体験入門してみると、我ながら情けないほどオロオロ、オタオタ。


1 同行者が倒れた“こんな時どうする”・・・状況を判断・・・捻挫と思われる。
2 捻挫の対応として、足首を固定するため、足首を90度にしてからテーピング。
3 先生お手本:テープを外くるぶしの上から土踏まず内側へ、外側へ回して内くるぶしへ。
4 先生のご指導:三角巾を用いた靴の上からの足首固定、簡単にしっかり固定されます。


変わって、休暇村嬬恋鹿沢の横を流れる湯尻川の支流で、水生動物観察に入門です。
清流に棲む虫が幾種類かみつかり、あちこちで‘還暦わらべ’の大歓声があがります。
先生から教えていただいた見分け方のポイント、忘れないうちに早速まとめました。


カゲロウの仲間で、河川に生息する代表的な水生昆虫。
幼虫の特徴は、翅芽があり、尾は長く2-3本、肢の爪は1本、腹部の両側にエラをもつ。


カワゲラの仲間で、きれいな水の指標生物、この仲間が見つかった川はきれい。
幼虫の特徴は、翅芽があり、尾は長く2 本、肢の爪は2本、腹部の両側にエラはない。


トビケラの仲間で、幼虫はイモムシ型で蛾の幼虫によく似ている。
幼虫の特徴は、翅芽(翅の基)がなく、腹部の末端に肢のようなもの(尾肢)をもつ。
また、自分で作った巣の中に入っている種類も多く見られ、さながら小さな芸術家。


ハコネサンショウウオで、尾が長く、前足に4本、後足に5本の指を持つ。
指の先端に黒い爪状の突起がある。


驚かせてしまったお詫びと、勉強させていただたお礼述べ、住処に戻してお別れです。
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秋の眺望

2015年10月04日 | 

篭ノ登山(2,228m)の10月3日土曜日はすばらしい秋晴れとなりました。
たくさんの登山者は360度の眺望に大興奮、子供達はマイペースで遊びに夢中です。


日本の標高ナンバー3が一望です。(この画像は残念ながら不鮮明)
1位:富士山(3,776m)、2位:北岳(3,193m)、3位:奥穂高岳(3,190m)です。
また、槍ヶ岳は3,180mで5位、他に御嶽山や乗鞍岳なども見えています。


西を見ると、湯の丸山の背景に北アルプスの連山がそびえています。


北には横手山や本白根が間近にせまり、その下に見える湖は嬬恋村の田代湖です。


遙か遠くには滅多にみることのない、燧ヶ岳や男体山も鮮明に望めます。
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