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大きめの殻で海岸では存在感のあるヤクシマダカラ(屋久島宝)です。
たくさん見つかり、時には殻内に肉を残した個体も海岸に打ち上がります。
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殻の背面は灰褐色の地に濃い茶色の縦じま模様や網目模様が入ります。
側面には黒褐色の斑点がたくさん散在し、つば状の段差が形成され始めています。
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幼貝は断続的な黒褐色帯が横断し、亜成貝では黒色帯が不明瞭になってきます。
これまでに拾った中では画像の摩耗貝が最も大きく、殻の長さが75mmでした。
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幼貝は螺層(らそう)が低円錐状に高まり、突き出ます。
成貝になってもかなり遅くまで螺塔(らとう)が見えます(2枚目画像)。
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幼貝の黒褐色帯は成貝になっても背の縦じま模様の下に残っています。
亜成貝になると唇部や歯が橙褐色になり、死貝になってもこの色が残り目立ちます。
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ハチジョウダカラ(八丈宝)、殻は重厚で漆黒に輝く神々しいタカラガイです。
この個体は、地元の方からいただいた81mm長の逸品で、安産のお守りです。
かぐや姫が求婚を迫った中納言に求めた「燕の子安貝」がハチジョウダカラです。
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背面の中央部に小斑紋を散らします。
側面から腹面にかけては漆塗りのような光沢がある黒褐色です。
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幼貝には淡い褐色地に不明瞭な褐色の波状紋が入り、4本の黒褐色帯が横断します。
亜成貝も地元の方からのいただいた個体、腹面が褐色を帯び始めています。
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種子島の海岸では幼貝はたくさん拾えましたが、成貝や亜成貝は×でした。
打ち上がらなかったのか、それともお守りで拾う人が多かったのでしょうか。
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幼貝の形や模様はヤクシマダカラによく似ています。
見分け方の表現は難しいのですが、浜で見たさいの雰囲気で分けていました。