信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

9月末の美ヶ原を散策

2023年09月30日 | 自然

美ヶ原長和町営駐車場に車を置き、美ヶ原高原の散策路を歩きます。
澄み切った秋空の下、牧歌的雰囲気の中で思いっきり深呼吸しました。


美ヶ原高原ホテル山本小屋近くの主、いつものポニーです
地面に鼻をつけて爆睡していたのですが、ニンジンでお目覚めです。


2000m級の高地とは思えない平らな広い草原です。
左側の奥が美ヶ原のシンボルでもある「美しの塔」鐘の塔です。


「塩くれ場」の横にハクサンフウロ1輪が咲いていました。
ノハラアザやマツムシソウなどもわずかに花を残していました。


王ヶ頭を目指し、塩くれ場で散策路を右側に進みます。
小高い丘の上には電波塔と王ヶ頭ホテルが見えます。


火山であったことを残すガレ場と烏帽子岩方面の展望です。
アルプス展望コース中の烏帽子岩まではここから40分ほどです。


歩き始めて50分ほど、電波塔や王ヶ頭ホテルが近づいてきました。
標高2034mに建ち、はるか遠方からもその位置を教えてくれます。


ホテルの横に咲く花はゴマナです。
建物の壁に守られているのか、この時期でも花が傷んでいません。


ホテルや電波塔に囲まれて御嶽神社があります。
山岳信仰の山だそうで、神像は御嶽山の方角を向いています。


この日の高原ハイクの締め、日本百名山のひとつ「王ヶ頭」に到着です。
奥が「王ヶ鼻」次回の楽しみです。
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渓流に涼む秋のみのり

2023年09月23日 | 山野草

渓流からの冷気とマイナスイオンで体力回復です。


コウグイスカグラの実も冷気に包まれ、赤く稔りました。


花期が夏から秋のオオヒナノウスツボは花から果実へと進みます。


渓流に涼むツルケマンです。


よく似たナガミノツルケマンの果実は種子が1列に入ります。


楽しい果実を稔らすノブキも渓流沿いが大好きです。


アオキランの花時、たくさんの種子を稔らせて欲しいものです。


花柄数、葉、この時期に葉腋にムカゴがないなどからタニミツバです。


タニミツバの果実、2個の分果は丸まると稔っています。


渓流沿いで元気に育ったハナイグチ、いよいよ秋のキノコの時期です。
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初秋を彩るリンドウ科

2023年09月16日 | 山野草

暑い日が続いていますが、山ではリンドウ科の花の季節になりました。
リンドウ属のリンドウ、花では副片、葉では縁のざらつきが特徴です。


リンドウ属のエゾリンドウ、花は茎頂と上部の葉腋に数段つけます。
花付きの良い種で、切り花用栽培種の多くは本種の系統です。


葉の縁はざらつかず、花冠の副片は目立ちません。
日があたると花冠の裂片を筒部とほぼ同じ幅で上に開きます。


リンドウ属のオヤマリンドウ、花はふつう茎頂のみにつけます。
葉の縁はざらつかず、花冠の副片は目立ちません。


日があたると花の裂片をわずかに開き、ほとんどすぼんだ状態です。
それでも昆虫は蜜に誘われ出入りしています。


リンドウ属のエゾオヤマリンドウ、茎頂に花をつけ明瞭に開きます。
日が当たらなければ花は開かずオヤマリンドウと見分けがつきません。


センブリ属のセンブリ、薬草で苦く、名は煎じて千回振出しても苦いからとか。
画像の株は日陰育ちで繊細ですが、日向で育つとずんぐり型です。


センブリ属のアケボノソウ、花弁の模様と色合いが絶妙で見とれます。
名の由来は、花弁の斑点を明けはじめた空に残る星に見立てたとか。


ハナイカリ属のハナイカリ、特徴的な形の花で見分けは容易です。
花の基の尖りは距、距がある花冠の形が船の碇に似ることからの名とか。


ツルリンドウ属のツルリンドウ、ふつう茎や葉裏は帯紫色で花は紫色です。
画像の花は白色、シロバナツルリンドウとされるもこともあります。

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9月の深沢川沿いの花

2023年09月09日 | 自然

小諸市と東御市を流れる深沢川は夏から秋にかけての花でにぎやかです。
この日のお目当てのひとつ、トリカブト属のレイジンソウです。


昆虫が入り込んだ先にはまだ若い雄しべの葯が見えます。
雌花の受粉体制が整ったので花の先を開いたのでしょう。


お馴染みのトリカブト属で、この辺りには多いツクバトリカブトです。
葉は3全裂し、花柄の全体に白い屈毛が密生します。


こちらも多く見られるトリカブト属のセンウズモドキです。
花柄の毛は長く開出し、上部には腺毛が混じります。


オタカラコウ、舌状花が5~9個で、根生葉の葉先はほぼ円形になります。
似たメタカラコウは、舌状花が4個以下で、根生葉は基部も先も尖ります。


岩の上に根をおろしたダイモンジソウが花の時期を迎えました。
5花弁で短い上側3弁と長い下側2弁が「大の字」状に開きます。


シソ科アキギリ属のキバナアキギリ、大きな黄色い唇形の花をつけます。
マメ科のヌスビトハギ、果実の形に由来するいかつい名ですが可愛い花です。


セリ科のシラネセンキュウが白色の花を開き始めました。
茎葉の節々が内側に曲がり(黄色←)、垂れ下がり状になるのが特徴です。


山菜として親しまれている地方もあるヤマゼリです。
セリモドキに似ますが、葉の鋸歯は明らかに違い、規則的に切れ込みます。


また、大散形花序の花柄は10本以下で、花序の径は小さめです。
総苞片や小総苞片の形も異なり、狭披針形で縁は膜質になり毛がありません。
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蝶、トンボ、カマキリ

2023年09月02日 | 自然

相変わらずの酷暑ですが、マツムシソウの花咲く季節になりました。
ここは標高2000mの池の平湿原、ベニヒカゲが吸蜜中です。


ベニヒカゲは長野県の天然記念物に指定されている高山蝶です。
湿原内の木道の上では獣の糞に群がり、ミネラル補給中です。


糞から舞い上がったベニヒカゲが、なんと・・・腕にとまりました。
汗をなめている様子・・ま、いいか・・どうぞ、どうぞ。


ところ変わって、秋野菜の畑耕しの最中に赤トンボに出会いました。
動かずにじっとしているので、スマホを取り出してパチリ。


翅の先端近くに褐色の帯があり、縁紋(えんもん)がピンクです。
日本で最も美しい赤トンボといわれるミヤマアカネです。


今年も家庭菜園のニンジンはキアゲハの楽園状態です。
終齢幼虫の姿が次々と見えなくなり、蛹になっているようです。


偶然にも手製の開きドア止めに蛹を発見しました。
毎日観察していたのですが、30日に見過ごすと31日にはもぬけの殻です。


庭のカイザイクの花に翅が新しくきれいなキアゲハが吸蜜に来ています。


ひょっとすると例の蛹からかえったチョウかも・・と、納得しています。


玄関前にカマキリがご来宅、こちらに気づきカメラ目線になりました。
4年前に長期滞在された “カマちゃん” の子孫かもしれません。
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