信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

スノーシュー始め

2015年01月24日 | 

このアトラス・エレクトラ・スノーシューとは4年のつきあいです。
小柄な体型の男性や女性向きのタイプで、私ども夫婦にはぴったりです。
軽くて丈夫、そして細いのでガニマタ感が少なく、歩きづらさはそれほではありません。
裏側に付いている刃(クランポン)は横、斜め、前にあり、広範囲に使えます。


ビンディング(靴をスノーシューに取り付ける器具)へのセットも容易です。
まず、靴の後を固定します。


靴を差し込み、黒い取っ手を引くと、ワンタッチで青いヒモが締まりセット完了です。


つま先部分が下に出るので、登りはつま先を雪面に食い込ませることができます。


登りには、かかとを高くするテールリフトを立てると楽々と登ることができます。


体重と荷物の合計が67kg程の重さで新雪に踏み入れてもほとんど沈みません。


今日は最高の好天日、山を目指して皆さん快調です。


万歳ポーズのオオカメノキの冬芽も昨晩の新雪で顔が隠れています。


湯の丸山山頂2101mからの眺めです。


帰りは、肥料の空き袋を尻に敷き、危なくない程度に尻滑りで下ります。
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葉痕の存在感

2015年01月17日 | 山野草

秋に葉を落とした落葉樹に寄り添い、葉痕に出会うことが冬の楽しみの一つです。
葉痕(ようこん)とは、落葉後に葉の柄が枝に着いていた所に残るあとです。
維管束の痕が、人や動物の顔を連想させ、画像のように存在感を見せる葉痕もあります。


オニグルミは楽しい葉痕の宝庫、若い枝はかわいい動物たちで大賑わいです。
うし、うさぎ、うま、ひつじ、さる、いぬなど十二支の半分は出てきます。


葉痕が作る面に冬芽が添い、可愛く手を上げたりすばらしい冠で飾ったりしています。
葉痕と冬芽は、その樹独特の形を作りますので、樹種を知る手がかりにもなります。


今年の干支は羊、オニグルミの枝には様々な表情の羊でいっぱいです。
若い枝には羊のように温かそうな毛もはえています。


変顔の羊、葉痕はひとつひとつ表情が異なり、全部の葉痕を画像に納めたいほどです。


庭のアジサイは素朴な人面葉痕、その上には大きな冬芽がついています。


山菜の王様タラノキ、幹をグルッと取り囲む大きな葉痕で、馬の蹄鉄形です。


荒れ地にはびこるクズ、この葉痕が作り出す表情は単純かつ複雑で『こけし』のようです。


外来種のニワウルシ、大きな葉痕が遠くからでもよく見えます。


ハリエンジュ(ニセアカシア)ですが、この表情はかなり強烈、すさまじい存在感です。
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岩に宿る緑の冬模様

2015年01月10日 | 山野草

朱塗り柱の布引観音堂と雪化粧した浅間山系、絶景スポットです。
布引渓谷は豪快な断崖絶壁、その岩肌には様々な植物が根付いています。


観音堂の裏山では、イワヒバやイワオモダカが葉を丸めて寒さをしのいでいます。
イワオモダカは常緑性の着生シダで、ほこ型の葉がオモダカに似ています。
各地で個体数の減少が心配されていますが、ここは観音様と自然に守られています。
左下の株は、目の高さで見ることができる秘密の場所に最近芽生えた個体です。


日陰の石垣にノキシノブが生えていました。
ノキシノブはイワオモダカと同じくウラボシ科に属する常緑性の着生シダです。
名の由来は、家の軒先に生育し、土が無くても堪え忍ぶということだそうです。
仲間との見分けは、葉の出方、胞子嚢群、葉身先端の形、葉柄の長さと色とのこと。


観音堂を見上げる岩は、ジャゴケとユキノシタに覆われています。
ジャゴケはゼニゴケによく似ていますが、ゼニゴケ目ジャゴケ科に属するコケ類です。


ジャゴケは、葉状体の表面に多角形の鱗を並べたような網状の模様が特徴です。
模様の中心にある灰色の点は気室と呼ばれ、似た仲間との区別の目安になります。


今日のお目当て、オシャグジデンダに出会いました。
本種もウラボシ科、秋に葉を出し冬緑性で夏に落葉する着生シダです。
覚えにくい名前ですが、発見地が社貢寺(しゃぐじ)という寺、テンダはシダの古名です。
葉は20cm程で、柄は細く鱗片はほとんど見られなく、葉裏には長毛があります。


最も分かり易い特徴は、乾燥時に葉の軸がくるりと巻いてゼンマイ状になることです。
乾燥と冬の寒さから身を守る智恵でしょうが、可愛さいっぱいです。
遠目にも丸まった葉は探しやすく、本種の存在を知ることができます。


この巻きが見たくて冬の布引渓谷を訪れます。
右下は胞子嚢群、葉の裏に中肋(真ん中の筋)と羽(葉片)の縁との中間に並びます。


仁王門前の石垣にオシャクジデンダを見つけ、カメラを向けました。
すると、どこからともなく、お猫様がおいでになり、なにやら話しかけてきます。


その後は、お猫様ペース、①から⑤を繰り返され、今日の植物観察は打ち上げです。

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清酒から清水へ

2015年01月03日 | 風物詩
2015年が始まりました。


1月3日は天下晴れの日になり、さい先の良い三が日の締めです。
浅間山麓に続く稲田の上には、崇高な山並みがそびえ立っています。


ここは弁天清水、小諸市の諸にある名水の湧出地です。
豊富な水量で、古くから庶民の生活用水として使われてきたそうです。


水源の環境を守る地元も皆様のおかげで、弁天清水ファンは絶えません。
なお、案内板には、滅菌消毒はしていない旨が書かれています。


石筒から勢いよく湧き出す名水、4㍑の焼酎ボトルをアッという間に満たしてくれます。
横ではお地蔵様が見守っています。


清水を湛える池は、バイカモの緑の葉が豊に繁り、清水度が抜群です。
正月恒例の清酒漬けの我が身、弁天清水で清め、明日からがんばります。
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