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業界最高年齢社長Halのゲーム日記 その244 古いものには味がある?編

2010-09-30 09:27:00 | ハードウェア
現在ではCRTモニタはもう殆ど使っている人はいないだろうが、つい7.8年前迄はCRT全盛だった。 現在ではモニタと言えば液晶のことで、CRTなどどこにも売っていない。

しかしその現在でも、「モニタはCRTがよい」という人がいるらしい。 理由は不明だが、味があるとか鮮鋭であるとか、なんらかの理由はあるのだろう。 CDとLPのようなものかも知れない。

デジタル全盛の現在でも、LPにはCDにない音と音の間の音があるという。 確かにデジタルはビットとビットの間には何もない。 又、LPなどのアナログレコードは、高音域の上限の音をすっぱり切ってしまうデジタルより、条件さえ許せば高音域迄再生できる。 よってLPにはCDにない音色があるというのだ。

しかしお立ち会い。 LPには大きな弱点がある。 致命的な弱点である。 それは、LPは使えば必ず劣化するというものだ。 レコードの溝をダイヤモンドの針がなぞる。 当然柔らかいレコードの溝は削られる。 ダイヤモンドで研磨してようなものだ。 その結果音質は、特に高音域は必然的に劣化する。 

最良の状態はせいぜい5回位迄という。 放送局などではレコードを使った回数をメモしていて、5回以上使ったレコードは大事な放送には使わなかったそうだ。

デジタルにない味のある音色というのは、劣化する以前のレコードにのみあるので、使い古して向う側が透けて見えるようなものには、そんな音質はありえないだろう。

CRTにしても、確かに液晶にはない深い色合いはあったと思うが、それも初期の状態の時だけだろう。 

通常真空管(CRTも真空管の一種)は、アノード(陽極)からカソード(陰極)へ電子流が飛ぶが、カソードからアノードへ電子流が飛ぶものもある。 これが「カソードレイチューブ」で、略称CRTとなる。

ところが真空管も使えば劣化する。 電子流の放射が次第に少なくなってくるのだ。 エミッション減、通称「エミ減」という現象である。 つまり10年も使い古したCRTはエミ減で性能はがた落ちの筈。

というわけで、「古いものには味がある」という表現は、かなりいい加減だというのが、今日のお話し。



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