ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年12月16日。経済を管理すること

2021-12-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月16日、雪ではなく雨が降っています。
 
 ベラルーシ大統領は、物価の値上がりや物資の不足が起きないよう、関係省庁に命令を出しました。
 両方とも一般市民の生活に直接影響を与える(目に付きやすい)ものなので、政府で何とか管理しようとしているわけです。

 欧米からの経済制裁発動中にもかかわらず、エストニアの港ではベラルーシの貿易品が往来しています。


 ウクライナとロシアの国境地帯で両軍が静かに睨み合っている状態が続いていますが、心配です。
 有事が起これば、ベラルーシはロシアを支援して援軍を送るでしょう。
 ウクライナはNATOに応援を頼むでしょうが、NATOが支援するでしょうか。
 
 中国が台湾をめぐり、リトアニアと国交断絶寸前にまで態度を悪化させているのも心配です。
 もっともベラルーシは絶対中国側につきます。
 最近はロシア軍と中国軍が、海軍同士日本海で合同巡視活動を行ったり、軍機が共同飛行を日本のすぐそばで行ったりしています。
 コロナ流行の騒ぎにまぎれて、日本人にとっては目立つニュースではないですが台湾をめぐって東アジアが緊張状態にあります。
 ロシアという大きな国の端と端でロシア軍が活発になっているのが気になります。ベラルーシも日本も絡んでいますから。
 西のウクライナ、東の台湾というように表現している報道もあるのですが、東アジア情勢の場合、陸続きの国ではないのが、大きな特徴ですね。
 
 またロシアの天然ガスを西側ヨーロッパが輸入しているのも、重要な要素です。熱エネルギーですから、生活に非常に必要なものをロシアから輸入しているので、問題回避のための話し方もトーンが違ってきます。
 ロシアからガスを輸入するためのパイプラインがベラルーシやウクライナを貫通していますが、そうならない新しいパイプラインバルト海経由の「ノルド・ストリーム2」がほぼ完成しました。ガスを後は通すだけです。しかし、なぜかそれをしない。まだガス栓をひねっていない。
 どうしてかと言うとウクライナが自国を通るパイプラインを使用することを許可していることによって得ている利益が減ってしまうからです。
 EUはロシアがウクライナに侵攻するのは反対で、つまりウクライナを支持したい。しかしウクライナを通さず、ノルド・ストリーム2を使ってガスを輸入すると、ウクライナへの経済支援ができなくなる。ロシアはガスを売り続けて豊かになる。ロシアがウクライナに侵攻したら、経済制裁を発動するとアメリカなどは牽制していますが、ノルド・ストリーム2を使うと、言っていることとしていることが合わなくなってしまうのです。だからガスをノルド・ストリーム2に通すことをまだ見合わせている状態です。
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者67万9873人。死者数5338人

2021-12-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月16日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は679873人になりました。一日の新規感染者数は1596人で減りました。そして新規検査数は25060件で昨日とほぼ同じなので、ようやく感染拡大のスピードが鈍ってきたようです!

 死者数は5338人です。新規死者数のペースは変わらず高いままです。

 671001人が回復しました。

 1074万件を超える検査数となりました。


 EUはベラルーシにワクチンを供給することを発表しました。経済制裁は発動中なのですが、ワクチンは別問題なのですね。

2021年12月16日。朝は道路が凍結

2021-12-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月16日。先日の雨で雪が溶けたのですが、夜間は気温が下がるので、朝は道路が凍結していて危ないです。

 ポーランドの国境警備隊が、領内の沼に落ちた不法入国者4人(イラクとシリアの難民)を救出しました。うち二人は入院。1日だけで29回の不法入国の試みがあったそうです。
 柵を乗り越えても沼にはまってしまう人がいるので、国境警備隊の人員を増やしてパトロールをしないといけない状況ですね。

 ベラルーシの難民収容所ではさらに400人が帰国に同意し、だんだんと空きが目立ってきました。

 約2000台の大型輸送トラックがベラルーシからリトアニアへ抜けるための検問所で順番待ちをしています。


 ベラルーシ大統領は自分の使命は戦争が起こらないようにすることだと述べました。よかった・・・。


 今年8月以降、1600人の外国人がベラルーシ国籍を取得しました。そのうち1400人がウクライナ人だそうです。

ベラルーシのコロナウイルス感染者67万8277人。死者数5322人

2021-12-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月15日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は678277人になりました。1日の感染者数は1765人でほぼ1000人増えました。ただ、新規検査数は26237件で前日の4倍以上です。つまり感染拡大のスピードは落ちました。
 
 死者数は5322人で、変わらず高い水準です。

 669068人が回復しました。

 1071万件を超える検査数となりました。

 

ベラルーシのコロナウイルス感染者67万6512人。死者数5305人

2021-12-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月14日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者は676512人です。1日の新規感染者数はたったの778人です! ヤッタ~! ついに1000人以下です! と思ったら、新規検査数は5884件で昨日の半分です。それなら単純計算で新規感染者数も500人ぐらいになっていないとおかしいですよね。

 死者数は5305人で、新規死者数は多いままです。

 667041人が回復しました。

 1069万件を超える検査数となりました。

2021年12月14日。また判決

2021-12-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月14日、野党リーダー、チハノフスカヤ氏の夫、セルゲイ・チハノフスキー氏の判決が出ました。更生施設に18年収容されます。この更生施設とは、日本の少年院と刑務所の間にあるような施設です。
 厳しくない更生プログラムと厳しいプログラムと2種類ありますが、チハノフスキー氏の場合は厳しいほうです。
 おそらく、独房に入れられる。家族との面会の機会が少ない。強制労働をさせられる(懲役)・・・と思われます。
 社会秩序を乱したなどの4つの罪状が裁判では問われました。
 妻子はリトアニアで、おそらくリトアニア政府により安全が保証されている場所で暮らしていると思われます。

 チハノフスキー氏は政治ブロガーで、去年の大統領選挙に立候補しようとしていたのですが、立候補手続きをする前に逮捕されました。その後、妻のチハノフスカや氏が立候補しました。


 25年間、大統領選挙管理員会長をしていたエルモシナ氏が辞任しました。
 大統領は時期選挙管理委員会長に教育相のカルペコ氏を任命しました。

 

 

2021年12月13日。難民受け入れか

2021-12-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月13日、トルコのテレビ局による取材で、ベラルーシ大統領は、国内の難民について、
「難民が希望する方向で進めたい。国境を越えたい(ベラルーシを出国しEU圏内に入りたい)のであれば、それを支援する。帰国も勧めており、すでに2000人が帰国した。もし、ベラルーシに残りたいのなら、難民を対象とした法律があるので、それに則り対処する。」
と希望者にはベラルーシ国内での受け入れも可能性があると述べました。

 これからベラルーシに大勢の難民が居住するようになるかもしれません。
 ベラルーシは労働人口が急激に減少しているので、難民は労働力になるかもしれません。ただ言葉の問題があります。宗教の問題もありますが、ベラルーシ国内にはすでに一定数のイスラム教徒がいるので、受け入れの下地はあります。
 極端な人種差別ももともとない国なので、あっさり受け入れられるのではないでしょうか。
 中国人ですらこんなにたくさん受け入れていますからねえ。中国人は難民ではないですが。

 ベラルーシで立ち往生している難民も、ベラルーシでも難民保護をしてくれるのなら、と居住を望む人が出てきてもおかしくありません。

 ベラルーシ政府はすでに156トンの支援物資を難民のために用意した、と発表しています。 
 このために国の予算を使い続けるより、帰国してもらうか、働いてベラルーシに税金を納めてもらうかのほうがよっぽど助かるでしょう。

 治安が悪化するのでは? とかテロリストが混ざっていないか、などと心配するベラルーシ人はあまりいません。それより、「難民がベラルーシでちゃんと働くかなあ?」という意見の人が多いです。

 難民収容所となっている物流センターではまたデモ集会が起こりました。ポーランド側の国境地帯でクルド人の4歳の女の子が2日前から行方不明になっているからです。
 ポーランド側は、悲観的な見解が報道され、難民たちはとにかく探してほしいと訴えています。
 日本だったら、こういうニュースが出ると、「親がちゃんと見てないから。」と批判する人が多いですね。
 しかし、氷点下の森の中で4歳の女の子が行方不明とは・・・早く見つかってほしいです。
 EUへ行くぞ、と親に手を引かれ、ポーランドとベラルーシの間の森で行方がわからなくなる運命だなんて、悲惨です。誰に責任があるのか・・・と思います。
 デモ集会では、「国連は何をしているんだ?」という声も上がっています。しかし、私の感覚では、こんなときにこんなところで国連を批判するのは虚しいです。とにかく自分たちの意見をデモ集会でいいたくなる心理は分かるのですが。 

ベラルーシのコロナウイルス感染者67万5734人。死者数5289人

2021-12-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月13日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は675734人になりました。1日の新規感染者数は1011人で、大幅に減りました! が、いつものように月曜日の幻想のようです。新規検査数も13870件で大幅に減りました。

 死者数は5289人です。

 666249人が回復しました。

 1068万件を超える検査数となりました。


 ベラルーシ保健相は第4波ピーク時、病院では通常より酸素が5倍必要だった。(しかしちゃんと供給でできた。)ピークのときも集中治療室は満杯にならなかった。(医療崩壊は起きなかった。)と報告しました。つまり、医療従事者は困難な時期もちゃんと乗り越えたということですが、集中治療室が満杯にならなかったというのは、別の見方で見ると・・・


2021年12月12日。輸入品

2021-12-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月12日。ますます夜が長く昼が短くなっています。

 ベラルーシからポーランドへ国境を越えようとした難民が投げた石がポーランドの国境警備隊の顔に当たり、怪我を負いました。

 ポーランド側の発表ではベラルーシ側から国境を超えて発砲があったそうです。

 すでに3500人を超える難民がイラクへの帰国便に乗って帰国しました。

 来年の1月1日からEU、アメリカ、カナダ、アルバニア、イギリス、アイルランド、マケドニア、ノルウエー、モンテネグロ、スイスからの食料品の輸入が禁止されることになりました。

 日本はこのリストに入っていないのですが、もともとベラルーシに食品をほとんど輸入していませんから、何も問題にはならないです。
 食料品のことなので、これからはベラルーシの友好国からの輸入が増やして不足しないようにするでしょう。
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者67万4723人。死者数5276人

2021-12-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月12日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は674723人となりました。1日の新規感染者数は1474人です。大幅に減りました。新規検査数は23016件とやや増えたので、ようやく第4波収束か?と思えます。

 死者数は5276人です。

 665432人が回復しました。

 1067万件を超える検査数となりました。
 

2021年12月11日。雨で雪が溶ける

2021-12-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月11日、昨日からの雨で雪が溶けました。

 まだベラルーシ国内にいる難民ですが、滞在(立ち往生)が長引き、妊婦だった人がベラルーシで出産しています。 12月9日には一人目が生まれ、10日は2人が帝王切開で生まれました。まだ5人の妊娠中の女性がすでに病院に入院中です。あの物流センターでは出産できないでしょう。(まあ、世の中いろんなところで子どもを産んでいる人がいますけど。)
 出産間近な人は、帰国便がありますよと言われても乗っていられないですね。
 他にもやっぱりまだベラルーシにいる人もいて、EU圏内にいる親戚の元に行きたいという願いがあるのだそうです。
 そうすると、せっかくベラルーシまで来たんだし、戻りたくないと思ってしまうのでしょうね。

 昨日の夜も28人の難民グループがポーランド国境を強行突破しようとしたそうです。
 この天気の悪い中、夜中に何とか塀を乗り越えようとしています。

 チェコからも軍人が応援に来て、国境地帯の警備を手伝っています。

 
 ベラルーシは国内にある小麦を国外に出すことを禁止しました。一時的な措置だそうです。ただベラルーシは小麦がほとんど育たないので、小麦そのものをカザフスタンなどから輸入しています。

ベラルーシのコロナウイルス感染者673269人。死者数5261人

2021-12-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月11日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は673269人になりました。1日の新規感染者数は1837人です。また増えました。一日の新規検査数は22582件で減ったのですが。

 死者数は5261人です。

 663455人が回復しました。

 1064万件を超える検査数となりました。


 

2021年12月10日。難民の受け入れ

2021-12-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月10日、ポーランドとの国境地帯にある物流センター(難民収容センター)を訪れたベラルーシ国会議長は、収容されている難民たちに対して、ベラルーシ国内での居住の可能性があると述べました。
 難民がベラルーシで働きたいのであれば、住居も与えられるそうです。
 ベラルーシはあちこちで人手不足が続いているので、外国人でも職種によっては就労できるでしょう。
 問題は言葉の壁ですね。もっとも今までもベラルーシは大勢の中国人を受け入れているので、外国人が入ってくるのは、特に国策であれば受け入れるでしょう。
 ただ宗教の問題は残っていますね。どうなるでしょうか。
 収容センターで食べ物や毛布などを国の予算であてがうのを続けるより、自力で働いてもらいましょう、というのが政府の本音ではないかと思います。
 一方で今日も400人の難民が帰国便に乗ってイラクへ戻る予定です。ベラルーシに残るのは希望していないんですね。
 
 今月8日ポーランドは80人のベラルーシ人を受け入れたことを発表しました。主に野党メンバーあるいはそれを支持する人たちです。
 イスラムの難民は入国させないのに、ベラルーシ人はポーランドへ出国しています。


 EUによる対ベラルーシ経済制裁のため、リトアニアの税関がベラビア航空の貨物を税関に留めていて、ベラルーシ国内に入れることができなくなっています。
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者67万1432人。死者数5245人

2021-12-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月10日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は671432人になりました。とうとう67万人台です・・・。
 1日の新規感染者数は1801人でまた増えました。新規検査数は25388件です。
 
 死者数は5245人で、新規死者数も減りませんね・・・。

 661296人が回復しました。

 1062万件を超える検査数となりました。

 ベラルーシでは風邪やインフルエンザが流行し始めています。多くは子どもだそうです。
 

2021年12月9日、管制官が亡命か

2021-12-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 今年5月に起きたライアンエアー緊急着陸事件の関係者がポーランドに事実上の亡命をしたようです。

 事件当日、ミンスク国際空港の管制塔で働いていた男性管制官が、ベラルーシを出国し、ポーランドに入国しました。そして今日、ニューヨーク・タイムズにこの管制官の証言が載りました。(英語版のニューヨーク・タイムズの記事を読みたい方は検索してください。私からはリンクは貼りません。)
 その男性の名はオレグ・ガレコフ。グルジア人で、ベラルーシ人と結婚しており、ミンスクの管制塔で働いていたそうです。6月から出勤しておらず、その頃すでにベラルーシから出国していたようです。

 ICAOが現在もこの事故の詳細を調査中ですが、ということは、この男性にベラルーシ国内では調査していないことになりますね。
 半年経った今になってポーランドの諜報機関に証言し、それが英語に翻訳されニューヨーク・タイムズによって今日、報道されたことになっています。

 ライアンエアーはベラルーシ領空を飛行中、爆発物が仕掛けられている可能性があるという連絡を受けたので、ベラルーシのミンスク空港に緊急着陸したのですが、このガレコフという元管制官によると、この爆発物の情報そのものがベラルーシ政府による捏造だそうです。
 やっぱり指名手配中だったプロタセヴィチ氏の身柄確保のためだったかと思われますね。

 しかし、ベラルーシ運輸省は、ニューヨーク・タイムズの記事は、専門家ではない一般人読者向けに書かれているもので、内容がまちがっていると主張しました。

 ミンスク空港に着陸することを決定したのはライアンエアーのパイロットだとしています。要するにベラルーシ側は強制していないということです。
 ベラルーシ運輸省航空局は、このパイロットが「私がミンスクへの着陸を決めました!」と声を上げてほしいとも要求しました。

 この元管制官のガレコフという人物が、直接パイロットとのやり取りを行った管制官だったのは間違いないようです。
 つまり、ニューヨーク・タイムズが作り上げた想像の人物ではないということです。
 おそらくポーランド国内の安全な場所にいるのだと思います。
 ベラルーシ運輸省航空局側は、ガレコフ氏がポーランド当局側に証言を強要された可能性もあると述べています。

 またベラルーシ運輸省はICAOに必要な書類や証言などは全て提出済みとしています。