ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年12月13日。難民受け入れか

2021-12-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月13日、トルコのテレビ局による取材で、ベラルーシ大統領は、国内の難民について、
「難民が希望する方向で進めたい。国境を越えたい(ベラルーシを出国しEU圏内に入りたい)のであれば、それを支援する。帰国も勧めており、すでに2000人が帰国した。もし、ベラルーシに残りたいのなら、難民を対象とした法律があるので、それに則り対処する。」
と希望者にはベラルーシ国内での受け入れも可能性があると述べました。

 これからベラルーシに大勢の難民が居住するようになるかもしれません。
 ベラルーシは労働人口が急激に減少しているので、難民は労働力になるかもしれません。ただ言葉の問題があります。宗教の問題もありますが、ベラルーシ国内にはすでに一定数のイスラム教徒がいるので、受け入れの下地はあります。
 極端な人種差別ももともとない国なので、あっさり受け入れられるのではないでしょうか。
 中国人ですらこんなにたくさん受け入れていますからねえ。中国人は難民ではないですが。

 ベラルーシで立ち往生している難民も、ベラルーシでも難民保護をしてくれるのなら、と居住を望む人が出てきてもおかしくありません。

 ベラルーシ政府はすでに156トンの支援物資を難民のために用意した、と発表しています。 
 このために国の予算を使い続けるより、帰国してもらうか、働いてベラルーシに税金を納めてもらうかのほうがよっぽど助かるでしょう。

 治安が悪化するのでは? とかテロリストが混ざっていないか、などと心配するベラルーシ人はあまりいません。それより、「難民がベラルーシでちゃんと働くかなあ?」という意見の人が多いです。

 難民収容所となっている物流センターではまたデモ集会が起こりました。ポーランド側の国境地帯でクルド人の4歳の女の子が2日前から行方不明になっているからです。
 ポーランド側は、悲観的な見解が報道され、難民たちはとにかく探してほしいと訴えています。
 日本だったら、こういうニュースが出ると、「親がちゃんと見てないから。」と批判する人が多いですね。
 しかし、氷点下の森の中で4歳の女の子が行方不明とは・・・早く見つかってほしいです。
 EUへ行くぞ、と親に手を引かれ、ポーランドとベラルーシの間の森で行方がわからなくなる運命だなんて、悲惨です。誰に責任があるのか・・・と思います。
 デモ集会では、「国連は何をしているんだ?」という声も上がっています。しかし、私の感覚では、こんなときにこんなところで国連を批判するのは虚しいです。とにかく自分たちの意見をデモ集会でいいたくなる心理は分かるのですが。 

ベラルーシのコロナウイルス感染者67万5734人。死者数5289人

2021-12-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月13日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は675734人になりました。1日の新規感染者数は1011人で、大幅に減りました! が、いつものように月曜日の幻想のようです。新規検査数も13870件で大幅に減りました。

 死者数は5289人です。

 666249人が回復しました。

 1068万件を超える検査数となりました。


 ベラルーシ保健相は第4波ピーク時、病院では通常より酸素が5倍必要だった。(しかしちゃんと供給でできた。)ピークのときも集中治療室は満杯にならなかった。(医療崩壊は起きなかった。)と報告しました。つまり、医療従事者は困難な時期もちゃんと乗り越えたということですが、集中治療室が満杯にならなかったというのは、別の見方で見ると・・・