ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年12月9日、管制官が亡命か

2021-12-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 今年5月に起きたライアンエアー緊急着陸事件の関係者がポーランドに事実上の亡命をしたようです。

 事件当日、ミンスク国際空港の管制塔で働いていた男性管制官が、ベラルーシを出国し、ポーランドに入国しました。そして今日、ニューヨーク・タイムズにこの管制官の証言が載りました。(英語版のニューヨーク・タイムズの記事を読みたい方は検索してください。私からはリンクは貼りません。)
 その男性の名はオレグ・ガレコフ。グルジア人で、ベラルーシ人と結婚しており、ミンスクの管制塔で働いていたそうです。6月から出勤しておらず、その頃すでにベラルーシから出国していたようです。

 ICAOが現在もこの事故の詳細を調査中ですが、ということは、この男性にベラルーシ国内では調査していないことになりますね。
 半年経った今になってポーランドの諜報機関に証言し、それが英語に翻訳されニューヨーク・タイムズによって今日、報道されたことになっています。

 ライアンエアーはベラルーシ領空を飛行中、爆発物が仕掛けられている可能性があるという連絡を受けたので、ベラルーシのミンスク空港に緊急着陸したのですが、このガレコフという元管制官によると、この爆発物の情報そのものがベラルーシ政府による捏造だそうです。
 やっぱり指名手配中だったプロタセヴィチ氏の身柄確保のためだったかと思われますね。

 しかし、ベラルーシ運輸省は、ニューヨーク・タイムズの記事は、専門家ではない一般人読者向けに書かれているもので、内容がまちがっていると主張しました。

 ミンスク空港に着陸することを決定したのはライアンエアーのパイロットだとしています。要するにベラルーシ側は強制していないということです。
 ベラルーシ運輸省航空局は、このパイロットが「私がミンスクへの着陸を決めました!」と声を上げてほしいとも要求しました。

 この元管制官のガレコフという人物が、直接パイロットとのやり取りを行った管制官だったのは間違いないようです。
 つまり、ニューヨーク・タイムズが作り上げた想像の人物ではないということです。
 おそらくポーランド国内の安全な場所にいるのだと思います。
 ベラルーシ運輸省航空局側は、ガレコフ氏がポーランド当局側に証言を強要された可能性もあると述べています。

 またベラルーシ運輸省はICAOに必要な書類や証言などは全て提出済みとしています。
 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者数66万9631人。死者数5227人

2021-12-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年12月9日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は669631人になりました。1日の新規感染者数は1738人で、っ前日とほぼ同数です。新規検査数は26322件でやや減りました。
  
 死者数は5227人です。

 659224人が回復しました。

 1060万件を越える検査数となりました。

 すでに303万人が2回目のワクチン接種を終えました。全人口の32%に当たります。1%増やすのに2,3日かかっています。
 政府の目標60%に到達するのにあと2ヶ月はかかりそうです。