ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年6月19日。ウクライナ侵攻から482日目

2023-06-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年6月19日。
 ベラルーシは日中、雨が降って気温が下がりました。
 でも私の職場があるところでは全く雨が降らず、蒸し暑いまま。
 そして、ふとベラルーシのネットニュースを見たら、自宅の近くの道路が冠水している画像が目に飛び込んできてびっくりしました。そこだけ集中豪雨が降ったみたいです。
 こういう画像を見ると、日本で大雨の被害を受けた地域のニュースや、ウクライナのダム決壊のせいで浸水した町や村の動画を見たことを思い出し、心臓に悪いです・・・。
 ニュースによると風で木が止めてあった車の上に倒れたり、直径2センチぐらいの霰が大量に降りました。


 国連は今日、ダムの決壊で洪水が発生したヘルソン州で、ロシアが支配地域への人道支援物資の搬入を今なお妨害しているとして非難しました。
 ロシアが支配している地域に住んでいると言うだけで国際支援を受けることができないとは・・・。

 この地域を占領していたロシア軍部隊ではすでにコレラが発生したという外信報道が出ている。

 その占領しているロシア軍の相当数がコレラが疑われる症状により軍病院に入院し、そのうち数人が死亡したとウクライナのメディアが伝えています。
 今月15日にウクライナ保健相はBBCのインタビューで、
「カホウカダム崩壊で下水とごみなどがドニプロ川に流れ込み、汚染水準が正常基準値より2万8000倍高まった」
と述べています。実際にウクライナ環境当局の調査の結果、南部地域の上水道からコレラ菌や大腸菌などが発見されました。


 今日、ベラルーシで小児性愛者に対する強制治療に関する法律が承認されました。
 まず、小児性愛者が性犯罪を犯すと、その罪に対して刑罰を受け、さらに矯正するための治療(去勢を含む)を受けます。
 この治療方法は、心理カウンセリングといった初歩的なものもありますが、それでも矯正できなかった場合、化学的治療という方法も採ってよい、ということです。
 化学的治療とは何かというと、薬品を使うということです。
 使用される化学成分が何なのか詳細は不明です。ただ、ベラルーシ人にとって「手頃な価格」だと強調しているので、小児性愛者(患者)がその薬品代を払わないといけないようです。

 ベラルーシは同性愛者にとっても厳しい国なので、小児性愛者と同じように、同性愛者がもし犯罪を犯したら、同様に矯正治療を受けさせられる可能性があります。
 また今まで日本のように消極的だった学校での性教育ですが、これから必修科目にすると決定しました。
 その報道を聞いていると、詳しく内容を知っているわけではないので、はっきりしませんが、何となく「子どもが大きくなって、小児性愛者や同性愛者にならないようにする教育をする」ように感じました。
 日本だと性教育の中で「性被害にあわないようにするにはどうするか。あったときにはどうしたらいいか」を教えると思うのですが。
 
 また過去に性犯罪を犯し、有罪判決を受けた前科者は、居場所が分かる電子ブレスレットを強制装着させるという対策法も審議され始めました。
 ベラルーシの社会はこれからどうなるのでしょうか。
 日本人からすると、ベラルーシは独裁の管理社会だの監視社会だの自由がないなどと批判的に見る人が多いと思います。
 しかし、性犯罪者の居場所を近くにいる子どもや女性に教えてくれるブレスレットを強制的に装着させよう(性犯罪者には自由も権利もないし、どこにいようが管理・監視される)という厳しい法律には賛成する日本人が多いのではないでしょうか。特に女性。


 今日の午後11時頃から変な音が外から聞こえてきます。もう夜中の12時なんですが。
 ゴロゴロという音なので、雷が鳴っているのかと思ったのですが、何かが爆発しているような音にも聞こえ、神経に刺さります。
 たぶん夜中の軍事演習の音が意外と遠くまで聞こえているということだと思います。