ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

壺井栄ロシア語訳作品集をビテプスク市立図書館に寄贈しました

2023-06-08 |   壺井栄
 6月8日、壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」をビテプスク市立図書館に寄贈しました。
 ビテプスクには市立の図書館が多くあるのですが、その中でも日本文化の紹介に力を入れているビテプスク市立外国文学図書館、中央市立図書館をはじめ、合計11の図書館に1冊ずつ寄贈することになりました。
 6月8日にビテプスク市立外国文学図書館訪問し「二十四の瞳」の他、ANT広島さんから頼まれていた広島の原爆や平和についての絵本など、直接手渡ししました。
 この外国文学図書館も別の場所に移転しましたが、変わらずたくさんの外国語文学、教科書、辞典が数多く所蔵されており、英語の授業、毎週日曜日には多言語カラオケなどの場として市民に活用されています。

 今回の寄贈式には地元の高校1年生が出席してくれました。
 ベラルーシの高校は2年間しかないので、来年の今頃はちょうど卒業式。そして高校1年生の男子は6月は軍事教練に行きます。(女子は応急手当の仕方を勉強します。)
 高校卒業後、大学に進学しなかったら、男子は兵役義務で、秋から徴兵されます。
 1年後、この人たちはどうなっているのかと思いながら「二十四の瞳」の話をしました。

 出版に当たり、ご協力してくださった日本の皆様に厚くお礼申し上げます。
 ビテプスク(日本人にとっては画家のマルク・シャガールの生誕地で有名と言ってもいいでしょうか。)の市民に壺井栄文学が読みつがれていくと思います。
 

 
 



 

2023年6月8日。ウクライナ侵攻から471日目

2023-06-08 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年6月8日。
 今日はビテプスクの図書館へ壺井栄の「二十四の瞳」を寄贈しに行ったのですが、行く途中、朝ミンスク市内を移動していると、勝利広場に警察や軍服の人が集まっていて、そばの植え込みの中を金属探知機で調べていました。
 きっと政府のお客さんがベラルーシへ来るんだろうなと思っていたら、案の定、ロシア大統領の最側近として知られるパトルシェフ安全保障会議書記がベラルーシを訪問したことがニュースになっていました。ベラルーシ大統領と会談したのですが、その大統領は明日、ソチへ行ってロシア大統領と対面会談すると今日、公表されました。


 ウクライナ大統領は今日、ヘルソン州のカホフカダム決壊の被災地を視察しました。ウクライナ政府はその直後、ヘルソン市中心部とその周辺がロシア軍の攻撃を受け、1人が死亡、救急隊員ら18人が負傷したと発表しました。
 
 ノバカホフカ市のロシア側当局によると、5人が溺死。
 ドニプロ川対岸にあるロシア支配地域の当局は、ウクライナの砲撃によって避難中の住民2人が死亡したと述べています。

 ウクライナ側でも、南部ミコライウ州で避難を拒んだ男性1人(53)が死亡し、犠牲者は計6人となりました。

 ノバカホフカ市では水が引くのは1週間後ぐらいではないかと言う予測が出ています。
 そして、水が引いた後に水死体が発見される可能性もありますね。

 ロシア占領下のヘルソン州オレシキ市では、住民120人が低体温症で市の病院に運ばれました。同市は9割が冠水。ロシアの占領下なのに、ロシア側が住民を避難させることはなかったそうです。
 ウクライナ大統領は7日、ロシア側は住民の避難に「完全に失敗した」と非難。赤十字国際委員会や国際機関に対し水や食料、医療の支援を呼びかけています。