ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年12月19日。ウクライナ侵攻から300日目

2022-12-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年12月19日。
 今日は朝焼けがきれいでした。しかしそれは冷え込むということで、ミンスクは気温がマイナス10度でした。
 
 今日はロシア大統領がベラルーシを訪問するというので、ニュースを見ていたら、ロシア国防相がベラルーシ訪問、そして両国外相が会談、という報道が目に入ったので、あれ?ロシア大統領は?と思っていたら、ベラルーシ大統領とその三男が滑走路でロシア大統領を出迎えました。
 ベラルーシ新外相にとっては初の外相会談でした。

 いよいよロシアから圧力をかけられて、ベラルーシ軍が参戦させられるのでは、と心配されていましたが、両国は合同軍事演習の練習を続けることやで新しい軍事装備を共同で作ることに合意しただけでした。
 そして早速今日、ロシア国防省は、ベラルーシ国内に駐留しているロシア軍がベラルーシ領内で大隊戦術演習を行うと発表しました。
 またロシア大統領は、ベラルーシの大統領からベラルーシ空軍戦闘機パイロットの訓練を任されたことや、戦闘機は「特別な弾頭を備えた空中発射弾薬を使用できるようにすでに再装備されている」とも述べました。
 つまり、ベラルーシ空軍の戦闘機には核兵器を搭載できるように改良されていて、操縦するパイロットのほうもそれに合わせた任務を遂行できるように、(ロシアにより)訓練される、ということです。
 ベラルーシの戦闘機に核兵器を載せて、そしてどこへ飛ばそうというのでしょうか。

 ベラルーシ大統領はこの戦闘機は以前からベラルーシに配備されており、もちろんロシアから受け取ったものであり、今回の決定にも謝意を述べました。
 また今回の両国の決定についてい人々(両国民)は高く評価してくれるだろうとも述べました。
 今回の首脳会談ですが、安全保障問題より、経済問題のほうが最優先だったそうで、エネルギー問題やハイテク産業などの広範囲に渡っての両国は協力関係にあり、両国の貿易額は30%も増加して、驚異的伸び率だと高く評価しています。西側からの経済制裁も何のその。というイメージ作りかもしれません。

 また懸念されているロシアによるベラルーシ併合について会談後、記者からの質問に答える形で、ロシア大統領は「ロシアは誰であれ併合することに関心はない」とし、ロシアがベラルーシを併合するとの見方は「悪意を持った者」が流すデマだと主張しました。
 このように平穏な会談に終始していました。


 今日も朝からウクライナ各地でインフラ施設への攻撃があり、停電が続いています。