電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ドビュッシー「前奏曲集第1巻」を聞く

2006年03月29日 21時03分49秒 | -独奏曲
このところ、陽気がだいぶ良くなってきたので、ドビュッシーの「前奏曲集第1巻」を聞いている。ミシェル・ベロフのピアノで、DENON COCO-70534というCDだ。以前にも書いたことがある(*)が、私がドビュッシーのピアノ音楽に親しんだのは、ずっと昔に千円盤LPでマグダ・タリアフェロの演奏を通じてだった。ただ、いかんせん録音が古かった。ピアノの低音がびんびん響くような、鮮明な録音であればなぁ、と残念に思ったものだ。この演奏は、1994年から95年にかけて、スイスのラ・ショー・ド・フォンでデジタル録音されたもので、お馴染みの「亜麻色の髪の乙女」などは比較的ゆったりと奏されており、ドビュッシーの不思議な響きを実に鮮明にとらえている。

ミシェル・ベロフというピアニストは、FM放送で聞いた、オリヴィエ・メシアンの曲の演奏で知るようになったと記憶している。当時は、それほどフランス音楽に惹かれることはなかったので、特に注目することもなかった。先日、知人の結婚披露宴に出かけた際に、たまたま購入してきたものだ。通勤のカーステレオ向きの音楽ではないが、自宅で静かに楽しむにはとてもいい。

昨日は職場で送別会を開いてもらい、勢いでだいぶ飲んだ。いい職場で、幸せだったと思う。

(*):録音データを調べる
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2 コメント

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ベロフのドビュッシー (望 岳人)
2006-04-01 08:17:21
narkejpさん おはようございます。



私もベロフは、メシアンのスペシャリストとして知りました。何でもすでに10歳にもならないうちからメシアンを愛好していたというのですから私のような平凡人には驚異でした。



EMI盤の前奏曲の第一集と第二集が一枚に入っているお徳用盤のベロフの古い方の録音のCDを聴いています。ミケランジェリの前奏曲集を知ってからこちらを聴いたのでついそれと比較してしまうのですが、DENON盤も聴いてみたいですね。



長らく右手の故障で苦しんだようですが、数年前のサイトウキネンフェスティバルにも登場するなど復活されたようでよかったと思いました。
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望 岳人 さん、 (narkejp)
2006-04-02 21:18:54
コメントをありがとうございます。ミシェル・ベロフは、

>長らく右手の故障で苦しんだようですが、

とのことですが、そうだったのですか。ピアニストの職業病なのかもしれませんね。DENONのこの録音、とてもすてきです。

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