電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

友人は多いほど良いのか?

2011年06月14日 06時02分21秒 | Weblog
友人は、多いほど良いのでしょうか。幼稚園や保育所では、「みんなおともだち」と教えられますし、小学校でも「友達が多い、明るい子」を理想とされると思います。若者向けのドラマなどでは、「あいつ、友達少ないんだろうな・・・」というセリフは、否定的なニュアンスです。

ところが、亡父の生前、私が高校生の頃に「お前は友達が少なくて良いな。」とつぶやいたことがありました。逆じゃないの?といぶかしく思ったためか、よく覚えています。それまで接してきた普通の常識とは逆の見方で、やけに新鮮でした。何のことはない、自宅があまりに田舎なものだから、友人がやってきてたむろするようなことがなかっただけなのかもしれませんが(^o^;)>poripori

では、友人は多いほど良いのか?これについては、全然いないのも寂しいけれど、多いから良いというものでもないような気がします。営業マンならば、知人友人の数は商売に直結するため、多いほど良いのでしょうが、きちんと義理を果たして交際するには、親子二代の冠婚葬祭だけでもかなり大変です。当方、近隣地域在住の高校の同級生と、毎年1~2回、一席設けており、もう10年以上になりますが、その人数は平均して十数名です。その中でも、互いの自宅を行き来するほどの間柄は数名のみ。変わらずおつきあいいただいていることに感謝しております。四捨五入して60年(^o^;)の人生を振り返ると、良い友人を得ることは大切だが、友人が多いほど良いとは限らないのではないか、というのが正直なところです。

むしろ、幼稚園や保育所の「みんなおともだち」や小学校の教育の理念は、集団生活、共同生活への適応のために、わがままを抑え、集団と行動を共にすることができる、そういう目的のための便宜的なものとして掲げられている、という面もあるのではないかと思います。

本日の記事は、友人が少ないのではないかと悩む中学生のために、ちょいと違う視点を提供するためのものでした。こんな考えの大人もいる、ということを知ってもらえたら、幸いです。


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8 コメント

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Unknown (パスピエ)
2011-06-14 19:36:01
何事も程々がよろしいかと思います
無いのも困りますが、多すぎるのもどうなのでしょう?
身近なものではCD
未聴の山よりも
数は少なくとも聴きこんだものだけを所有している方が素敵かと思いますが。。。
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パスピエ さん、 (narkejp)
2011-06-14 21:13:19
コメントありがとうございます。亡父の記憶で、ふと思い出すことがあったもので、こんな記事を書きました。ほんとに、何事にも徹底することが必ずしもよいとは限らず、実際はほどほどにするのが良い場合も少なくないのでは、と思います。
若いうちは、徹底してやってみるのも経験の内ですけどね(^o^)/
当方のCDは、そもそも「未聴の山」になるほど多くはありませんし(^o^)/
>数は少なくとも聴きこんだものだけを所有している方が素敵かと思いますが。。。
まったく同感です。
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なるほど (うに・木島由美子)
2011-06-14 21:50:03
お父様のご意見も斬新で素敵ですね♪

元来の性格からして広く浅くの付き合いが出来ないので、友人は少なくていいとずっと思っています。けど、学校で「みんななかよく」と押し付けられるのがものすごく嫌でした。

我が家の中学生もおんなじような傾向を持っているので、別に無理しなくてもいいんじゃないかと思っています。
確かに「みんななかよく」という言葉は、わがままを抑えて集団行動が出来るように仕向ける言葉なんですね。でも自分を曲げてまで「みんな」と「なかよくしなくてはならない」ことではないと思います。

友人の数は少なくても、本当の意味で親しいひとにお付き合い頂けるのであれば、人生は豊かに過ごせると思ってます…。

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うに・木島由美子 さん、 (narkejp)
2011-06-15 06:01:09
コメントありがとうございます。ベートーヴェンと集団行動とを併置してみると、なんだか笑い出しそうですね。オーケストラの人たちは集団生活に適応できていると思いますが、画家や作家も難しそうに思います。学者にも適応が難しい人が多いのかな?某電力会社には、過剰適応の人が多かったのでしょうか(^o^;)>poripori
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ありがとうございます (koharu)
2011-06-16 15:15:40
うちの息子は、他のみんなと興味の対象がずれていたのせいか(というよりも本好きが過ぎるせい(笑))、幼稚園小学校とも、他人と馴染むのが難しかったようです。 
そんな子供をもつ母親の私も、時に先生を始めとした他の大人から、「困ったね」的なことを言われておりましたので、こういった意見をお持ちのお父さまがいてくださって、とてもありがたいです。
お友達が沢山いるお子さんを羨ましく思えたこともありましたが、少数でいるほうが落ち着く子供たちもいて、結局、どちらがいいかという話でもないのようだと最近は思っております。
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koharu さん、 (narkejp)
2011-06-16 20:45:16
私も、子供の頃に、「小学校の図書室の本を全部読破した」という伝説を作ったらしく、いっぷう変わった子供だったようです。本人は、まったく普通だと思っていたのですが(^o^)/
アルセーヌ・ルパンのシリーズを読み始めて止まらなくなり、本を読みながら歩いて家に帰って怒られたとか、本人もうっすらと記憶にありまする(^o^)/
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友人の数・・・ (安倍禮爾)
2011-06-22 23:46:26
narkejpさん

 友人の数・・・。昨秋の家内の葬儀で、一応職場や昔からの友人、家内の関係者に通知しました。家内の弟の仕事の関係者の方々がいらっしゃったこともありましたが、200人を超えまして、なかなか大変でした。ただ、大変とかよりも、家内を見送ってくれる方々が(義理だけだとしても)一杯来て下さったことは、掛け値なしに嬉しかったのは事実です。また、あれ?、この人来ないの?、という人もいて、聞くと、もう周りと連絡を絶っている、などという事情も解って、驚くこともありましたっけ。
 友人の数ということとは直接関係はないかもしれませんが、人間の「誠意」といいますか、思いやりの実態というのが大切ですね。
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安倍禮爾 さん、 (narkejp)
2011-06-23 05:59:35
コメントありがとうございます。中学生の悩みとは別に、棺の蓋が閉まるときには、よくぞここまでと思うほど多くの会葬者が参列されます。ありがたいものです。それだけ、故人の逝去を悼む友人知人、職場関係者、近所の方々等が多かったということでしょうね。私たちも、願わくはそうありたいものだと思います。
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