電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

VineLinuxというディストリビューション

2009年10月02日 05時35分45秒 | コンピュータ
長年使い慣れた FMV-6450CL3(VineLinux3.2) が故障し、やや力不足の代替機に見合うディストリビューションを試してみましたが、結果的には馴染み深い VineLinux の 4.2 を、単身赴任の宿のメインとして新規にインストールして使っております。

考えてみれば、VineLinux は 1.1 の頃から使っております。初めて Linux に触れたのが『るんるんLinux』で導入した FM-TOWNS 用 Slackware3.0 で、Debian を経て DOS/V 機で VineLinux1.1 を使い始めたのでした。世の中が Windows95 から 98 に移行した時期だったでしょうか。
この頃は、ハードウェアのサポートも充分ではなく、枯れたパーツでないと動かないのが実状で、たまたま購入してきた PCI の LAN ボードを認識してくれず、テキストエディタで設定を記述してようやく動かした記憶があります。
フォントまわりの貧弱さから、VineLinux2.0 の市販パッケージを購入したら、販売店ではある程度の規模の会社の製品でないと、先行きが不安で扱えない、などと言われたものでした。しかし、その後も 2.1, 2.5, 2.6, 3.1, 3.2 と使いつづけ、ハードウェアの能力ではこのあたりが限度だろうと、以降のバージョンアップは打ち止めにしておりました。

この中で画期的だと思ったのは、たしか 2.5 以降の、apt コマンドの採用でした。もともと Redhat 系である VineLinux が、Debian 系の apt コマンドを採用してくれたおかげで、apt-get コマンド一発で update, upgrade が完了しますし、パッケージの依存関係にも悩まずにインストールすることができます。さらに、現在は Synaptic で GUI を用いて操作することが可能になっています。

もう一つ、TeX/LaTeX システムを中心とする日本語化のきめ細かさは、さすがの伝統です。今は、フリーのフォントもだいぶ改善され、StarSuite/OpenOffice.org などの出力結果もずいぶんきれいになっています。
Celeron(400MHz)+320MB-RAM というスペックでは、VineLinux4.2 はずいぶんもっさりしてはいますが、さりとてまたマシンを増やすと、単身赴任を終えて自宅に戻ったときに困ることになります。旧型機の活用で、今の時期をなんとかしのいでいきたいものです。

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