何年ぶりかでグリンカの「歌曲集」を聞いた。スヴャトスラフ・リヒテルの1940年代から50年代の演奏を集めたモノラル録音のシリーズ中の一枚(ビクター MK-1014)である。実際にはどこかホールでのリサイタルのようで、最後に盛大な拍手が録音されている。歌っているのはリヒテル夫人のニーナ・ドルリアク(Sp)、伴奏をリヒテルが受け持っている。内容は、以下の12曲。
A-1 応えてよ、わが問いに
A-2 おまえのそばにいると
A-3 ヴェネツィアの夜
A-4 おお、おまえ、うるわしき処女よ
A-5 旅のうた
A-6 天上の聖女と呼ぶなかれ
B-1 子もりうた
B-2 早く判っていたら・・・いたら・・・
B-3 かわいい女
B-4 フィンランドの入り江にて
B-5 アデーリよ
B-6 忘れがたき、かのひととき
初めてこのLPを聞いたとき、ストレートに胸にひびくものがあった。プーシキンほかの歌詞がわかればなおよいのだろうが、ロシア語は皆目わからないし、大塚明氏の解説から大要を知るしかない。第二次大戦後、スターリン時代の困難な時に音楽家や録音エンジニアらが残した貴重な記録が、現代の中年おじんの胸をうつ。そうして、この演奏を愛し、ステレオ全盛期にLPとして復活しようとした、1973年当時のビクターのプロデューサーの心意気も感じられるように思う。
残念ながら、この録音のCDはまだ見たことがないため、しばらくレコードプレーヤーは手放せない。写真右下のハンカチの上にのっているのは、愛用のカートリッジ。グレースのF-8CとデンオンのDL-103。本当はモノラル録音はモノラル・カートリッジで聞くべきなのでしょうが。
A-1 応えてよ、わが問いに
A-2 おまえのそばにいると
A-3 ヴェネツィアの夜
A-4 おお、おまえ、うるわしき処女よ
A-5 旅のうた
A-6 天上の聖女と呼ぶなかれ
B-1 子もりうた
B-2 早く判っていたら・・・いたら・・・
B-3 かわいい女
B-4 フィンランドの入り江にて
B-5 アデーリよ
B-6 忘れがたき、かのひととき
初めてこのLPを聞いたとき、ストレートに胸にひびくものがあった。プーシキンほかの歌詞がわかればなおよいのだろうが、ロシア語は皆目わからないし、大塚明氏の解説から大要を知るしかない。第二次大戦後、スターリン時代の困難な時に音楽家や録音エンジニアらが残した貴重な記録が、現代の中年おじんの胸をうつ。そうして、この演奏を愛し、ステレオ全盛期にLPとして復活しようとした、1973年当時のビクターのプロデューサーの心意気も感じられるように思う。
残念ながら、この録音のCDはまだ見たことがないため、しばらくレコードプレーヤーは手放せない。写真右下のハンカチの上にのっているのは、愛用のカートリッジ。グレースのF-8CとデンオンのDL-103。本当はモノラル録音はモノラル・カートリッジで聞くべきなのでしょうが。
もっともこの録音、CD化はされているようですので頑張って探してみられてはいかがでしょうか。
http://homepage1.nifty.com/classicalcd/etcetera/200112.htm
ご紹介のLP、確か歌詞対訳はついていなかったような気がします。わたしのところのサイトでは歌曲の訳をできるかぎり紹介しようということで頑張っておりますが、今ご紹介しているのは「忘れがたき、かのひととき」のみ。
(ロシア語はとても難しいので)
でも近いうちに「応えてよ、わが問いに」も取り上げようかと思っております。もしよろしければご覧頂けると幸いです。
ご紹介いただいたサイト、労作ですね。本当に頭が下がります。御指摘のように、LPには歌詞の対訳はついておりませんでした。ラストの曲「忘れがたき、かのひととき」、プーシキンの歌詞の大意が理解でき、ありがたく感謝です。「応えてよ、わが問いに」のほうも、楽しみに待っております(^_^)/
「応えてよ、わが問いに」も既に訳の方はできているのですが、プーシキンの「アデーリに」の方が先に仕上がりましたので(そしてどうしてもこれは今年のうちにUPしたいと思いましたので)UPと共にトラックバックさせて頂きました。
(現時点ではまだTBが届いていないようですがいずれ来ると思います)
よろしければどうぞご覧ください。
爽やかな恋のときめきがモーツァルトを思わせるような佳曲ですよね。
調子が良かったので、「子もりうた」(こちらも直訳すると「ゆりかごの歌」です)も訳してみました。こちらは結構凄い詞でした。
「ヴェネツィアの夜」とか「フィンランドの入江にて」なんかも時間と能力があれば訳してみたいところですが、これはいずれまたということで...
よろしければ名前のところのリンクよりお越し頂ければ幸いです。TBはしつこくなるので今回は入れないことにしました。
narkejp様の今後の記事も楽しみにしております。たまには歌曲も取り上げてみてくださると嬉しいです。