昨年の印象的なできごとに、大江健三郎氏の失敗と井上ひさし氏のフォローの一件(*)があります。
ラスクで有名な山形市のお菓子やさん「シベール」が、本社わきに図書館兼ホールを新築し、この御披露目を兼ねて、大江健三郎氏の講演会を計画したのだそうです。ところが、大江氏がついうっかり日取りを勘違いし、約束をすっぽかしてしまったらしい。だれでもやらかしそうな失敗ですが、そこは天下のノーベル賞作家、影響がまるで違います。そこで、集まった聴衆に、井上ひさしさんが即席で講演を行ったのだそうな。
後日、再度依頼を受けた大江氏は、「もう一度の機会をありがとうございます」と返信(*2)、勘違いの後日談を交えて講演会を行った(*3)とのことです。
この一連の経緯は、なにかとぎすぎすした世情の中で、公人の失敗と友人のフォロー、後日の誠実な対応という点で、ほっとするものを感じさせるものでした。先日、山形交響楽団の特別演奏会の後に、遅筆堂文庫とシベール・アリーナを見学し、同社のショップで、甘~いモンブランとコーヒーで農作業の疲れを癒したのでしたが、そういえばこんなことがあったねと、妻とこの一件を思い出したところです。
写真は、駐車場から見たシベール・アリーナの外観です。
(*):大江さん、ついうっかり日取り勘違いし講演に姿見せず~山形新聞
(*2):もう一度の機会をありがとう~山形新聞
(*3):勘違いの後日談を交えて~山形新聞
ラスクで有名な山形市のお菓子やさん「シベール」が、本社わきに図書館兼ホールを新築し、この御披露目を兼ねて、大江健三郎氏の講演会を計画したのだそうです。ところが、大江氏がついうっかり日取りを勘違いし、約束をすっぽかしてしまったらしい。だれでもやらかしそうな失敗ですが、そこは天下のノーベル賞作家、影響がまるで違います。そこで、集まった聴衆に、井上ひさしさんが即席で講演を行ったのだそうな。
後日、再度依頼を受けた大江氏は、「もう一度の機会をありがとうございます」と返信(*2)、勘違いの後日談を交えて講演会を行った(*3)とのことです。
この一連の経緯は、なにかとぎすぎすした世情の中で、公人の失敗と友人のフォロー、後日の誠実な対応という点で、ほっとするものを感じさせるものでした。先日、山形交響楽団の特別演奏会の後に、遅筆堂文庫とシベール・アリーナを見学し、同社のショップで、甘~いモンブランとコーヒーで農作業の疲れを癒したのでしたが、そういえばこんなことがあったねと、妻とこの一件を思い出したところです。
写真は、駐車場から見たシベール・アリーナの外観です。
(*):大江さん、ついうっかり日取り勘違いし講演に姿見せず~山形新聞
(*2):もう一度の機会をありがとう~山形新聞
(*3):勘違いの後日談を交えて~山形新聞
関係しておられるセミナーの講師陣の中には、うっかりな人もいるでしょうが、逆にそういう機転のきく人がおられると、実施側としては心強いでしょうね。
しかし、イベントや仕事上などで、その核となる人のキャンセルや勘違いがあると周りは大変ですよね(笑)。
私が関係している団体が毎年2日間のセミナーを実施しています。中心的な役割を担っていただく3人の大学教授のスケジュールを元にして開催日を一年前から決めるのですが、ある年、開催間際になってそのうちのお一人が「日程を一日ずれて覚えてた」ことが判明し、ドタバタしました。
そして、やはり、講師陣の機転によってなんとかクリアできたことを思い出しました。